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FreeBSD 14.4-RELEASEリリースノート

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「はじめに」

この記事はFreeBSD 14.4-RELEASE Release Notesの日本語訳です。翻訳時点では、普段使っている(GhostBSDが依存している)FreeBSDのバージョンが14.3-RELEASEのようですので、訳の正確さは保証できません。なので、「ふつーはそう訳さねーよ」という指摘は大歓迎です。

また、恒例のお断りですが、この文章の内容は、筆者が所属している会社・団体とは一切関わりがありません。いわゆる「自主的な研究の成果の発表」というものです。

では、以下、翻訳です。

要約

FreeBSD 14.4-RELEASEのリリースノートには、14-STABLE開発ラインでFreeBSDの基本システムに加えられた変更の概要が含まれています。この文書には、前回のリリース以降に発行された適用可能なセキュリティ勧告、およびFreeBSDカーネルとユーザーランドへの重要な変更点が記載されています。アップグレードに関するいくつかの簡単な説明もあります。

はじめに

この文書には、FreeBSD 14.4-RELEASEのリリースノートが含まれています。最近追加、変更、または削除されたFreeBSDの機能について説明しています。また、以前のバージョンのFreeBSDからのアップグレードに関する注意事項も記載しています。

このリリースノートが適用される「リリース」配布物は、14-STABLEが作成されて以来、14-STABLE開発ブランチに沿った最新のポイントを表しています。このブランチに沿ったビルド済みのバイナリリリース配布物に関する情報は、 https://www.FreeBSD.org/releases/ で見ることができます。

このリリースノートが適用される「リリース」配布物は、14.3-RELEASEと将来の14.5-RELEASEとの間の14-STABLE開発ブランチ上のポイントを表しています。このブランチに沿ったビルド済みのバイナリリリース配布物に関する情報は、 https://www.FreeBSD.org/releases/ で見ることができます。

このFreeBSD 14.4-RELEASEは「リリース版」配布物です。この配布物は、 https://www.FreeBSD.org/releases/ またはそのミラーサイトにあります。この (あるいは他の)FreeBSDの「リリース版」配布物を入手するための詳しい情報は、FreeBSDハンドブックFreeBSDの入手方法に記載されています。

すべてのユーザには、FreeBSDをインストールする前にリリースの正誤表を参照することを推奨します。正誤表は、リリースサイクルの後半やリリース後に発見された 「最新の」情報で更新されます。典型的なものとしては、既知のバグやセキュリティ勧告、文書の修正に関する情報などがあります。FreeBSD 14.4-RELEASEの正誤表の最新版はFreeBSDのWebサイトで見ることができます。

この文書では、FreeBSD 14.3-RELEASE以降の新機能や変更点のうち、最もユーザが目にしやすいものを説明しています。一般に、ここに書かれている変更点は、MERGED機能と書かれていない限り14-STABLEブランチに固有のものです。

リリースノートの一般的な項目には、14.3-RELEASEの後に発行された最近のセキュリティ勧告、新しいドライバまたはハードウェアのサポート、新しいコマンドまたはオプション、主要なバグ修正、または寄贈ソフトウェアのアップグレードが記載されています。また、主要なポート/パッケージまたはリリースエンジニアリングの実践への変更についても記載する場合があります。もちろん、リリース間でFreeBSDに加えられた変更をリリースノートにすべて列挙することはできません。この文書は主に、セキュリティ勧告、ユーザーに見える変更点、主要なアーキテクチャでの改善点に焦点を当てています。

FreeBSDの以前のリリースからのアップグレード

RELEASEバージョン(およびさまざまなセキュリティブランチのスナップショット)間のバイナリアップグレードは、freebsd-update(8)ユーティリティを使用してサポートされています。FreeBSD ハンドブックのバイナリアップグレード手順の詳細と合わせてリリース固有のアップグレード手順、FreeBSD 14.4-RELEASE アップグレード情報を参照してください。これは、FreeBSD の公式リリースの一部として配布されている、改変されていない GENERIC カーネルと同様に、 改変されていないユーザランドユーティリティも更新します。freebsd-update(8) ユーティリティは、 アップグレードされるホストがインターネットに接続されている必要があります。

