概要
WSL2上へ導入したUbuntuについて、使いやすいようにカスタマイズする。
(Windows 10環境へのWSL2導入手順は、こちらをご参照。)
環境
- OS : Windows 10 Home
- WSL2ディストリビューション:Ubuntu 20.04 LTS
- Tera Term:Version 4.106
実施手順
プロンプトの表示を恒久的に変更
既定では、プロンプトの表示がやたらと長ったらしいので、シンプルに「$」だけが表示されるように変更する。
# 変更前
<user_name>@<host_name>:<current_path>$
# 変更後
$
手順は、以下の通り。
まず、Ubuntu上で以下のコマンドを実行して、bashrcファイルの編集画面を起動する。
$ vi .bashrc
起動した編集画面にて、ファイルの末尾に下記内容を追記し、上書き保存する。
export PS1="\$ "
以下のコマンドを実行して、bashrcに記載した内容を反映させる。
$ source .bashrc
デフォルトのエディタをvimに変更
「visudo」コマンドなどで既定で起動するエディタがnanoになっていたため、vimに変更したい。
そのために、Ubuntu上で以下のコマンドを実行する。
$ sudo update-alternatives --set editor /usr/bin/vim.basic
update-alternatives: using /usr/bin/vim.basic to provide /usr/bin/editor (editor) in manual mode
sudo実行時のパスワード認証を無効化
これも、いちいち鬱陶しいので無効化する。
以下のコマンドを実行し、sudoersファイルの編集画面を起動する。
$ sudo visudo
起動したsudoersファイルにて、以下内容を追記し、上書き保存する。
[設定対象のユーザ名] ALL=NOPASSWD: ALL
パスワード認証によるssh接続設定
WSL2環境にteraterm経由で接続したいため、そのための設定を行う。
まず、ssh接続の際のパスワード認証を有効化するため、以下のコマンドを順に実行する。
# sshd_configが格納されているディレクトリへ移動
$ cd /etc/ssh
# sshd_configのバックアップを取得
$ sudo cp sshd_config sshd_config_bk_`date +%Y%m%d`
# sshd_configの編集画面の起動
$ sudo vi sshd_config
sshd_configの記載を以下の通り修正し、上書き保存する。
# 修正前
PasswordAuthentication no
# 修正後
PasswordAuthentication yes
以下のコマンドを実行して、変更箇所を表示する。
# 変更箇所を表示
$ diff sshd_config sshd_config_bk_`date +%Y%m%d`
58c58
< PasswordAuthentication yes
---
> PasswordAuthentication no
次に、ホスト認証鍵を作成するため、以下のコマンドを実行する。
$ sudo ssh-keygen -A
ssh-keygen: generating new host keys: DSA
最後に、以下のコマンドを実行して、sshサービスを再起動する。
$ sudo service ssh restart
* Restarting OpenBSD Secure Shell server sshd
これで事前設定は完了。
取得した情報を使って、teraterm にて接続を実行する。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
ホスト | localhost |
ユーザ名 | [Ubuntuのインストール時に作成したユーザ名] |
パスフレーズ | [上記ユーザのパスワード] |
そうすると、以下の通り接続ができた。
今後やりたいこと
- 他にも設定を変更しておいたほうがいい内容を見つけたら、この記事に追記していく。