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Dify × LINE Botで実現する「外国人留学生にやさしい大学街」

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Difyで大学生が留学生に向けたLINEbotを作る

— ローコードAIエージェント開発と効果 —

目次

  1. はじめに: 開発の全体像
  2. 課題発見の背景: 留学生の情報不足
  3. 解決手段の選定: Dify採用理由
  4. 要件定義: 実現したい価値
  5. システム設計: 全体構成
  6. Botの機能: 提供できる情報
  7. 導入効果: 実際の成果
  8. 開発の学び: 得られた価値
  9. 課題と展望: 次の実装

1. はじめに:開発の全体像

本記事は、外国人留学生の情報格差をAIで解消し、情報の不足から生まれる業務の削減に貢献しました。
きっかけとして、大学におけるPBL(Project Based Learning)の一環で、留学生の長期滞在化に伴う課題を明らかにし、大学キャンパスとの組み合わせを通じた解決策を提示したといった内容です。

2. 課題発見の背景:外国人留学生が直面する問題

外国人留学生は「手続きと生活情報を知らない」ことが課題となっています。
実際に、学生課や留学生寮の関係者へのヒアリングを通じて、住民票の取得、公的機関の場所、生活関連情報が十分に伝わっていない実態が明らかになりました。

3. なぜDifyを選んだのか

短期間で実用的なAIプロトタイプを作るためにDifyが最適です!

過去に大学の授業で、LLMを用いたエージェント開発(7並べエージェント、モノポリー交渉エージェント)を作成し、Difyのローコード性と理解しやすさに感動しました。

特に、

  • API接続の容易さ
  • RAG(ナレッジ)構築の簡便さ
  • 言語ベースで多言語応答が可能な点

これらが他のAIエージェントより分かりやすく、短期間で成果を出すためにDifyは必要不可欠でした。

4. 要件定義:何を実現したかったのか

要件は「情報把握」と「大学街の魅力発信」の2軸で定義しました。
留学生向けには、住民票取得方法、公的機関の場所、病院情報など生活に必須な情報をナレッジとして整備しました。

大学街の魅力を伝えるため、ハラル対応レストラン、床屋・美容院といったニッチだが需要の高い情報も組み込みました。これを行うことで、大学のみならず、街を通じた情報の普及につながると考えました。

情報提供のプラットフォームには、日本で普及しているLINEを採用しました。
ここは非常にこだわった点であり、Whats appやインスタグラムといった他の案もある中、ラインは街との接続が容易で、地元商店が作成した公式ラインやwebサイトと簡単に結びつけられるところが選んだ理由になります。

5. システム設計と開発過程

設計の要点は、LINEのテンプレートメッセージを起点とした対話設計である。
ユーザーは選択肢や自由入力を通じて、必要な情報にたどり着ける構成とした。

技術的には、LINEとDifyをWebhookで接続し、Dify側でRAGとエージェント制御を行った。下記記事がとても丁寧でした。 ありがとうございました。

この構成により、サーバー実装を最小限に抑えつつ動作確認が可能になりました。

Difyでは基本的な情報を知識として事前に挿入し、言葉によって、返答を変えるといった手段を取りました。
スクリーンショット 2025-12-24 19.20.45.png
事前に、住民票の話なのか、病院の情報なのか、飲食店の情報なのかといった基礎的な情報を質問分類器で場合分けし、返答を行いました。

スクリーンショット 2025-12-24 19.21.41.png
また、IF/ELSEから、"Barber" "Hair salon"といった言葉をラインから受け取ったら床屋、美容院情報を返し、Curryだったら飲食店情報を伝えるように組みました。

6. 完成したLINE Botの機能

このようにして、「外国人留学生に優しい大学街のラインボット」を作成することができました。
主な機能は以下の通りです。

  • 住民票取得・行政手続き案内
  • 病院・公的機関の場所案内
  • ハラル対応飲食店情報
  • 床屋・美容院など生活密着情報
  • 多言語対応による母語ベースの案内

このように、"Show me the register procedure"をトリガーに住民票の取得方法を自動で返答。
なお、ボタンを押すことで自動的にチャットを送ることができる機能としては下記サイトを参考にしました。

利用したサイトはこちら

7. 導入効果と得られた成果

結果として、外国人留学生から「使いやすい」という評価を得ました。

特に、イスラム教徒向け飲食店情報は実際のニーズと合致しており、情報不足の解消に貢献しました。

一方で、LINEとDifyを直接Webhook接続しているため、応答が重くなるという技術的課題も確認しました。
それでも、本取り組みは学内コンペで16チーム中3位を獲得し、一定の評価を得ることができたところも求められている結果だと思います。

8. 開発を通じて得た感動と学び

最大の学びは、Difyが「解決手段として非常に強力」でした!
ローコードでRAG構築とAIエージェント開発ができ、外部サービスとも容易に接続できるところが本当に作りやすく、分かりやすかったです。

また、My GPTsがChatGPT内部で完結していたのに対し、Difyは外部社会と接続できる点に強い可能性を感じました。

9. 明らかになった課題

現時点での課題は以下の通りです。

  • LINE Bot拡張にはサーバー構築が必要
  • 双方向で情報交換できるチャットボットの不足
  • 口コミを活用した「留学生にやさしい街」形成
  • 飲食店や公式LINEとの直接連携

10. 今後の実装計画と展望

Difyを起点に業務改善と地域連携を拡張できる可能性があります。
不必要な情報交換を減らし、必要な情報だけを届けるLINE Botの改良を進めていきたいです。

「作ることの手軽さ」と、「嬉しさ」を理解したことで、今後は他の業務改善や地域課題にも応用できると考えています。
次のステップとして、サーバー構築と双方向型チャット機能の実装が現実的な目標です。

長い文章でしたが、読んでくれてありがとうございました!

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