#本投稿の背景
2019年5月にOracle Cloud 東京リージョン提供開始されました。
https://ascii.jp/elem/000/001/855/1855692/
東京リージョンで使用できる
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で利用可能なOracle Databaseサービスは
以下の5つになります。
・OCI Database - Virtual Machines
・OCI Database - Bare Metal
・OCI Exadata
・Autonomous Database(Autonomous Data Warehouse)
・Autonomous Database(Autonomous Transaction Processing)
各Databaseサービスの説明は、以下のURLで説明がされていますので参照ください
http://otndnld.oracle.co.jp/ondemand/technight/27-1_OCIDB_DL_final.pdf
⇒P18 を参照ください
https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/articles/minamin-cloud/index-5227778-ja.html
本投稿では、
東京リージョンで使用できるOracle Cloud Infrastructure(OCI)で
利用可能なOracle Databaseサービスを使用する際の概算金額の見積り方法について記載します。
Oracle Databaseサービスの概算見積りをする画面「Oracle Cloud Cost-Estimator」があるのですが、
少しわかりにくいので、画面キャプチャを使用して説明したいというのが本投稿の背景になります。
※2019年5月時点の情報となります
Oracle Cloud Cost-Estimatorの画面
https://cloud.oracle.com/ja_JP/cost-estimator
Oracle Cloud 概算見積りをする画面「Oracle Cloud Cost-Estimator」で確認できる金額は、
「Pay As You Go(PAYG)」、「月次フレックス(Monthly Flex)」があります
Pay As You Go(PAYG)プラン
使用した分だけ後払いできる課金モデル
月次フレックス(Monthly Flex)プラン
月額先払い制でPAYGよりも安価な単価でご利用いただける課金モデル
正確な概算金額の確認については、
Oracle Digitalまでお問い合わせください。
https://faq.oracle.co.jp/app/ask/referer_id/faq_trial
#Oracle Cloud 概算見積りをする画面「Oracle Cloud Cost-Estimator」を使ってみる
例として以下のスペックで見積りを行います。
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
※エディションは以下を参照
http://otndnld.oracle.co.jp/ondemand/technight/27-1_OCIDB_DL_final.pdf
⇒P19 を参照ください
##今回の投稿で見積りをするOracle Databaseサービス
1.OCI Database - Virtual Machines
仮想マシン(VM)で利用可能なDatabaseのサービス
2.OCI Database - Bare Metal
専有型のベアメタル環境で利用可能なDatabaseのサービスで
ベアメタル環境は、データ格納先のローカルディスク(Local NVMe)が、16TB 付いているので
見積りではデータ格納のブロックストレージは見積りに入れません
3.OCI Database - Virtual Machines(BYOL)
BYOL を利用した 仮想マシン(VM)で利用可能なDatabaseサービス
4.OCI Database - Bare Metal(BYOL)
BYOL を利用した 専有型のベアメタル環境で利用可能なDatabaseサービス
※BYOLとは、現在保有しているOracleライセンスを
Oracle Cloud へ持ち込みするものとなります
https://www.oracle.com/assets/procr-core-factor-table-suplmnt-jp-3304645-ja.pdf
⇒具体的には、Processor ライセンスは以下の比率でOracle Cloudに持ち込むことが可能です。
1 Processor ライセンスあたり2 OCPU 上で当該プログラム使用可能(1 Processor:2 OCPU)
※Autonomus Database(自律型データベース)の概算見積り方法については以下の投稿を参照ください
Oracle Cloud Autonomus Database(自律型データベース)の概算見積り方法をわかりやすく解説 ※2019年5月時点の情報
では、実際に「Oracle Cloud Cost-Estimator」を使って概算金額を計算してみましょう。
##1.OCI Database - Virtual Machines での見積り
例として以下のスペックで見積りを行います。
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
https://cloud.oracle.com/ja_JP/cost-estimator にアクセス
