2025年秋のプロジェクトマネージャ試験に独学で合格したので、勉強方法など合格体験記を記載します。
独学の中で受かるべくして受かる勉強の仕方を今回はできたのではと思っているので、どなたかの参考になりましたら幸いです。
前提
- PMの実務経験はあり、アジャイルや生成AIは経験浅い
- IPAの試験は初挑戦
勉強計画
- 勉強期間:3か月2週間(7月~10月中旬),毎日2時間程度
- 午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱを2週間ずつ勉強(7・8月)
- 模試を受けて弱点対策を1ヶ月
- 2週間で直前復習
- 教材
実際やってみた気付き
午前Ⅰ・Ⅱの勉強@7月末まで
当初は午前Ⅰ・Ⅱを2週間ずつ別々に対策する計画でしたが内容がオーバーラップしていましたので、2週間でテキストを復習しながら一通り勉強し、2週間で毎日50問ずつ過去問道場を演習しました。
最初は5割程度でしたが、毎日50問を続けると得点率が上がっていき、9月時点では午前Ⅰ:7~8割・午前Ⅱ:9割に、試験直前には9月時点では午前Ⅰ:9割・午前Ⅱ:9~10割程度になりました。
実際の点数を見ると、午前Ⅰは上振れ・午前Ⅱは下振れましたが、自己採点の想定範囲内でした。下振れの確率は怖いので、特に午前Ⅱは過去問を9~10割取れるまでやった方が良いです。
特定の年度ではありますが午前Ⅱの合格率が著しく低くなった時もありましたし、過去問は簡単に合格圏内に入りますが油断なさらない方が良いかと思います。
本番の試験では、午前Ⅰから進む度に心折られた受験者が居なくなっていきます。午前Ⅱでも参加者が一定居なくなったところを見るに、簡単に見えますが注意を払った方が良いでしょう。
午後Ⅱ@8月3週目まで
うかる!プロジェクトマネージャを読みましたが、正直解き方のイメージが湧かなかったので、プロジェクトマネージャ独学サポート動画を1週間で見て・実際に自分の経験を1ケース書いてはChatGPTに採点させてました。
独学サポート動画では徐々にレベルアップしていき、最初は骨子を考えるだけでしたが、最後の方はExcelで実際に書きました。
その後に再度、うかる!プロジェクトマネージャで問題演習を1週間重ね、そのタイミングでは実際に紙で論文を時間を計って書き、写真を撮ってはChatGPTに採点させてました。やはり最初は時間が足りないのですが、回を重ねればそれなりに書けるようになってきます。
ただChatGPTによる採点は限界があり、甘口採点だと大体なんだってAになり、辛口採点だと絶対にAにならなかったりします。模試の時点で6位/111人だったので、やっぱり正しい基準を図るために人による採点は1回挟んだのは良かったと思います。
一方で、ChatGPTからは毎回具体性をツッコまれていたので、さらに1週間かけて三好康之さんのPMの論文添削を見ながら回数を重ねました。この動画はDからAに成長していく論文を解説してくださるのですが、具体性の強化の意味で「プロジェクトの時系列を表現する」「予算と内訳を具体的に書いていく」などはテクニックとして使いやすくレベルアップできたと思います。
設問の選び方は自分が自信をもって知っている題材か、という観点で選んでいます。私は題材を肌感覚のある1つだけに基本的には絞っており、それをいろんな角度で設問に合わせて論文として説明していました。なので題材が合わない場合は避けました。実際にあまり知見のない生成AIのプロジェクトが出たので、設問選びは即断できました。
午後Ⅰ@8月4週目~9月1週目
午後Ⅱ対策に時間がかかり、午後Ⅰ対策は若干押しました。
うかる!プロジェクトマネージャで演習をする形で進めました。最初のうちはよくわからなかったのですが、解説を読む中で以下に気づいていった結果、点数が合格ラインまで伸びていきました。
率直に言えば、テキストは以下のような話を最初からインプットしてくれる方が助かるなと思います。
・質問文に徹底的に沿う。違いを整理している理由は、違いに基づいて何かをするから、等。
・目標とKPIは分ける。KPIを問われたらKPIを答えよう
・「具体的に」と言われたら警戒しよう。方針ではなく具体の成果事例を追うこと
・問題文を一番重視して読む。時系列の話があるところは前と後を探す
・時間との闘いである午後Ⅰでは思考の堂々巡りが一番怖い、意味不明な時は除外して考える
・問3は戦うな、一般論が多いから相性が悪い。箇条書きの多い問題の方が、場所が分かる分相性が良さそう
・会社の方針や規定は大前提として、プロジェクトはそれに沿う必要がある
・プロジェクトマネージャーはあくまでプロジェクトの成功を目標にする、会社の目標ではない
