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IBM i駆け出し日記:仮想テープの作り方と使い方

Last updated at Posted at 2023-12-07

仮想テープとは

仮想ディスクのテープ版です、テープ装置なので物理テープと同じ使い方ができます。

CRTSAVF

バックコマンドだとこれが有名です、ただSAVFを用いた保管ファイルでのバックアップは1つのライブラリーしか扱えないので、複数のライブラリーの一括バックアップができません。
それ解決するのが仮想テープ装置です。

そもそもの話なのですが、仮想テープを使うためには仮想のテープ装置とテープ媒体(ボリューム)、この2つを作る必要があります。
媒体がテープ本体で、テープ装置がテープ本体を読み取るやつです。

仮想テープ装置とボリュームの作り方

仮想テープ装置を作る

CRTDEVTAP

テープ装置名TAPVRT02 、資源名*VRT
をそれぞれ入力します。
png 2023-12-07 9.23.41.png

テープ装置を有効化する

VRYCFG

構成オブジェクトでテープ装置名とタイプDEVを指定して、状況を有効化のためONにします。
png 2023-12-07 9.16.16.png

イメージカタログの作成

CRTIMGCLG

テープ専用のKOGATESTというイメージカタログをIFSの/TAPEIMAGE配下作りました。
イメージカタログはディスク用、テープ用とフォーマットが違うので装置に合わせて適宜作り直してください。
png 2023-12-07 9.36.51.png

仮想テープボリームの追加

ADDIMGCLGE

FROMイメージファイルを*NEWに指定し(新規作成という意味)、TOイメージファイルをVOL001にしてVOL001という名前でKOGATESTにボリュームを追加します。
png 2023-12-07 9.47.07.png

ボリュームサイズについて

2023年12月時点で仮想テープのボリュームサイズの最大値は1TBまでみたいです。
1TB以上のデータを保管したい場合、ZLIBで圧縮かけるか仮想テープ媒体をいくつも用意する必要があるようです。

テープにライブラリを保管する

テープの初期化

テープを使うためにはテープの初期化(テープ媒体の中身を消すこと)が必要らしいです。新しく作ったものでも必要みたい。

WRKIMGCLG

でさっき作成したカタログを作成して、オプションの10を入れます。
png 2023-12-07 10.59.43.png
活動ファイルの走査を*NOにするとテープにデータが入っていたとしても、強制的に初期化できます。
逆に*YESにすると中身があった場合初期化できない。
png 2023-12-07 11.03.52.png

イメージカタログのロード

LODIMGCLG IMGCLG(KOGATEST) DEV(TAPVRT02)

png 2023-12-07 10.04.41.png

ライブラリの保管

SAVLIB

保管するライブラリとファイルを保管するボリュームを指定します。
今回はSAKUSAKUというライブラリをテープに保管します。
png 2023-12-07 11.11.37.png

実行キーを押すと保管ができます。

PDMからもできます。
png 2023-12-07 11.18.24.png

保管できてるっぽい。
png 2023-12-07 11.15.52.png

テープからライブラリを復元する

SAKUSAKUライブラリを復元します。

事前準備

  1. ライブラリSAKUSAKUを削除
  2. ボリュームのアンロード
    オプション9で実行しました
    png 2023-12-07 11.25.35.png
  3. イメージカタログのアンロード
    png 2023-12-07 11.28.52.png

仮想テープボリュームをマウントする

WRKIMGCLG

該当イメージを選んでオプション6でマウントします。マウント後は以下のようにマウントと表示されます。
png 2023-12-07 11.26.20.png

イメージカタログのロード

LODIMGCLG

上記コマンドかイメージカタログの処理でオプション8でイメージカタログをロードします。
仮想テープ装置の指定を忘れずに。
png 2023-12-07 11.30.00.png

ライブラリの復元

SAVLIB

復元したいライブラリとテープ装置とボリュームIDを指定して実行します。
png 2023-12-07 11.34.05.png

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