/usr/src/UPDATINGの指示に従って、以前のバージョンからのソースベースのアップグレード(FreeBSDの基本システムをソースコードから再コンパイルしたもの)がサポートされています。

FreeBSDのアップグレードは、すべてのデータと構成ファイルをバックアップした後でのみ試みてください。

セキュリティと正誤表

この節では、14.3-RELEASE以降のさまざまなセキュリティ勧告と正誤表を示します。

セキュリティ勧告

勧告 日付 トピック
FreeBSD-SA-25:06.xz 2025年7月2日 マルチスレッド xz デコーダにおける Use-after-free 脆弱性
FreeBSD-SA-25:07.libarchive 2025年8月8日 libarchiveにおける整数オーバーフローによる二重解放(double free)の脆弱性
FreeBSD-SA-25:08.openssl 2025年9月30日 OpenSSLにおける複数の脆弱性
FreeBSD-SA-25:09.netinet 2025年10月22日 SO_REUSEPORT_LB により UDP ソケットの connect(2) が破損する
FreeBSD-SA-25:10.unbound 2025年11月26日 local-unbound サービスにおけるキャッシュポイズン攻撃の脆弱性
FreeBSD-SA-25:11.ipfw 2025年12月16日 ipfwのサービス拒否(DoS)攻撃
FreeBSD-SA-25:12.rtsold 2025年12月16日 ND6ルーターアドバタイズメントを介したリモートコード実行(RCE)攻撃
FreeBSD-SA-26:01.openssl 2026年1月27日 OpenSSLにおける複数の脆弱性
FreeBSD-SA-26:02.jail 2026年1月27日 nullfsを介した特権ユーザーによるJail脱出
FreeBSD-SA-26:04.jail 2026年2月24日 異なるJailとのfd交換によるJail chroot脱出
FreeBSD-SA-26:05.route 2026年2月24日 ルーティングソケットを介したローカルDoSおよび権限昇格の可能性

正誤表

勧告 日付 トピック
FreeBSD-EN-25:10.zfs 2025年7月2日 暗号化されたデータセットからのZFSレプリケーションストリームにおける破損
FreeBSD-EN-25:12.efi 2025年8月8日 bsdinstall(8) が、IA32 UEFI ファームウェアを搭載したシステムで正しいローダーをコピーしない
FreeBSD-EN-25:13.wlan_tkip 2025年8月8日 一部のドライバで net80211 TKIP 暗号化サポートが機能しない
FreeBSD-EN-25:14.route 2025年8月8日 route(8) がファイルへリダイレクトされた際にバッファを過剰に監視する問題
FreeBSD-EN-25:15.arm64 2025年9月16日 arm64 の syscall(2) により、権限のないユーザーがカーネルをパニック状態にできる問題
FreeBSD-EN-25:16.vfs 2025年9月16日 copy_file_range(2) が出力パラメータの設定に失敗する
FreeBSD-EN-25:17.bnxt 2025年9月16日 bnxt(4) が一部のケースでメディアタイプを設定できない
FreeBSD-EN-25:18.freebsd-update 2025年9月30日 freebsd-update(8) がライブラリを誤った順序でインストールする
FreeBSD-EN-26:02.arm64 2026年1月27日 arm64 SVEシグナルコンテキストの不整合
FreeBSD-EN-26:03.vm 2026年1月27日 ページフォールトハンドラがメモリをゼロ化できない

