OpenChain Japan WG 教育SGのリードを務めている小泉です。教育SGのこの1年の活動を紹介します。
と、その前にSGというのはサブグループ(SubGroup)の略でして、OpenChain Japan WGでの普段の活動は、共通の関心を持つ人たちが集まってSG単位で行なわれています。(ご存知かもしれませんが念のため説明しました。流石にOpenChain Japan WGの説明は不要ですよね。)
教育SGというからには、その名の通り「教育」に関心のある人たちが集まって、共通の課題について(「そもそも共通の課題は何だろう」というところから)議論しているSGです。
では、教育SGの今年1年の活動を振り返ります。(えっと、実は明日に巨大なのが控えていたりするのですが、、、)
教育資料応用編作成
昨年のアドベントカレンダーにも書いたようにOSS教育資料(サプライチェーンリスクマネジメント・バージョン)応用(仮称)を絶賛作成中です。昨年書いた方針から大きな変更はなく、以下の4章構成で作成しています。(ただし、章の名称は最終確定ではありません。)
- OSSライセンスの調査
- ライセンス義務の履行
- SBOM
- 脆弱性への対応
この中で皆さんが一番気になるのはSBOMかもしれません。ですが、それだけ注目度が高いということは、裏返せば書くのが大変ということでもあります。さらにSBOM自体が、「今月の最新状況を反映して書いたとしても、来月にはその記述は不正確なものになっている」という状況であり、書くのに難儀しているところです。
ODCでの発表
上記の通り、応用編はまだ鋭意作成中ではありますが、教育SGの成果物はそれだけではありません。すでに出来上がった資料がいくつかあります。今年は、そちらの周知にも力を入れました。
その一つがオープンデベロッパーズカンファレンス(ODC)2023での発表です。ODCは今年は8/26にdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAで開催されました。資料も動画も公開されていますので、ぜひ見てください。(ごめんなさい、カメラの位置をあまり意識せずに話してますね。画面から頻繁にはみ出してます)
OCSでの発表(予定)
本日から始まるOpen Comliance Summit(OCS)で教育SGの有志が教育SGの活動についてパネルディスカッションをします。パネルディスカッションは明日ですので、たまたまOSCに参加していて、明日の午後たまたま時間が空いているという方は、ぜひ聞きに来てください。(招待制の国際会議ですので、今から聴きたいという方はごめんなさい。)国際会議なので、もちろん英語で頑張ります。
こちらも上のODCでの発表と同じく周知のための活動の一つです。
リード交代
これは活動そのものとはちょっと違いますが、SGにはそれなりに影響があると思いますので、書きます。
鋭い方はすでにお気づきかもしれませんが、この記事を書いている人物が昨年までと違います。教育SGとしてアドベントカレンダーにほぼ毎年書いていますが、昨年までは、岩田さんが書いていました。(例えば、昨年の記事OpenChain Japan WG 教育資料サブグループのこの1年の活動のご紹介を見てください。)
これはSGのリードが岩田さんから私に交代したためです。岩田さん、今までのリードとしての活動、お疲れさまでした。立場は変わっても今後も教育SGの活動に関与してもらえるとありがたいです。
最後に
以上、OpenChain Japan WG 教育SGのこの1年の活動について簡単に紹介しました。現在も、引き続き応用編の作成とレビューを行っています。皆様の参加をお待ちしています。
また、公開済みの教育資料について「実際に社内教育で使った」「業務委託先に参考資料として紹介した」などの声ももらっています。ぜひ皆さんも使ってみてください。そして、感想や意見をいただけると嬉しいです。