Raspberry Pi 4 到着。だがしかし周辺機器がない!
Amazonのサイバーマンデー、熱かったですね!Androidに追加するSDカードが激安との情報をゲットしたので、衝動買いでSDカード2枚をカートに入れました。このAndroidには1枚しかSDカード差せないんですがね。。。
んで、1枚どうするか?と。せっかくだから何か使える…ラズパイがあるじゃないか!
ちょうどSDカードが安いという情報を仕入れたブログサイトで、そのすぐ下の記事が"技適マーク付きラズパイが販売!11月〜"みたいな記事だったので頭の隅にあったんですよね、ラズパイ。
で、一番安そうなモデルが8000円だったので即ポチ。また、ケースにファンがついたのが1200円だったのでこれも追加で。
いや〜完全にサイバーマンデー怖い。
そんなわけで日曜日にはラズパイ到着していたのですが、実は我が家には Bluetoothのキーボード、マウスしかなかったのです。Macライフがそこそこ長いのでほとんどキーボードとかマウスを持っておらず・・・辛うじて iMac とか MacMini 用のBluetoothのキーボード、マウスしかない。ディスプレイも(当然)マイクロHDMIには対応してないわけで、LANケーブルも全然ないわけです。
辛うじてSDカードリーダーは先代のMacBookAir17インチモデルには付属してるけど、これをメインで使いたくないからカードリーダー買ってこようかな…とか。
そして一番困ったのは電源。USB-C の差込口だけど、5V、3Aで、USB 2.0ケーブルが望ましいとか?!(これは技適マーク付きのrPi4では解消されている不具合だそうですが。。。)
個人的にはラズパイはこの小ささなので据え置きではなく、モバイルとして、アウトドア用品ジャンルで色々、酷使したいのでモバイルバッテリーで 3A 出力できる大容量のバッテリーを探しまわりました。
完全に勢いだけでポチってしまったのです。いや〜サイバーマンデー怖い。
電源は買うしかない。SDカードリーダーは最悪、MacBookAirでなんとかなる。あと、初期設定さえなんとかなればリモートでOKなので、マイクロHDMIケーブルとキーボード、マウスは買いたくない、でも・・・いや買いたくない… などなど、色々と逡巡いたしまして、初期設定どうにかならないかとググっておりましたら発見いたしました!!
もちろん、正規のセットアップ手順もちゃんと確認します。
結局、規格に触れるか触れないかぐらいの大容量・高出力のモバイルバッテリーの品揃えはドン・キホーテがダントツでヨドバシのポイント付かないから躊躇したけど、お気に入りの品を見つけたのでSDカードリーダーと共に購入いたしました。… これが昨夜で。。。
無線のAP化まではまだですが、とりあえず起動前の設定から起動後にそのままWifi経由でSSHに接続できることを確認いたしました!
というわけで前置きがだいぶ長くなりましたが、周辺機器ほぼゼロでもなんとかラズパイにアクセスできるようになったので、手順を解説いたします。
今回、使用した機器
- Raspberry Pi 4 本体
- SDカード(128G)
- MacBook Pro
- Android のスマホ
- 5V 3A出力対応のモバイルバッテリー
- SDカードリーダー
また、地味に不便なのが MacBook Pro、USB Type-C×2 しかない という点です。
Type-C対応のSDカードリーダー買えばUSBハブなしでいいですが、ケチったのでUSBハブ経由でSDカードの読み書きしてます。。。
そもそもUSBハブもケチらずにSDカードリーダー付きを買えばよかったんですけどね…
ということで、(かなりギリギリの)最低限の以下の条件でなんとかいたしました。
- 電源の確保
- 起動用のSDカード読み書き
- WiFiのアクセスポイント
今回は Android のスマホをWifiのアクセスポイントにしました。ノートPCはWifi以外でインターネットに抜ける経路がないと Wifiのアクセスポイントになれないので、今回は無理でしたね。。。
1. Raspbian の入手
まず以下の公式サイトから Raspbian
をダウンロードいたします。
GUIを使う予定は今のところないので、"Raspbian Buster Lite" をダウンロードいたします。
ロゴと名前でなんとなく察せられますが、Raspbian は Debian 系の Linux です。Alpineとは違ってUbuntuなどと同じパッケージ、コマンドが使えるので心強いです。
そして "Buster" ってことなので、Ubuntu 18.x系とベースが同じでちゃんと最新の Debian 使ってるということもわかりさらに安心です。(Dockerコンテナ使ってると時々、Jessieに遭遇して途方に暮れることもあります。)
ところで本家サイトのダウンロード、めちゃくちゃ遅いです。。。最初、ウチのネットワークの調子が悪いかどうかなど調べてなんどもキャンセルとかしてたので、2時間以上はかかりましたね。ネットで調べるとやはり遅いとの書き込みが見つかったので、ミラーサーバーを探してもブートイメージのダウンロードは本家サイトからのみ、という事らしいので結局、1時間くらい?放置しました・・・
2. SDカードのフォーマット
続いて起動するSDカードですが、ブートするパーティンションは(FATか)FAT32という制約があります。
macOSではdiskutil
コマンドでパーテションのフォーマット変更を行います。
SDカード、マウント後にターミナルでアンマウントし、フォーマットします。
$ diskutil list
/dev/disk0
...
/dev/disk1
...
/dev/disk2
$ diskutil unMountDisk /dev/disk2 # (external, physical)の表記があるもの?