ユーザーランド

この節では、ユーザーランドアプリケーション、寄贈ソフトウェア、およびシステムユーティリティの変更と追加について説明します。

ユーザーランドのアプリケーションの変更点

diff(1) ユーティリティは、Stone アルゴリズムのファイル比較フェーズで発生した I/O エラーを報告するようになり、以前は終了ステータスでしか失敗が示されなかった場合に、エラーメッセージが表示されるようになりました。(Klara, Inc. による後援)

diff(1) ユーティリティは、ファイルやディレクトリをそれ自体と比較するという誤動作を修正し、diff が誤解を招く出力を生成する可能性があったバグを解消しました。さらに、ページネーションコードのリソースリークの修正、ファイルディスクリプタ操作に関するエラー処理の改善、非常に大きなコンテキストウィンドウを使用する際の整数オーバーフローの防止など、内部の正確性と堅牢性を向上させるいくつかの改善が行われました(関連するコミットを参照)。これらのケースを網羅するために、追加のテストが導入されました。(Klara, Inc. による後援)

特権昇格ユーティリティ mdo(1) に、起動するプロセスのユーザー ID およびグループ ID を制御する新しいオプションが追加されました。これには、現在のユーザーを維持する -k、プライマリグループおよび補助グループを設定する -g および -G、補助グループを修正する -s、特定の ID を上書きする --euid/--ruid/--svuid/--egid/--rgid/--svgid が含まれます。これにより、既存の動作との互換性を維持しつつ、プロセスの認証情報をよりきめ細かく制御できるようになります。(FreeBSD Foundation | Google LLC (GSoC 2025) による後援)

sockstat(1) ユーティリティは、デフォルトで UDP-Lite エンドポイントを表示するようになり、他のネットワーク接続とともにこれらのソケットを確認できるようになりました。

nuageinit(7) ツールは chpasswd コマンドをサポートするようになり、リストまたは複数行の文字列を使用してパスワードを変更できるようになりました。一部のプロバイダとの互換性を確保するため、非推奨の構文も含まれています。(OVHCloud による後援)

pkg(7)ユーティリティは、pkg(8)と同様にコマンドライン引数を解析するようになり、オプションは同じ位置に指定する必要があります。注:これにより、以前有効だった一部のコマンドシーケンスの動作が変更されます。例えば、pkg -f bootstrap は機能しなくなり、代わりに pkg bootstrap -f を使用する必要があります。(FreeBSD Foundation | FreeBSD Foundationによる後援1)

bsdinstall(8) インストーラは、MBR ディスクレイアウトを使用した ZFS インストールをサポートしなくなりました。これにより、インストール失敗の原因となり得た、以前の不具合のあるオプションが削除されました。(FreeBSD Foundation による後援)

freebsd-update(8) ユーティリティは、14.x から 15.x へのアップグレード中の失敗を防ぐため、共有ライブラリを特定の順序(libsys、libc、libthr、その他)でインストールするようになりました。(https://www.patreon.com/cperciva による後援)

ファイルシステム作成ユーティリティ newfs(8) に、UFS2 ファイルシステムに対するデフォルトのソフトアップデートおよびソフトアップデートジャーナリングを無効にする -u フラグが追加されました。(Klara, Inc. | NetApp, Inc. による後援)

ngctl(8) ユーティリティに、jail 内にアタッチして実行するための -j フラグが追加され、jail(8) 内から netgraph ノードを操作できるようになりました。これにより、管理者は ngctl を直接利用できない jail 内でも netgraph の設定を管理できるようになります。

サウンドデバイスを制御するための新しいユーティリティ sndctl(8) が登場し、mixer(8) に似たインターフェースを備えています。(FreeBSD Foundation による後援)

jail(8) サブシステムに meta および env パラメータが追加され、各 jail に任意の文字列メタデータや環境情報を関連付けることができるようになりました。これらのパラメータは、jailの作成時に設定するか、後で jail -cm を使用して変更でき、jls(8) で確認できます。security.jail.meta_maxbufsize sysctl(8) は、これらのパラメータの最大サイズを制御します。(SkunkWerks GmbH による後援)

Bluetooth 起動スクリプト rc.d/bluetooth は、信頼性を向上させるため hccontrol のリセットを最大 3 回まで再試行するようになり、不要なファイルが生成される可能性があったリダイレクトのバグが修正されました。

swapon(8) ユーティリティは、fstab(5) で .eli サフィックスを持つ md(4) デバイスを使用した暗号化スワップファイルをサポートするようになりました。これにより、以前のドキュメントに記載されていた通り、fstab で暗号化スワップを設定できるようになります。

