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cocos2d-xでAndroidのバックキーに対応する

Last updated at Posted at 2014-12-06

Cocos2d-x Advent Calendar 7日目です。

バックキー対応してますか?

ほとんどのcocos2dxで開発してる方はXcodeで開発&iPhoneシミュレータで動作確認してると思いますが、「じゃあAndroidで動かすか」ってなった段階で慌てて対応しがちなのがAndroidのバックキーです。
GoogleはAndroidのバックキーに対応していないアプリをGoogle Play上でフィーチャーしないので、アプリをフィーチャーさせてユーザーを集めたい場合は嫌でも対応する必要があります。

これまで仕事で何度か似たようなコードを書いてきたので、今回は再利用しやすい形でゼロから書きなおしてみました。

そもそもバックキー対応って何すればいいの?(iOSしか触ったことない人向け)

Android端末にはデバイス自体にバックキーが存在します(2.xではハードウェアキー、4.xではソフトウェアキー)。
このキーを押した時にユーザーが期待する挙動は、ざっくり言うと「ひとつ前の状態に戻る」です。

具体的には、

  • ひとつ前の画面に戻る
  • ダイアログが開いている状態だと、ダイアログを閉じる
  • レースゲーム中は、ポーズメニューを表示する

などが挙げられます。

つくった

で、作ったバックキー対応クラスがこちら

ライセンスはpublic domainです。ご自由に持ってってください。

使い方

基底クラスをインポート

上のリポジトリから、

  • BaseScene.h
  • BaseScene.cpp
  • BaseLayer.h
  • BaseLayer.cpp

を持ってきて、プロジェクトに追加します。
あとは、cocos2d::Sceneやcocos2d::Layerを継承しているところを、BaseSceneとBaseLayerに置き換えればOK

BaseScene

BaseSceneは、cocos2d::Sceneのサブクラスです。
使い方は通常のSceneと同じなので省略。
DirectorのpushScene, popSceneでシーン遷移してください。

BaseLayer

BaseLayerは、cocos2d::Layerのサブクラスです。
シーンの上に重ねるBaseLayerはバックキーでキャンセルが可能になってます。
ダイアログのようなUIを作るのに使用してください。
簡単な使い方は以下の通り。
addChild, removeChildのかわりにshow, dismissを使用してください。

// MyLayerはBaseLayerのサブクラスです

// 現在のシーンの上に、MyLayerをのせます
auto layer = MyLayer::create();
layer->show();

// MyLayerを取り除きます
layer->dismiss();

バックキーを押した時の挙動を変更する

場合によっては、バックキーを押した時にレイヤーやシーンを消す以外の動作をさせたいことがあると思います。
例えば、レースゲーム中にバックキーを押したらポーズメニューを表示したい、などのケースです。
そんなときは、onAndroidBackKeyPressedをオーバーライドしてください。

void MyScene::onAndroidBackKeyPressed() {
  // シーンを戻す代わりに、ポーズメニューを開く
  auto pauseLayer = PauseLayer::create();
  pauseLayer->show();
}

バックキーで戻せないようにしたい場合

特定のレイヤーやシーンではユーザーにキャンセルさせたくないこともあると思います。
その場合は、setAndroidBackKeyEnabled(bool)でバックキーの有効・無効を指定してください。

bool MyScene::init() {
    if (!BaseScene::init()) {
        return false;
    }
    // このシーンはバックキーで戻せません
    setAndroidBackKeyEnabled(false);

    // ここでUIを初期化(省略)

    return true;
}
bool MyLayer::init() {
    if (!BaseLayer::init()) {
        return false;
    }
    // このレイヤーはバックキーで戻せません
    setAndroidBackKeyEnabled(false);

    // ここでUIを初期化(省略)

    return true;
}
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