はじめに
Dockerコマンドにはいくつか古い記法があるようです。
なお、ここで紹介する記法はすべて、今現在も使用可能です。
短縮系
古い記法 | 今の記法 | 機能 |
---|---|---|
docker run |
docker container run |
0. (ない場合は)imageの取得 1. コンテナの作成 2. 起動 |
docker stop |
docker container stop |
コンテナの停止 |
docker rm |
docker container rm |
コンテナの削除 |
docker pull |
docker image pull |
イメージのプル |
docker images |
docker image ls |
イメージのリスト表示 |
docker ps |
docker container ls |
コンテナのリスト表示 |
docker logs |
docker container logs |
コンテナのログ表示 |
Composeとの競合:docker run / stop / rm
問題点:run / stop / rm
はcontainer
/ compose
の2つに共通するコマンドです。
短縮形ではcontainer
に対して
イメージのプル:docker pull
今の記法:docker image pull
問題点:特になし
pull
はimage
にのみ使われるコマンドであり、docker pull
という記法に大きな問題はありません。
統一感の問題で、docker image pull
と書くと見た目が良く、わかりやすい程度のものです。
リスト・ログ:docker images / ps / logs
今の記法:docker image ls
/ docker container ls
/ docker container logs
問題点:特になし
「image
やcontainer
といったサブコマンド下にls
などの操作を書く」の方が、わかりやすくはあります。
ちなみにps
コマンドはLinux / UNIX系に存在するコマンドで、"process status"の略のようです。
コンテナ内で実行中のプロセスの状態を確認するということです。
docker compose系
こちらの記事にも書いています。
昔の記法:docker-compose
今の記法:docker compose
問題点:docker-compose
というのは、dockerとdocker-composeが別のソフトウェアだったころの書き方です。
現在はdockerとして統合されており、docker compose
の方が適切だと言えるでしょう。
おわりに
まとめます。
- 短縮された(主要な)コマンドは
pull
とimages
を除いてcontainer
に関するものです -
pull
はimage
のpull
です -
docker-compose
とdocker compose
には機能上の違いはありません
記事で触れた以外にも短縮されたコマンドはあるかと思うので、
「短縮された(主要な)コマンド」と逃げ道を用意しました。
このほかにも、古い記法、古くないが短縮された記法などありましたら
コメント💬いただけると嬉しいです。
ではまた