寄贈ソフトウェア

bc(1) および dc(1) 計算機がバージョン 7.1.0 に更新されました。

bmake(1) ビルドユーティリティがバージョン 20251111 に更新されました。

Kerberos の kadmin(1) ユーティリティに、Heimdal KDC データベースを MIT 互換形式でダンプするための新しい -f オプションが追加されました。これにより、データベースを一から再作成することなく MIT KDC への移行が可能になります。

less(1) ページャーがバージョン 685 に更新されました。

mandoc(1) マニュアルページコンパイラがバージョン 2025-09-26 に更新されました。これにより、大文字小文字のソート処理の改善、groff(1) との視覚的な互換性の向上、PDF/PS フッターの回帰バグの修正、およびリンターの改善が行われました。

netcat ユーティリティ (nc(1)) は、-p オプションおよびコマンドライン引数として、ポート番号に加えて http のようなサービス名も受け付けるようになりました。

xz(1) データ圧縮スイートがバージョン 5.8.2 に更新されました。

マルチフォーマットアーカイブおよび圧縮ライブラリである libarchive(3) がバージョン 3.8.5 に更新されました。これには、ゼロ長パターンの処理におけるリグレッションを解決するための tar(1) のバグ修正が含まれています。

libyaml がバージョン 0.2.5 に更新されました。

libyaml の Lua バインディングである lyaml が、ベースシステムで利用可能になりました。

libucl(3) がバージョン 0.9.2 に更新されました。(FreeBSD Foundation による後援)

expat XMLパーサーがバージョン2.7.3に更新されました。

OpenZFSファイルシステムがバージョン2.2.9に更新されました。このリリースには、ARCの縮小に関する改善、zpool addの安全チェックの修正、zvolのblk-mq同期、およびBRT範囲変換の計算に関する修正が含まれています。

DoS 防止ユーティリティ blacklistd(8) が更新され、blocklistd(8) に名称変更されました。

マッピングツリーユーティリティ mtree(8) が更新され、互換性が向上し、バグが修正されました。

unbound(8) DNSリゾルバーがバージョン1.24.1に更新され、YXDOMAINおよびnodata非リファラル応答のポイズニングが緩和され、悪意のある攻撃者がキャッシュポイズニング攻撃を悪用するのを防ぎます。これはCVE-2025-11411に対処するものです。

PCIベンダーデータベースがバージョン 2026-02-10 に更新されました。

USBベンダーデータベースが 2025-12-13 に更新されました。

タイムゾーンデータベースがバージョン 2025c に更新されました。

SQLite データベースがバージョン 3.50.4 に更新されました。

gallantコンソールフォントには現在4300以上のグリフが含まれており、ギリシャ語、キリル文字、IPA拡張、拡張ラテン文字、Zapf Dingbats、矢印、数学記号、ボックス描画、通貨記号、およびPowerlineグリフのサポートが追加されました。これにより、コンソールで利用可能な文字セットが拡張され、多言語テキストや記号の表示が可能になりました。

Spleen コンソールフォントがバージョン 2.2.0 に更新され、欠落していた文字(長ダッシュ、短ダッシュ、ハイフン、山括弧、白い四角、ダガー、ダブルダガー)が追加され、特に高解像度ディスプレイでの文字の配置が改善されました。

OpenSSH がバージョン 10.0p2 に更新されました。この更新により、脆弱な DSA 署名アルゴリズムのサポートが削除され、デフォルトの鍵合意方式がポスト量子ハイブリッドアルゴリズム mlkem768x25519-sha256 に変更されました。sshd(8) の認証フェーズは、これより独立した sshd-auth バイナリで実行されるようになりました。 (FreeBSD Foundation による後援)

