1. 導入
はじめまして、ITの専門学校と42Tokyoに通っている学生です!今回が初投稿です。
Herdr というツールが便利だと X で見かけて調べてみたら、「tmux」「マルチプレクサ」という単語が最初に出てきて、自分にはまだ早いかな…と一度スルーしかけました。
でも実際に触ってみたら、前提知識ゼロでもとてつもなく便利でした。この記事は、過去の自分のように敬遠しかけてる人などに触ってみてほしいなあと思いながら書いてます。体験談ベースで、自分が完全にハマった機能を紹介します。
2. Herdr とは
一言でいうとターミナル上で「AI エージェント用の作業部屋」を作るツールです。複数のエージェントを 1 画面にまとめて、それぞれの状態が見えるようになります(公式の呼び方は「ターミナルワークスペースマネージャー」)。無料です。
言葉で説明するより見たほうが早いので、実際に自分が使ってる画面がこれ。
構造は 3 つだけです。
- ワークスペース(左上の spaces): プロジェクトごとの部屋。リポジトリ 1 つにつき 1 個作るイメージ
- ペイン(真ん中の分割された画面): 実際にエージェントやシェルが動く場所。左で Codex を走らせながら、右で普通にコマンドを打つ、みたいに並べられる
- タブ(ペイン上部の 1, 2): 部屋の中でレイアウトを切り替えるやつ
ブラウザでいうと、ウィンドウとタブとその中の表示領域くらいの関係です。特別な概念はないです。
3. 体験談① 作業が終わると通知が来る
エージェントを待ってる間、「終わったかな…?」と何度も画面を確認しなくていい。これだけで心理的負担がすごく減りました。通知が来るまで別の作業に集中できます。
音を鳴らしたり、画面右上にバナーを出したりする設定もできます。ワークスペースをまたいでいても、サイドバーを見れば各エージェントの状態(作業中/承認待ち/完了)が色で分かります。
4. 体験談② 再起動しても AI との会話がそのまま戻ってくる
電源を落としても、開き直せばペインのレイアウトも履歴も全部そのまま戻ってきます。
でも本当にすごいのはここからで、エージェントとの会話まで戻ってきます。画面にログが残ってるとかじゃなくて、「さっきの方針で続けて」が通じる状態で復活するんです。
これは Herdr 自身も一番の売りにしている部分で、公式のキャッチコピーは「ラップトップを閉じても、どこから ssh しても、何も死なない」。まじですごい。
なので再起動のたびに「このリポジトリで、こういう方針で、ここまでやった」という状況説明をやり直さなくていい。文脈の積み上げが消えない。macOS のアップデートで再起動を求められても躊躇しなくていいので、個人的に一番助かっています。
5. 体験談③ マウス操作だけでも問題なく使える
マルチプレクサ由来のツールを使うのは初めてだったので、「ショートカットを覚えないと何もできないやつなんじゃないか。。?」と身構えていたのですが、全く問題ありませんでした。
画面を分割したければ右クリックしてメニューから選ぶだけ。ペインの移動はクリック、サイズ変更は境界をドラッグ。普通のアプリと同じ感覚で、初日から普通に使えました。
しかもこれ、初心者向けの救済措置ではなくて、公式が「Herdr はマウスネイティブ」と言い切っている設計思想です。すべての操作はマウスでも行えて、キーボードショートカットのほうが「任意のレイヤー」という位置づけ。tmux 的な世界とは主従が逆なんです。
なので「マウスで使うのは邪道かな…」みたいな遠慮は不要です。マウスで使い始めて、Herdr に慣れてきた頃に「ここはキーボードのほうが速いな」と思ったところから少しずつ移行していけば、勝手に慣れていくと思います。
6. 触ってみたい人へ
公式ドキュメント(日本語あり)にインストール方法や操作方法が詳しく載っています。環境構築も一瞬なのでぜひ。
一番早いのは、いつも使ってる AI エージェントにこれを貼ることです。セットアップを全部案内してくれます。
Help me understand and set up Herdr. Read https://herdr.dev/agent-guide.md first, then walk me through it step by step.
7. まとめ
tmux もマルチプレクサも知らなくても、Herdr は普通に使えて、普通に便利でした。自分はほぼ 1 エージェント運用ですが、それでも十分快適になったので、複数エージェントを並列で回してない人でも触る価値はあると思います。単語だけ見てスルーしかけてる人は一回試してみてください。
8. 余談
自分はまだ実務経験のない学生なので、この記事はあくまで学生の自分の使い方での話です。Herdr の本領とされる「複数エージェントの一括管理」までは手を出せていないので、そのへんは他の記事のほうが詳しいです。
日本語ユーザー向けの小ネタをひとつ。設定ファイルに
[ui]
switch_ascii_input_source_in_prefix = true
を入れると、prefix mode に入ったときに日本語入力でも自動で英字に切り替わります。地味に便利なのでおすすめです。
Herdr SKILLS も面白いのでぜひ触ってみてください。

