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資本主義社会の目的変数を「幸せ」にするには?

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こんにちは、Figurout の中村です。
弊社では、「資本主義のアップデート」をパーパスとして、企業と投資家をつなぐ領域のSaaSをつくっています!

資本主義の課題は?

今の資本主義社会は、「人(消費者・従業員・経営者・投資家)」と「企業」が、「財務を目的変数とした最適化」を行っている社会といえると思っています。

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それにより、個人は財産を築き、企業は利益と企業価値を高め、社会は経済発展をする。

でも、この最適化を進めると、「財務」に寄与しないパラメータは毀損されてしまいます。
・環境破壊
・ブラック企業
・アンフェアトレード
・品質偽装や消費者軽視
・経済格差
といった社会問題は、この「財務のみの最適化」をぶん回すと必然的に起こる問題です。

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「お金だけで選ぶのか」

消費者として「財務だけの最適化」を行うとどうなるでしょうか?
これは、食べ放題のお店で、原価が高いものだけを注文するようなものです。

労働者としての「財務だけの最適化」は、給与だけを見て就職先を選ぶ行動。

これらが幸せにつながらないことは明らかです。
好きでもない高価な食べ物を無駄に消費する行為は、もったいないとすらいえるかもしれません。

自分の満足度(非財務価値)と、コスト(財務価値)という異なるパラメータをバランスを取りながら最大化する行動が、人として幸せに生きる1つのコツ だと言えます。

経済活動となりにくい人と人とのかかわりあいなどは、財務価値部分がゼロに近い、非財務価値同士の取引といえそうです。

消費者として、労働者として、社会(人同士)の他社と財務価値と非財務価値をやり取りする行動については誰もが直感的に「自分が幸せになる取引」を不器用ながらも選びながら生きています。

「道徳無き経済は犯罪であり、経済無き道徳は寝言である」という二宮尊徳の言葉や、「論語と算盤」の渋沢栄一、「三方良し」の近江商人など、「財務価値と非財務価値」の両方を最大化させるような取り組みでなければ、持続可能ではないというのは人間社会で歴史から培われてきた人類の智慧のはずが、「投資」と「企業活動」においては、財務価値だけを最適化するような行動が主流となってきてしまっているのが現在の資本主義の課題だと言えそうです。

投資を通じて得られる非財務価値に目を向けよう

多くの成功者は、経済的成功のもとお金で手に入るものを一通り楽しんだあと、お金では買えないものへと関心を向けるようになります。

これは、「お金を多く持つ」ということ"自体"に本質的な価値はないということ。
(お金は、本質的に価値のあることを行うためのケイパビリティとしてのみ重要である)

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一方、現在の資本主義において「投資を通じて得られる"非財務価値" 」が微々たるものである、というのもまたその通りです。
クラファンとかは非財務価値に重きをおいた投資の1つと言えるかもしれませんし、「推し」も消費行動というよりは非財務を軸とした投資行動と呼べるかもしれません。

まだこうした価値の最適化が回るエコシステムはないですが、そうした「社会というエコシステム」に対して、一企業体というパーツで非財務価値が投資市場へ流れるようにすることで、最終的には資本主義社会が 「財務+非財務を最適化できるような "システム"」 になることが、資本主義社会の次のフェーズなんじゃないかなーと考えて、企業と投資家の間のエンゲージメントを作るような事業を行っています。

具体的にやっていること

  • 企業価値を高めるためのIR-DX SaaS
  • SRM(CRMの投資家バージョン)
  • 非財務企業価値を可視化するモデルづくり(事業内容のテキストマイニングデータでPBRを説明するモデルとか)

今後やろうとしていること

  • 投資家版 LinkedIn のようなプラットフォームづくり

エンジニア向け勉強会やります!

以下のようなテーマでLTしたりワイワイお酒飲みながら上記のような課題について話したりするようなイベントを実施予定です!

  • 企業価値を評価するモデルづくり
  • 開示情報(XBRL)のデータ化の取り組みのポイント
  • 機関投資家の保持銘柄リストを活用したデータサイエンス

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https://figuraout001.connpass.com/event/313955/

興味あるかたぜひどうぞー!

社会をコード以外のものでできた「システム」ととらえ、その最適化に興味あるぜ!ってかた、是非お話ししましょうー!

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