OpenSSL がバージョン 3.0.16 に更新されました。

非推奨アプリケーション

RIPルーティングプロトコルは非推奨となっており、今後のリリースで削除される予定です。routed(8)、rtquery(8)、route6d(8)、およびrip6query(8)のマニュアルページは、この非推奨化を反映して更新されました。RIPが必要なユーザーは、portsコレクションの 'bird' や 'quagga' などの代替手段をご利用ください。

ランタイムライブラリとAPI

インターネットネットワーク番号操作ライブラリの関数である inet_net_ntop(3) および inet_net_pton(3) が更新され、IPv6 アドレスを正しく処理できるようになり、以前の誤った動作が修正されました。(https://www.patreon.com/bsdivy による後援)

PAM ライブラリは、\${LOCALBASE}/lib に加えて、\${LOCALBASE}/lib/security からもモジュールを検索するようになりました。これにより、Linux のディレクトリ規約に従って ports によってインストールされた PAM モジュールも検出・使用できるようになります。

クラウドサポート

この節では、クラウド環境に対するサポートの変更点について説明します。

仮想マシン初期化ツール nuageinit(7) には、複数の改善が加えられました。実行ログが記録されるようになりました。完全に準拠した YAML パーサーを使用するようになりました。cloud-init との互換性が向上しました('runcmd'、'packages'、'fqdn'、'hostname'、'sudo'、'write_files'、'nameservers'、'tzsetup'、'doas' が追加されました)。多数の修正によりネットワークサポートが強化され、'wakeonlan'、'set-name'、'match.driver' のサポートが追加されました。resolvconf(8) を使用するようになり、デフォルトユーザーは必要な場合にのみ作成されます。cloud-init、ネットワーク経由の設定、およびパッケージ管理のサポートが追加されました。(OVHCloud による後援)

カーネル

この節では、他に分類されていないカーネル設定、システムチューニング、システム制御パラメータの変更について説明します。

カーネル全般の変更

FreeBSD 15.0 以降では、jail(8) システムは、デフォルトで親 jail 内の非特権ユーザーが、子 jail 内のプロセスをスケジューリング、デバッグ、またはシグナル送信することを制限します。このような jail 間の操作を行うには、新しい特権 PRIV_SCHED_DIFFJAIL、PRIV_DEBUG_DIFFJAIL、および PRIV_SIGNAL_DIFFJAIL が必要です。注:この新しい動作を早期に適用できるように、新しい jail パラメータ allow.nounprivileged_parent_tampering が導入されましたが、これは FreeBSD 15.x ではデフォルトで有効になり、クロスジェイルのプロセス管理に依存する開発環境に影響を与えます。

POWER9 におけるコンテキストスイッチのコードで、すべての AP の起動後にシステムがハングアップする原因となるレースコンディションが修正されました。

デバイスとドライバ

この節では、14.3-RELEASE 以降のデバイスとデバイスドライバの変更と追加について説明します。

デバイスドライバ

epair(4) ドライバは、net.link.epair.ether_gen_addr sysctl(8) を通じて、固定 MAC アドレスをサポートするようになりました。これにより、jail の再起動後など、epair インターフェースが再作成された際にも、DHCP およびダイナミック DNS の割り当てを一貫して維持できるようになります。デフォルトの動作は引き続きランダムな MAC アドレスの生成ですが、この sysctl を 1 に設定すると固定アドレスが有効になります。

iwlwifi(4) ドライバに ACPI サポートが追加され、802.11ax、802.11be、および Per Platform Antenna Gain (PPAG) 設定の制御機能が利用可能になりました。(FreeBSD Foundation による後援)

ix(4) および ixv(4) ドライバは、Intel Ethernet E610 デバイスファミリーのサポートを追加しました。これには、バックプレーン、SFP、10 GbE、2.5 GbE、および SGMII バリアント用の新しい PCI ID が含まれます。これにより、対応ハードウェア上で 2.5G、5G、および 10G のリンク速度が可能になります。(Intel Corporation による後援)

