PTFを実際にあててみる
前回の記事IBM i駆け出し日記:PTF/TRをIBM iに適用する-Fix Centralからダウンロード編-ではIBM iの区画にPTFをダウンロードし、イメージを配置するところまでやりました。
そのPTFをIBM iの区画に適用させます。
操作手順
前提
IBM i区画のIFS配下にPTFのイメージを配置しいてください。
今回はIFS配下の/CUMにイメージを置きました。
またPTFの適用作業をする際は、通常モードでIPLを実施しておいてください。
この画面は手動モードのスクリーンショットですが、キーロック位置を「通常」を選択してIPLを実施します。
LANコンソールの場合もコントロールパネルで通常モードに上げておいてください。
仮想光ディスク装置の作成
以下のコマンドで仮想ディスクを作成します。
CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT) TYPE(*RSRCNAME) LCLINTNETA(*N)
ディスクを活動状態にする
作成した仮想ディスクOPTVRT01を使用できる状態にします。
WRKDEVD
対象のディスクを探してオプション8を選択します。
オフになっているのでオプション1を押します。
状況に活動状態と表示されればOKです。
イメージカタログの作成
WRKIMGCLG
名前を入れて1でEnterを押します
PTFのイメージがあるディレクトリを指定します。
作成したイメージカタログにPTFイメージを追加する
WRKIMGCLG
上記コマンドをもう一度入力して、CUMの欄でオプション12を入れます。
オプション1を入力します
F9で詳細キーを表示して、FROMイメージファイル項目に/CUMにあるPTFイメージを1つずつ追加します。
追加が終わるとこんな表示に。
ディスクをマウントする
項目の処理でオプション8をおしてカタログをロードします。
ロードされるとこのような表示になります。
イメージカタログが/CUMに複数ある場合、作成したイメージカタログにPTFイメージを追加する~ディスクをマウントするを繰り返し全部ロードします。
終えると以下のように複数のロードされたイメージファイルが表示されます。
ディスクを読み込ませる
以上全ての操作を終え、再度以下のコマンドで操作します。
WRKIMGCLG
ディスクが以下になっていることを確認してください。
- 状況:作動可
- 装置状況:活動中
GO PTF
上記コマンドを入力したら8を押します。
今回は累積やグループPTFを当てるので8番で行います。
個別のPTFを適用する場合は1番(LODPTF)および2番(APYPTF)を使用ください。
装置にOPTVRT01を指定します。
ロードが始まり、ディスクの読み込みが終わったらIPLがかかります。
導入の確認
WRKPTFGRP