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【Rails】かんたん決済機能の実装

Last updated at Posted at 2020-10-08

採用担当者さんはお忙しいだろうけど、
どうしても決済機能を導入したい!

そんな方に見てほしい記事です!

この記事では、かんたん決済機能の実装方法について解説しています。

ここで言うかんたん決済機能とは、
ワンクリックで決済「したことにする」という機能です。

ポートフォリオへの実装を想定しています。

一つだけ注意点があります。
この記事の方法では、Payjpなどの外部APIには決済履歴は残りません。
(tokenをダミーとして生成するためです)

参考になれば幸いです。

前提

注意:この記事ではクレジット決済は実装しません!

開発環境
・ruby 2.6.5
・Rails 6.0.3.3

完成イメージ

かんたん決済プレビュー

金額とカード情報を入力すると決済できます。
 
今回は、未入力で決済できる「簡単ギフト」ボタンを実装します!
(注意! この記事の方法では、外部APIには決済履歴は保存されません!)
 
ここでいうギフトとは、
誰かが、誰かにお金を送る。
という意味です。
 
AさんがBさんに500円送った。
みたいな感じです!

ER図

244b268980cfe94a12803201742cdfb4.png

ギフトに必要な2つのテーブルです
・usersテーブル
・giftsテーブル

各カラムについては、後ほど説明します。

実装の流れ

①user, giftモデル、テーブルの作成

②ルーティングを設定

③アソシエーションを書く

④giftsコントローラーにアクションを定義

⑤ビューにリンクを設置

①user, giftモデル、テーブルの作成

userモデルのマイグレーションを編集

userモデルは、deviseで作成しています。
deviseは導入していなくても大丈夫です!

db/migrate/xxxx_devise_create_users.rb
class DeviseCreateUsers < ActiveRecord::Migration[6.0]
  def change
    create_table :users do |t|
      t.string :nickname,  null: false
      t.string :email,     null: false, default: ""
      #省略
    end
    #省略
  end
end

usersテーブルには、nicknameemailのカラムを用意しています。

giftモデルのマイグレーションを編集

db/migrate/xxxx_create_gifts.rb
class CreateGifts < ActiveRecord::Migration[6.0]
  def change
    create_table :gifts do |t|
      t.references :user,  foreign_key: true
      t.references :giver, foreign_key: { to_table: :users }
      t.integer :price,    null: false
      t.timestamps
    end
  end
end

giftsテーブルには、user, giver, priceという3つのカラムを用意しています。

それぞれ、
user   →ギフトを受け取る人
giver  →ギフトを送る人
price  →ギフトの金額
というデータを保存しています。

今回の決済では、ユーザー同士で行います。
一人のuserは複数のuserにギフトできます。
そのため、usersテーブル同士で「多対多」の関係を作る必要があります。

今回は、giftsテーブルを中間テーブルとして作成します。
したがって、giftsテーブルは、以下のように2つの役割を持っています。
・ギフト情報を管理
・usersテーブルと対応する中間テーブル

少し分かりづらいと思うので、
後ほど、アソシエーションを記述する時にしっかり説明します!

つづいて、giverのオプションについて説明します。
giverは、外部キーとして設定しています。
しかし、giverというテーブルは存在しません!
そこで「usersテーブルから参照してね!」
と、教えてあげる必要があります。
そのためオプションに、foreign_key: { to_table: :users }と書いています。

②ルーティングを設定

config/routes.rb

Rails.application.routes.draw do
  resources :users, only: [:edit, :update, :show] do
    member do
      post 'easygift', to: 'gifts#easy_gift'
    end
  end
end

かんたん決済のための、ルーティングを記述します。

pathには、easygiftと命名していますが、ここは好きな名前で大丈夫です。
アクション名も自由に決めてOKです。

③アソシエーションを書く

userモデル

app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :gifts
  has_many :receivers, through: :gifts, source: :giver
  has_many :reverse_of_gifts, class_name: 'Gift', foreign_key: 'giver_id'
  has_many :giftings, through: :reverse_of_gifts, source: :user
end

userモデルのアソシエーションについて解説します。

大きく2つに分かれています。

1, 2行目が、giverを参照するための記述
3, 4行目が、userの参照するための記述

まず、1, 2行目について説明します。
has_many :giftsは、2行目の為の記述です。

2行目ですが、一つずつ順番に説明していきます。
has_many :receivers, through: :gifts, source: :giver
receiversは、架空のモデルです。
なぜ架空のモデルを作るのかについては、後ほど説明します!
through: :giftsは、giftsテーブルを経由して、
source: :giverは、
giverを参照してね!」という意味合いです。

まとめると、1, 2行目では、
giftsテーブルのgiverを参照してね!
ということをやっています!

 
もう少しついてきてください!
 