mfi(4) および mrsas(4) ドライバは、RX300 S7 などの Fujitsu PRIMERGY サーバーで使用される Fujitsu RAID コントローラ SAS 6Gbit/s 1GB (D3116) をサポートするようになりました。

nvme(4) ドライバが、Table BIR および PBA BIR 向けの BAR5 をサポートするようになりました。これにより、Google Compute Engine C4 マシンでの FreeBSD の利用が可能になります。(Google による後援)

qat(4) ドライバは、既存の qat_4xxx ドライバの下で 402xx デバイス (ID 0x4944/0x4945) をサポートするようになりました。(Intel Corporation による後援)

smartpqi(4) ドライバがバージョン 4660.0.2002 に更新され、Microchip smartpqi コントローラに対するサポートが更新されました。(Microchip Technology Inc. による後援)

非推奨および削除されたドライバ

カーネル内のMIDIシーケンサーは非推奨となりました。この変更により、カーネルに非推奨の通知が追加され、このレガシーインタフェースに依存しているアプリケーションに影響が出る可能性があります。(FreeBSD Foundationによる後援)

ストレージ

この節では、ファイルシステムおよびその他のストレージサブシステム(ローカルおよびネットワークの両方)の変更と追加について説明します。

ストレージ全般

bhyve(8) の virtio-9p デバイスで使用するための 9P ファイルシステム (p9fs(4)) が追加されました。これにより、ゲストは共有マッピングを介してホストのファイルにアクセスできるようになり、ルートファイルシステムとしても、ルート以外のファイルシステムとしても使用可能です。このドライバは、loader.conf 内の virtio_p9fs_load=YES によって読み込まれます。

tarfs(4) ファイルシステムは、4 GB および 8 GB の制限を超える大容量ファイルを正しく処理するようになりました。これにより、zstd 圧縮された tarball で 4 GB を超える位置へのシーク時に発生していた展開エラーが修正され、8 GB を超えるファイルの拡張ヘッダーレコードが適切に処理されるようになりました。(Klara, Inc. による後援)

unionfs(4) および nullfs(4) ファイルシステムは、ドットドット検索時に jail のルート vnode に対してより厳格なチェックを行うようになり、chroot 脱出の脆弱性を防ぎます。

ブートローダーの変更

この節では、ブートローダー、ブートメニュー、その他のブート関連の変更について説明します。

ブートローダーの変更

EFIブートローダーである loader.efi(8) は、Graphics Output Protocol (GOP) を使用する場合にのみ、ファームウェアが提供する Blt 機能を利用するようになり、MacBook などの古い UGA ベースのシステムでの問題を回避できるようになりました。

bsdinstall(8) インストーラは、マルチボリューム ZFS データセット用に作成されたすべての ESP に loader.efi をコピーするようになりました。これにより、プライマリディスクが故障した場合でもブート冗長性が確保されます。(Netflix による後援)

ブート専用インストールメディアにワイヤレスファームウェアパッケージが含まれるようになりました。これにより、ユーザーはワイヤレス接続を介してインストールファイルを取得できるようになります。(FreeBSD Foundation による後援)

ネットワーク

この節では、FreeBSD のネットワークに影響する変更について説明します。

ネットワーク全般

コードベースを簡素化するため、FreeBSD 8以前のIPFWバージョン向けの互換性コードが削除されました。旧式の互換性インタフェースに依存しているユーザーやサードパーティ製モジュールは、アップグレード前に移行を行う必要があります。(FreeBSD Foundation による後援)

15.0 以降のカーネルとの互換性を確保するため、更新された KBI を備えた sbin/ipfw15 バイナリが追加されました。元の ipfw(8) バイナリは新しい KBI を検出し、自動的に ipfw15 を実行するため、アップグレード中にファイアウォールルールをロードできるようになります。また、dummynet との互換性を確保するため、このユーティリティは /sbin/dnctl15 としてもインストールされます。

