IBM i/IBM Powerの人間としてBobを紹介した際に、聞かれる質問をまとめました!
2026年5月11日時点の情報です
質問一覧
- RPGのJava化について
- RPGの理解と対応
- IBM i 区画へのアクセス
- 開発環境とUI
- RPG変換機能
- 推奨ソースコードタイプ
- DDSファイルの対応
- 生産性向上
- 他AIエージェントとの比較
- データプライバシー
- キャッシュ期間
- 利用実績と規模
- LLMモデルとアップデート
- サポート体制
- セキュリティ設定
RPGのJava化について
RPGのJava化はできる?
技術的には可能ですが、RPGのままモダナイズすることを推奨します。
RPG資産の業務ロジックを保ちつつ、可読性・モダナイズ・サービス化を進めるほうがコスト・リスク面で優れています。Bobは変換より先に必要十分な"理解・整備・自動テスト化"を強力に支援します。
技術的な補足
- いわゆるJava標準のクラス構造などでの変換はできないため、保守性・標準化その他の観点ではあまり推奨できません
- Java標準のクラス構造などに改善するには相当の工数が必要です
- ILE-RPGのままの方が後方互換性・保守性・パフォーマンス・セキュリティなど多くのメリットがあります
「全面Java化」と「RPGのまま整備」、どちらが現実的?
RPGのまま整備がコスト/リスクのバランスに優れます。
全面変換は追加設計/再テスト/ノウハウ損失が生じやすいため、ILE RPGを推奨します。
RPGの理解と対応
Bobは本当にRPGを理解できるの?
はい、対応しています。
RPG/COBOLを含むレガシー言語の理解・説明・生成・変換・テストに対応する方針を発表済みです。実際にRPG III→FFRPG、仕様書生成、RPG改修などのデモが公開されています。
デモ動画(日本語):
https://video.ibm.com/playlist/695883
注意点
※まだ浅いですが、触った感触としてはJavaなどより学習データが少ない印象です。(単純なRPGのデバッグもうまくできないことが多い、比較でJavaのデバッグは優秀)
IBM i 区画へのアクセス
BobはIBM i 区画に直接アクセスできる?
Bobだけではできません。
現時点ではローカルPCにソースコードをコピー、もしくはBobのチャット欄に直接コードを貼り付けて解析してもらう必要があります。
今後の予定:
2026年第2四半期に、IBM i に直接接続するための機能拡張が予定されています。
拡張機能であるCode for IBM iにてIBM i上のソースを開いた際、表示内容をそのままコピーしてご利用いただくか、ローカルへダウンロードの上でご活用いただくことで、ソースコードの理解や参照といったことをスムーズに連携いただけるかと存じます。
(表示するとこんな感じです)

ソースコードが表示されないときは、code for i のバージョンを変えてみてください。
IBM i とcode for i のバージョンが合わないことで、ソースコードが表示されないエラーがあるとの情報あり

開発環境とUI
UIはVS Codeだけ?RDiには組み込めない?
現時点でUIはVS Codeのみです。
RDiへの組み込みは未対応です。
RPG変換機能
RPG III → FF RPGへは変換できる?
できます。
デモ動画が公開されています。
デモ動画:
https://video.ibm.com/playlist/695883
推奨ソースコードタイプ
Bobで開発するRPGのソースコードタイプに推奨はありますか?
FF RPGを推奨します。
固定桁に起因する変換エラー・修正などが無いため、FF RPG(Free-Format RPG)での開発が推奨されます。
DDSファイルの対応
IBM BobはDDSファイルも理解/生成できますか?
はい、対応しています。
IBM BobはRPGだけではなく、COBOL/Java/Python/SQLだけではなく、CLやDDSのようなIBM i特有の言語を理解/生成することができます。
生産性向上
生産効率はどれくらい上がるの?
実績データ:
-
IBM社内: 6,000名の実利用で「平均45% 生産性向上」
https://venturebeat.com/ai/ibm-claims-45-productivity-gains-with-project-bob-its-multi-model-ide-that -
イグアス様検証(RPGユーザー): 工数38%削減
https://jp.newsroom.ibm.com/2026-01-27-i-guazu-with-IBM-Bob
他AIエージェントとの比較
Claude等の他AIエージェントより優れている点はありますか?
Enterprise向けの機能と IBM i 資産への特化:
- 詳細な使用状況レポート
- 個人およびチームのクォータ管理
- シングルサインオン(SSO)統合
- 特にIBM i 等の資産に対しての仕様の出力や解析、コード生成に対応
これはIBM i の開発チームがBobの開発に入っていることが大きく貢献しています。
データプライバシー
IBMはプロンプトからデータを収集しますか?