次に、3, 4行目について説明します。

3行目ですが、これまた長いので、一つずつ順番に説明していきます。
has_many :reverse_of_gifts, class_name: 'Gift', foreign_key: 'giver_id'
reverse_of_giftsも、架空のモデルです。
class_name: 'Gift'は、
reverse_of_giftsって言ったけど、実はgiftモデルのことなんだ笑」っていう感じです。
foreign_key: 'giver_id'は、
giver_idを参照して!」って意味になります。

4行目も、一つずつ見ていきます。
has_many :giftings, through: :reverse_of_gifts, source: :user
has_many :giftingsも、架空のモデルです。
through: :reverse_of_giftsは、reverse_of_giftsテーブルを経由して、
source: :userは、
userを参照してね!」という意味合いです。
やっていることは2行目と同じです。

まとめると、3, 4行目では、
giftsテーブルのuserを参照してね!
ということをやっています!

 
さて、「なぜ架空のモデルを作るのか!」について解説します!
結論から言うと、
アソシエーションの区別がつかなくなってしまうからです!

その理由について解説します。
まず、それぞれのアソシエーションの最初の方だけに注目しましょう。

  has_many :gifts
  has_many :receivers
  has_many :reverse_of_gifts
  has_many :giftings

これだと、別々のモデルを参照してるように見えますね。

続いて、仮に架空のモデルを作らなかった場合の記述をしていきます。

app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :gifts
  has_many :users, through: :gifts, source: :giver
  has_many :gifts, foreign_key: 'giver_id'
  has_many :users, through: :gifts, source: :user
end

すると、
giftsテーブルを中間テーブルとするアソシエーションが、
2パターン記述されている
ことが分かります。

先ほどと同じように、それぞれのアソシエーションの最初の方だけに注目しましょう。

app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
  has_many :gifts
  has_many :users
  has_many :gifts
  has_many :users
end

って、どれがどれやねぇぇぇん!

もうおわかりでしょうか。
架空のモデルを記述しない場合、
アソシエーションの区別がつかなくなってしまいます

そうなることを防ぐために、架空のモデルを設けています!

giftモデル

app/models/gift.rb
class Gift < ApplicationRecord
  belongs_to :user
  belongs_to :giver, class_name: 'User'

  attr_accessor :token

  validates :user_id, presence: true
  validates :giver_id, presence: true
  validates :price, presence: true
  validates :token, presence: true
end

giverのオプションclass_name: 'User'は、「userモデルを参照してください!」という意味です。

バリデーションも設定しています。

④giftsコントローラーにアクションを定義

かんたん決済のアクションを記述します。

app/controllers/gifts_controller.rb
class RoomsController < ApplicationController
    #省略
      def easy_gift
      reciver = User.find(params[:id])
      gift = Gift.create(
        price: 500,
        user_id: reciver.id,
        giver_id: current_user.id,
        token: 'dummy'
      )
      redirect_to root_path
    end
    #省略
end

本記事では、実際のカード決済の記述は割愛します。
参考資料 : payjp/payjp-ruby

 
easy_giftは、ルーティングで定義したアクション名です。

gift = Gift.create(...)の中で、各キーにバリューをセットしています。

ここで、注目してほしいのが、token: 'dummy'です。
他のカラムとは違い、tokenはテーブルに保存しません。

「じゃあ、tokenに値渡さなくて良くない?」

そう思った方、、、私もそう思いました笑

しかし思い出してください!モデルの記述を!

app/models/gift.rb
class Gift < ApplicationRecord
  belongs_to :user
  belongs_to :giver, class_name: 'User'

  attr_accessor :token

  validates :user_id, presence: true
  validates :giver_id, presence: true
  validates :price, presence: true
  validates :token, presence: true   # 👈tokenにバリデーションの設定している!
end

tokenには、presence: trueというバリデーションを設定しています。
そのため、ギフトを生成する際に、tokenが無かったら、
バリデーションエラーとなり、ギフトはレコードとして保存されません。

そのため、ダミーのtokenを用意する必要があります。

今回は、tokenにバリュー 'dummy'を渡しています。
肝心なのは、バリデーションエラーにならないように工夫することです。

さて、これでコントローラーの記述は完了です。

 
最後に、ビューへかんたん決済のリンクを設置します。

⑤ビューにリンクを設置

app/views/gifts/new.html.erb
<%= link_to '簡単ギフト', easygift_user_path(@reciver), method: :post %>

ボタンを表示させたいビューに、リンクを設置します。
pathは、ターミナルでrails routesコマンドを使って探します。

ターミナル
% rails routes

Prefix           Verb      URI Pattern                           Controller#Action
easygift_user        POST      /users/:id/easygift(.:format)         gifts#easy_gift

pathは、コントローラー名とアクション名と対応しています。
また、URI Patternを見ると、idを引数として渡す必要があると分かります。
これは、ルーティングをusersにネストしているためです。
このアプリでは、idと対応している、@reciverを引数として渡しています。

かんたん決済プレビュー

これで実装完了です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!:smile:

参考資料

Active Record バリデーション - Railsガイド

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