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接点入力付きボタンデバイスにいたずら防止機能を付与する

Last updated at Posted at 2019-05-17

はじめに

ソラコムさんの LTE-M ボタンデバイスを屋外とかに設置する際、誤って押されたりイラズラされる可能性があるから、と導入に否定的な意見をもらう機会がありました。

確かにボタンを見てしまうと 「押すなよ!絶対に押すなよ!」 と言われてもつい押したくなる気持ちはわかるのですが、実際に業務とかで使う場面ですと、そういった気持ちはノーサンキューなわけです。

そんな中、接点入力付きのボタンデバイス SORACOM LTE-M Button Plus が登場し、イタズラ防止の簡単なしくみを組めたので、参考までに紹介したいと思います。

ひげボタン

用意するもの

部品名 説明 参考URL
押しボタンスイッチ メインのボタンスイッチ パネル取り付け用押しボタンスイッチ(赤)
リードスイッチ イタズラ防止用のスイッチ ドアセンサースイッチ(リードスイッチ) SPS-320

構成

押しボタンスイッチとリードスイッチを直列につなげ、SORACOM LTE-M Button Plus の接点入力へ直結します。

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どうしてイタズラ防止になるの?

リードスイッチの機能として、磁石を近づけたときにスイッチ内部の接点が閉じ、磁石を離すと接点が開きます。
参考:磁気形近接センサ(原理と構造)

その特性を利用して、リードスイッチが設置されている箇所にマグネットを近づけた状態(リードスイッチの接点ON)で押しボタンスイッチを押さないと、回路全体が閉じない=通電しないので、単純にボタンだけを押しただけじゃボタンは動かなくなります。

上のタッパーウェアではハウジングが透明でリードスイッチの位置が丸見えなので意味がないのですが・・・非透明のケースに入れておいて、特定の場所にマグネットをかざすようにすれば、それを知らない人は操作できないよ、ということです。

まあ設置する箇所の付近に強磁性体があったら使えないのですが。

そういう場合は キー形セレクタスイッチ とかを使いましょう。
そうなると押しボタンスイッチすら要らなくなりますが(本末転倒

おわりに

今回は安価に余計なことをせずイタズラ防止の方法を組んでみましたが、もちっと複雑なことをするならば Arduino とかのマイコンボードと連携するのが簡単だと思います。

例えば Grove センサには指紋センサ(Grove - Fingerprint Sensor)などもありますので、指紋別に接点をON/OFFすることもできるのかもしれません(未検証)

Grove - Fingerprint Sensor

そのあたりの使い方は SORACOM エンジニアブログ の SORACOM LTE-M Button Plus と Arduino をつなげて活用する方法 を参考にどうぞ。

参考

※上記セミナーの資料は後日公開されるとのことです。

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