無線ネットワーク

net80211 サブシステムが更新され、最新のアクセスポイントにおける VHT160 および VHT80P80 チャネル幅を適切にサポートするようになりました。これは、802.11ac-2013 から 802.11-2020 への変更に準拠したものです。これにより、LinuxKPI 802.11 ドライバの互換性コードにおいて VHT160 および VHT80P80 が有効になり、ワイヤレスパフォーマンスと互換性に影響を与えます。(FreeBSD Foundation による後援)

ハードウェアのサポート

この節では、物理マシン、ハイパーバイザー、仮想化環境の一般的なハードウェアサポート、および本書の他の節に当てはまらないハードウェアの変更と更新について説明します。

Raspberry Pi Zero 2WのデバイスツリーBLOBがリリース版SDカードイメージに組み込まれ、このハードウェアモデルのサポートが可能になりました。

14.4-RELEASEでサポートされているハードウェアの一覧、およびサポートされているCPUアーキテクチャの完全な一覧については、プラットフォームのページをご覧ください。

仮想化のサポート

bhyve(8) ハイパーバイザーは、VM コントロールレジスタにおいて SVM が無効であると報告するようになり、最新の Windows ゲストを実行している AMD システムでのフリーズを防止するようになりました。

文書

このセクションでは、マニュアル(man(1))のページや、基本システムに同梱されているその他の文書の変更について説明します。

ベースシステムパッケージがインストールされたシステムにおいて、/usr/share/examples ディレクトリが再び現れるようになりました。

manページ

シェル builtin(1) 組み込みコマンドのマニュアルが整理され、組み込みのキーボードショートカットに関する新しいセクションが追加されました。

newaliases(1) のマニュアルが更新され、これが sendmail(8) 向けであることが明確化されました。

ps(1)のマニュアルに、-Aおよび-aオプションは他の選択オプションに関係なくすべてのプロセスを表示すること、および-Jオプションの動作について明記されました。(FreeBSD Foundation による後援)

write(2)のマニュアルに、書き込み操作の原子性保証について説明する新しいセクションが追加されました。

dtrace_fbt(4) (関数境界トレース)、dtrace_vfs(4) (VFS アクティビティ)、dtrace_pid(4) (ユーザーレベルプロセストレース)、dtrace_priv(4) (特権チェック)、および dtrace_callout_execute(4) (コールアウトハンドラの実行)など、いくつかの DTrace プロバイダのマニュアルが追加されました。

mtkswitch(4)、ip17x(4)、ar40xx(4)、arswitch(4)、e6000sw(4)、e6060sw(4) を含む、ほとんどのイーサネットスイッチコントローラについて、新しいマニュアルや改良されたマニュアルが登場しました。

linuxkpi(4) および linuxkpi_wlan(4) のマニュアルが追加され、LinuxKPI およびその 802.11 互換機能に関する概要が記載されました。(FreeBSD Foundation による後援)

cdboot(8) のマニュアルが追加され、これまでドキュメント化されていなかった cdboot ユーティリティについて記載されました。

crash(8) のマニュアルが更新され、現在のシステムの動作を反映するようになりました。廃止されたパニックメッセージへの言及が削除され、リカバリメディアに関するガイダンスが更新されています。

dumpon(8) のマニュアルに、crash(8) ダンプの動作を調整するための設定が記載されるようになりました。

ipfw(8)のマニュアルに、NAT設定インスタンスを削除する方法が記載されました。

mtree(8)のマニュアルにおいて、typeキーワードが必須であり、-R all オプションによって削除されないことが明確化されました。これにより、動作の一貫性が確保され、コマンドが誤って解釈されることを防ぐことができます。

pf.conf(5)のマニュアルに、リストマクロの項目として使用されるネットワークアドレス範囲は、追加の単一引用符で囲む必要があることが記載されました。

pw(8)のマニュアルに、groupaddおよびgroupmodオプションの-M、-m、-dフラグで指定するメンバーリストの許容形式が明確化されました。

vt(4)のマニュアルに、スクロールバックサイズを拡大する例と、コンソールフォントに関する節が追加されました。その節では、変換、サポート、および使用方法について説明しています。

  1. おかしいとは思いますが、原文がそうなっています。

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