・本文になければ一般論で回答する
・出題は「PMの狙い」、「PMの意思決定の理由」「環境・状態・状況」
・狙いや意思決定は、PMの考え(~と考えた)や会社の方針を中心に回答する
・環境・状態・状況は本文にしか回答がない、キーワードマッチングをして探す。が、AsIsのマイナスなだけもある。その場合は反対にして表現を変える
・プラスとマイナス表現(課題・問題)・Before(課題と≒)・Afterに線を引く
・最初に一般論の回答を想起してから探す
・箇条書きは最初の読解時には読み飛ばして回答を探すときに一つずつ詳細をチェックする
・「優越的立場」など専門・特有用語はチェック、回答に使われる場合が多く、必須用語になることも多い
・Before→Afterの際に、Afterの課題は必ず設問に出るといっても良い
・問題文の該当箇所を見てすぐ答えない。直後にもヒントがある可能性がある。段落までは読む。
・キーワードから探し出すのは良いが、その前後をもう少し読んでより適切な表現を探す
・箇条書き・メンバー/経営者の意見や考え、PMが調査したところを含めた青字箇所が最初に1分でななめ読みするところ。
・構造を把握する、課題→考察や意見→対策の流れ
・ななめ読みした後に回答、迷うときはいったん飛ばして最後に書く。使われていないが重要な要素を探して最後に埋められるのと、全体を見て回答する可能性がある。
・プロジェクトのステークホルダーからの要求事項は必ず押さえる。プロジェクト計画を立案した目的を聞かれたら必ず使われるはず
・自発的な行動を促すケースは、反感を想定されるケース
・リスク要因とリスクを混同して回答しない、工程とアクティビティを混同しない
・会社を読み違えないように、主語を間違えると全体がこける
・具体例が表にある場合はそこから読み解く。進捗表も同様
・開発範囲にリスクがあれば再開発・再見積もりを前提とする
9月当初の時点では、現代文のように文中の根拠を用いて回答すべき問題と、文中に答えがないので一般知識で回答すべき問題が、判別できない状態で混ざるのが苦手でした。
個人的に後者は苦手だったので、午後Ⅰの問1~3のうち問3は特殊な形式・一般知識が多いことから問1・2を選ぼうと判断していました。
回数を重ねるうちに、一般回答を思い描いたうえで論拠を文章から探すクセが身につくと上記の苦手意識はなくなっていき、むしろ苦手なのは自分にとって肌感覚のない題材(アジャイルや生成AI)が来た時と気づき、本番ではそのように対応方針を変えています。
模試&弱点対策@9月2週目~9月末
9月の模試の時点で全体としてはボーダーギリギリでした。午後Ⅰが1点足りなくて落ち、午前Ⅰが偶然ボーダーを超えているだけで落ちていてもおかしくないレベルでした。
模試はやっぱりやっておいて正解で、午後Ⅰの題材を複数選ぶのを失念していたり、1日中試験を受けるスタミナ、トイレのタイミングに気を付けねばならないことを身をもって体験できました。
ITECの模試では実際に当日の試験時間割でリモートでアナウンスをしてくれるので、本番さながらの緊張感で良かったです。
模試の結果は9月末に帰ってくるのですが、上記のように手応えと自己採点で午前Ⅰと午後Ⅰが危ないと感じたので、9月は毎日の演習を午前Ⅰだけに絞って100問にし、勉強は午後Ⅰを徹底強化しました。
直前対策@10月
模試の結果が返ってきたところ、想定外に午後Ⅱが良くて拍子抜けしました。これは対策が適切だった結果でもあるので良いことでしたが、その分やれることはやった感がありちょっとダレました。
1回だけ午後Ⅱの感覚を失わないように演習し、午後Ⅰも頻度を減らして少しだけ復習した程度です。午前Ⅰ・Ⅱは変わらず50問ずつやっていました。
模試で当日のコンディションが大事と分かっていたので、直前の1週間は徹底的に生活リズムを本番に合わせていました。
試験当日
実際に受けると時計にアラームなどの機能がついていることで注意されている方が居たり、普段授業で使われているので机の中に置き勉している本が入っていたりと地味に諸所トラブルが起きてました。
雑念で心を惑わされないよう、準備は欠かさぬようにしましょう。体力勝負なところもあるので、一夜漬けはやめた方が良いと思います。
おわりに
当日の設問との相性で上振れ下振れありますが、4科目とも安定して突破できたかと思います。
今までは1ヶ月に1個の資格への挑戦が基本で、3か月超の難易度・IPAの試験は初めてでした。
その中でも的を外さずに概ね計画通りに進められたので、受かるべくして受かる勉強の仕方をできたのかなと思います。
次は来年の春にITストラテジストを目指したいと思います。
