この記事は「ニッセイ情報テクノロジーPS事業推進室 Advent Calendar 2025」の最終日の記事になります。
今年の締めくくりとして、少し視点を引いて「エンジニアとして社外に出ること」について書いてみます。
我々の組織でのアドベントカレンダーも2年目ですが、たくさんの方が技術記事を書いてくれました。私自身も楽しみに読ませていただきました。量子コンピューティングに関する話から組込み開発、Kaggleの話、保険募集まで様々な話がありましたし、去年と違って若手メンバーの記事が増えて個人的にはとても嬉しかったです。
最終日ということで何を書こうか悩みましたが、去年は「発信活動」について書きましたが、
その発信の先にあるものが、今回書く「社外に出ること」だと感じています。
そのため、エンジニアとして「社外に出ること」の重要性について書こうと思います。
ここで言う「社外に出る」は、転職や営業活動の話ではありません。
自分が作っているもの・考えていること・悩んでいることを、組織の外の世界に持ち出す、という意味です。
プロダクトが動いている「実際の現場」に行く
まず一つ目は、プロダクトが実際に使われている現場に行くことです。
資料やチケット、KPIやレビューコメントから得られる情報はとても大切ですが、
それだけではどうしても見えないものがあります。
どんな表情で使われているのか
どこで戸惑っているのか
何を「当たり前」として受け取っているのか
これらは、仕様書やチケットだけを見ていては、決して得られない情報です。
実際の現場に行くと、「正しく動いている」と「ちゃんと使われている」は全く別物だ、ということを突きつけられます。
7日目に川崎さんもセールスエンジニアについて話してくれていますが、
セールスエンジニアという立場から「相手を知る」ことの重要性を語られていて、この話ととても重なります。
相手を知りたいという行動と思考が、プロダクトを作る上では本当に大事だと思います。
カンファレンスやコミュニティに行く
二つ目は、カンファレンスやコミュニティに行くことです。
社内にいると、「自分たちのやり方」がいつの間にか標準になっていきます。
それ自体は悪いことではありませんが、知らないうちに視野が狭くなっていくこともあります。
私自身も、社外の方とたくさん話すようになってから、思ったより外部の情報が自分の仕事にすぐに役立つということが分かり、学ぶことが前よりも楽しくなりました。
5日目にtakayukitanakaさんがPMCONFに行った感想を書いてくれていますが、
こういったカンファレンスやコミュニティに行くと、
同じ悩みを全く違う文脈で解いている人
自分たちよりずっと小さなチームで、驚くほど速く回している人
逆に、巨大な組織で泥臭く格闘している人
に出会います。
「正解」は一つではないし、
「自分たちだけが苦労しているわけでもない」ことを実感できます。
この感覚は、社内で行き詰まったときの大きな支えになります。特にあらかじめ「正解」が分かっているような仕事でない場合は、思っている以上に効きます。
またカンファレンスに行くようになったら、聞いているだけでなく、より深く参加していく(運営メンバーになる、登壇する)とより深い情報が入ってきます。
カンファレンスで個人的に思い出深い登壇3つ
せっかくですので自分が行った登壇で思い出深いものも紹介しておきます。私はアジャイル系のカンファレンス中心にだいたい毎月1回程度発表していますが、その中でも特に印象に残っているベスト3を発表します。
さて、それでは実際の発表です。
1.社内勉強会をゼロ負荷で実施するために2_20の作戦
・2023年4月にシンアジャイルというコミュニティで発表した時の資料です。社内勉強会を実施するコツをまとめたもので、自分たちで作った資料のおかげで私自身今も社内勉強会を頻度高く継続できています。
私が搭載している資料では一番見られている資料になるので、一定数の誰かの役に立っているのだと思います。
2.個人からチームそして社外へScrumTokyo750本の動画で学ぶ実践方法
・2025年1月のRSGTというカンファレンスで発表した時の資料です。RSGTは日本のアジャイルのイベントでは盛り上がっている老舗のイベントでプロポーザルも多く240件のうち60件程度が発表となります。(スポンサーセッションやキーノートも含む数なので、採用数はもう少し少ない)
・Agile界隈で有名な方でも登壇するのは難しいイベントですが、そのイベントに今年初めて採用されました。(また、来年も採用されています)
・これは自身の内容が良いということより、運営全体の中でどんな発表であれば採用されやすいか?といったある意味かなり戦略的なプロポーザルを出しているからですが、それでも2年連続で発表できるのはとても光栄です。
3.大企業をボトムからアジャイルにする3年間の挑戦
・私が初めて発表したコミュニティがエンタープライズアジャイル勉強会というコミュニティですが、今年そのコミュニティがリニューアルしました。リニューアル後の第1回として、エンタープライズでAgileに取り組んでいる事例でお声がけしていただき、たくさんの方に来ていただき、動画も見てもらっています。
・そういった会に自然と呼ばれるくらい、アジャイルのコミュニティで活躍できているのが嬉しく、少しは貢献できているかもと自信をつけられたイベントになります。
おわりに
どうでしたでしょうか?社外に出るということに対して少し興味が持てましたでしょうか?
アドベントカレンダーの期間は社外と交わる好機です。自分たちのカレンダーだけでなく気になるテーマのカレンダーを眺めてみたり、SNSで流れてくる記事を読むことから始め、できれば社外コミュニティやカンファレンスにも足をのばしてみてください。
今年のアドベントカレンダーをきっかけに、誰かが一歩、社外に足を踏み出してくれたら嬉しいです。
来年も、社内と社外を行き来しながら、面白い仕事をしていきましょう。