#この記事について
muiを入手したので、その開発情報を自分用にまとめたものです。
mui Developer Editionで遊んでみる(準備編)
mui Developer Editionで遊んでみる(HOME画面のカスタマイズ)
mui Developer EditionでSORACOMを使ってみる
muiとは
muilab株式会社( https://mui.jp/#jp ) が開発する、スマートディスプレイの一種です。
Kickstaterでのクラウドファンディングが成立し、4月から開発者版が先行して順次発送されています。
ぶっちゃけ、電光掲示板なのですが、他と大きく違うと個人的に思っているのが以下の点です。
・タッチパネルを備えている
通常の電光掲示板は表示のみですが、muiはタッチパネルを備え、入デバイスとしても使えます。
・インターネットに直接つながる。
開発者版はRaspberry Pi3を用いて制御を行います。そのためのSDKも公開されています。
つまり、自分で好きなサービスと連携させてカスタマイズができるのです。開発者版サイコー!
・見た目が"木"
これが一番の特徴だと思うのですが表示がされていない場合、本当に木の棒に見えます。
タッチ入力する際の手触りもまんま木です。
リビングにおいてもすんなり馴染みます。どうもCalm Designという奴らしいです。
##動くようにする
開発者バージョンを使うにはRaspberry Pi 3Bもしくは3A+を接続する必要があります。3A+を使うと基板を本体内部に収容できるそうなのですが、残念ながら日本では技適の関係で使用できないのでRaspberry3Bを使います。この場合、基板からケーブルを引っ張り出す必要があります。
SDイメージはmuiの開発者ページ( https://app.mui-cloud.net/dev )からダウンロードできます。
bz2で圧縮されているので解凍後、SDカードに書き込みます。書き込みはlinuxならdd、Windowsならwin32diskimagerなどを使用します。
書き込んだSDカードを装着し、muiの電源を入れます。最初に起動メッセージが表示され、その後サンプルアプリケーションが起動します。
##SDKについて
SDKは以下の場所で公開されています。
https://github.com/muilab/mui-display-lib
SDイメージの中にはすでにインストールされています。(/home/pi/mui以下)
カスタマイズするには、提供されているサンプルをもとにPythonでコードを書いていきます。
SDイメージでは/home/pi/mui/mui-display-lib/sample/sample.pyが自動起動するようになっています。
停止するには以下のコマンドを入力します。
sudo systemctl stop mui_sample.service
再度有効にするには以下のコマンドを入力します。
sudo systemctl start mui_sample.service
このあたりは普通のLinuxで、systemdのサービスの有効化・無効化と同じです。
とりあえず、SDイメージのサンプルのままではダミーデータが表示されるだけなので、次回以降sample.pyをベースにカスタマイズしていきます。