いいえ、収集しません。
IBMはトレーニングデータにプロンプトを使用しません。ただし、推論パフォーマンスを向上させるために、プロンプトは一時的にキャッシュされます。
Bob's Service Description(5.2.1)からの記述
クライアントが自発的なフィードバック提出を通じて特別に許可しない限り、IBM はクライアントコンテンツやモデル出力を、いかなる基盤モデルまたは埋め込みモデルの学習に使用しません。
Early Accessも同様:
IBM は、コンテンツや出力を、いかなる基盤モデルまたは埋め込みモデルの学習に使用することはありません。
キャッシュ期間
ソースコードは LLM 内でキャッシュされるが学習用データとして利用されることはない、と聞いたように記憶しています。この理解で正しいでしょうか。
ご認識の通りです。
以下公式のFAQより抜粋しております。
- IBMはトレーニングデータにプロンプトを使用しません
- ただし、推論パフォーマンスを向上させるために、プロンプトは一時的にキャッシュされます
ソースコードがキャッシュされている期間(キャッシュが消去されるまでの期間とかそのきっかけ)についてはどのようになりますか?
正式な公式ドキュメントなどでは情報がないものの、社内の使用者からの体験ベースで回答をさせてください。
キャッシュの動作:
-
Cloud上のキャッシュ: Bobとの新たな会話タスク(チャット・セッション)が実行されると、そのセッションが終わるまで(新しいタスク・新しい会話セッションを実行したタイミングまで)キャッシュが残ると思われます
-
タスク間の分離: 別のチャット・セッション(Bobにとっては新しいタスク)を開くと、他のタスクで会話していた履歴については知らない、と回答します。キャッシュは異なるタスクをまたがって参照されないことがわかります(これはIBM Bobを操作すると、Bobの反応から理解できます)
-
有効期間: Cloud側のキャッシュは有効期間が存在すると思いますが、これはIBM内部でのシステム運用管理に関わる話のため、ドキュメントには開示されていません
まとめ:
ドキュメントに記載はないがキャッシュについてはメモリ上で一時的に保持(期間については非公開)としており、タスク間のキャッシュ参照はできないということになります。
利用実績と規模
RPG を実際のユースケースで既に利用しているグローバル顧客の具体的な事例や、評価の一環としてどのTシャツサイズ(工数規模)を検討しているのか?
利用実績:
- コア利用者では月に200 Bobcoins以上(100ドル相当)使うケースも見られます
- 平均的な利用者は月25〜50 Bobcoins程度です
- このため、開発者1人あたり年額1,200ドルで開始するのが良い出発点だと考えられています
LLMモデルとアップデート
GA時点において最新バージョンの適用(現在Bobに適用されるのはClaude 3.7?)が可能でしょうか。またGA時点でなくとも今後の適用・アップデート計画等がございましたらご教示いただけますと幸いです。
自動的に最適なモデルを使用します。
Bobに聞くと「Sonnet 3.7使っているよ」と回答しますが、実際はSonnet 4.5や4.6も使っています。
Bobのモデル選択の仕組み
BobはInstructに対して、以下の観点で一番良いLLMを自動振り分けしています:
- 正確性
- 性能
- コスト
これからも最新モデルを使っていきますが、どのLLMを使っているか気にしなくてもいいようにするのが製品設計思想です。
マルチLLM戦略
- 現在: Frontierモデルについて現在はClaude一択ですが、他のモデルも検討しています
- 今後の方針: Frontier、オープン、専門(SLM = Granite)のマルチLLMを志向しています
- 理由: ひとつの技術に依存しないようにするのが、ソブリン観点(特にテクノロジー主権)で大事だと考えているためです
サポート体制
Bobのサポートについて
ドキュメント:
Bob特化したものではなく、製品共通のサポートメニューです。
セキュリティ設定
Bobを安全に使用/展開するための設定ガイドのようなものはありますか?
公式ドキュメントに一般的なセキュリティー・ガイダンスが示されています:
IDE:
https://bob.ibm.com/docs/ide/security/bob-security-guidance
Shell:
https://bob.ibm.com/docs/shell/security/bob-security-guidance
.bobignoreについて:
- https://bob.ibm.com/docs/ide/configuration/bobignore
- https://bob.ibm.com/docs/shell/configuration/ignoring-files
まとめ
この記事もBobに書いてもらいました😉