Unmount of all volumes on disk2 was successful
これでデスクトップからSDカードのドライブのアイコンが消えたらSDカードで正解です。
アイコンが消えない場合は間違って別のドライブを外してしまっているのでマウントしてください。
SDカードのアンマウントが確認できたらFAT32形式でフォーマットします。
$ diskutil eraseDisk MS-DOS RASPBERRY /dev/disk2
...
上記のRASPBERRY
の箇所はボリューム名となりますので英数大文字でわかりやすい名前を設定しておきましょう。(適当)
3. ブートイメージの書き込み
Raspbianのダウンロードはそろそろ終わったでしょうか・・・?
ブートイメージのSDカードの書き込みには公式サイトにもご案内のありました"balenaEtcher"を使用いたしました。
ダウンロードして起動するとこんな感じです。
もう、Raspbian-liteのzipを選んで、SDカードに書き込むだけっていうシンプルさが素敵ですね!
"SDカードの容量が大きいけど大丈夫か?"との質問がありましたが、今は起動することが最優先なのでOKです。
書き込みはこれでOKです。
SDカードの書き込みが完了後、一旦、SDカードを抜いてbalenaEtcherを終了し、再度、SDカードを差します。
新たにSDカードが認識されたら成功です!
4. SSH の有効化
初期状態で SSH を有効にするためには /boot
直下に"ssh"という名前のファイルがあればOKの模様です。
$ cd /Volumes/boot
$ touch ssh
で、OK!
5. Wifi の接続設定
さて、いよいよ Wifi の設定ですがこれも簡単です。
まず、Androidの方で"テザリング"とか"ホットスポット"とか"インターネットアクセスポイント"などのキーワードの設定をいじって(Androidは管理画面が各社独自なのでこういう時、困る)、Wifi のアクセスポイントの設定を確認してください。
以下の2点、
- SSIDの確認
- パスワードの設定を確認
をお願いいたします。
アクセスポイントが有効になったところで、/boot
以下にwpa_supplicant.conf
というファイルを以下の内容で作成します。
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
psk="xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
key_mgmt=WPA-PSK
}
ssid
はそのままアクセスポイントの名前、psk
はパスワードを直打ちします。
SDカードにファイルを書き込んだら、アンマウントしてRaspberry Piに差し込みます。
6. Raspberry Pi 4 起動!
電源用 USB Type-C ケーブルを差し込んで給電を開始してください。赤のランプがついて給電のお知らせと緑のアクセスランプが点滅すると思います。
ノートPCの方もスマホの Wifi に接続しておいてください。
そして、しばらくスマホ画面を見守っていると・・・2,3分程度でしょうか?
きたぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!ちゃんと繋がってくれましたっ!!!
しかも私のスマホはipアドレスまで表示してくれています。これは楽チンです。
それではターミナルから以下のログイン情報で ssh
コマンドを叩いてみます。
- 初期ユーザー: pi
- 初期パスワード: raspberry
です。
さて、どうでしょうか・・・?
$ ssh pi@192.168.43.207
pi@192.168.43.207's password:
Linux raspberrypi 4.19.75-v7l+ #1270 SMP Tue Sep 24 18:51:41 BST 2019 armv7l
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
SSH is enabled and the default password for the 'pi' user has not been changed.
This is a security risk - please login as the 'pi' user and type 'passwd' to set a new password.
pi@raspberrypi:~ $
繋がったーー!!!
初、ラズパイとSSHでの接続成功です!!
・・・あら?なんか・・・焦げ臭くない?!
というわけでSSHに接続できたのを確認した直後にログアウトしてUSBケーブル、抜きました。
実はここ、某ファミレスでして・・・周りの皆さま、お食事の最中ですっ(汗
焦げたプラスチックの匂い充満すると大迷惑なので、ここまでとして退散いたしましょう!
7. Wifiの注意事項
今回作成した /boot/wpa_supplicant.conf
は、ラズパイ起動後に設定が本体に記憶され、/boot/wpa_supplicant.conf
のファイルそのものは削除されます。
同じSSIDとパスワードで入れる環境であればOKですが、別のアクセスポイントに接続する際は、都度 /boot/wpa_supplicant.conf
を作成して起動、が必要の模様です。
(やっぱりGUI使うとかLANとか別の経路を確保した方が使いやすいよね・・・)
まとめ
とりあえず、起動後にSSHでログインできるところは確認いたしました!
正直、ハードウェアの制約に比べてOSの設定などは非常に簡単です。(自分が勢いだけでポチったのが主な原因だけど。。。)
本当に小さな筐体ですが、起動してしまえばごくごく普通のLinux(というかほぼUbuntu)です。開発者的には設定は大して難しくはないです。
ハードウェアのスペックを考えると8000円でこれはとんでもない代物ですね。
そしてちょっと焦げ臭かったのは要調査ですが、再度、給電したところちゃんと起動したのでどこかがショートしているわけでもなさそうです。。。新品だし、そういうこともあるのかな・・・?!
こういう小さな基盤はどのくらい高い電圧・電流で大丈夫なのか非常に不安です。。。(MacBook Pro 用の電源アダプタの表記みたら 96W とか書いてあってハンパないのでこれ差したら一瞬で焦げちゃうよね・・・。いや、最初、USB Type-Cで給電だからこのMacBook Pro用のアダプタでOKだと思ったところが誤算だったんだけどね。。。)
せっかく買ったラズパイなので、これからしっかりと可愛がってやりたいと思います。
本日は以上です!