[データ管理]-[Database Cloud Service - OCI]を選択します
「OCI Database - Virtual Machines」 で使用するのは、[エディション]となるので
エディションをクリックします
「OCI Database - Virtual Machines」 で使用するエディションを選択します
[エディション]で必要なOCPUを入力します。[追加容量]に初期値で入っている値を0にします
データ格納用のブロック・ボリューム と バックアップ用のオブジェクト・ストレージを追加します
「OCI Database - Virtual Machines」で今回の構成を見積りした 月次フレックス金額
##2.OCI Database - Bare Metalでの見積り
例として以下のスペックで見積りを行います。
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
https://cloud.oracle.com/ja_JP/cost-estimator にアクセス
[データ管理]-[Database Cloud Service - OCI]を選択します
[データベース - OCI]の内訳を展開します
「OCI Database - Bare Metal」の見積りで使用するのは、[エディション]、[追加容量]となります。
まずはエディションをクリックします
「OCI Database - Bare Metal」 で使用するエディションを選択します
「OCI Database - Bare Metal」で使用する環境数を入力します
[追加容量]で使用するエディションを選択して、追加で必要なOCPU数を入力します
※ 2 OCPUは、環境準備で付いているので、必要なOCPU - 2 の値を入力
「OCI Database - Bare Metal」 で今回の構成を見積りした 月次フレックス金額
##3.OCI Database - Virtual Machines(BYOL) での見積り
例として以下のスペックで見積りを行います。
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
https://cloud.oracle.com/ja_JP/cost-estimator にアクセス
[データ管理]-[Database Cloud Service - OCI]を選択します
「OCI Database - Virtual Machines(BYOL)」 の見積りで使用するのは、[全エディション - BYOL]となります。
[全エディション - BYOL]にBYOLする数を入力します。[エディション]、[追加容量]は0を入力します
データ格納用のブロック・ボリューム と バックアップ用のオブジェクト・ストレージを追加
「OCI Database - Virtual Machines(BYOL)」 で今回の構成を見積りした 月次フレックス金額
##4.OCI Database - Bare Metal(BYOL)での見積り
例として以下のスペックで見積りを行います。
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
https://cloud.oracle.com/ja_JP/cost-estimator にアクセス
[データ管理]-[Database Cloud Service - OCI]を選択します
「OCI Database - Bare Metal(BYOL)」の見積りで使用するのは、[エディション]、[追加容量]となります
「OCI Database - Bare Metal(BYOL)」で使用するエディションは[Databaseの全エディション - Dense I/O - X7 - BYOL]になります
「OCI Database - Bare Metal(BYOL)」で使用する環境数を入力します
[追加容量]で[Databaseの全エディション - Dense I/O - X7 - BYOL]を選択して、追加で必要なOCPUを入力します
※ 2 OCPUは、環境準備で付いているので、必要なOCPU - 2 の値を入力
「OCI Database - Bare Metal(BYOL)」 で今回の構成を見積りした 月次フレックス金額
#契約期間に連動した割引
契約期間を設定する項目(1年~4年)があるのですが、
契約期間が長いほど、月次フレックス追加割引率が多くなります。
#見積り金額 結果サマリー
本投稿で見積りした、各Oracle Databaseサービスの 見積り金額 結果サマリーは、以下のとおりです。
以下のスペックでの見積り
=====
OCPU:4 OCPU
Storage(Data): 1,000 (GB)
Storage(Backup): 15,000(GB)
エディション: Enterprise Edition High Performance(HP)
=====
**各Oracle Databaseサービスの見積り結果**
Oracle Databaseサービス | 月次フレックス金額 |
---|---|
OCI Database - Virtual Machines | 447,022円 |
OCI Database - Bare Metal | 981,834円 |
OCI Database - Virtual Machines(BYOL) | 120,115円 |
OCI Database - Bare Metal(BYOL) | 671,289円 |
※金額は 2019年5月時点の情報となります | |
※1年契約での見積りです(複数年契約にすると割引率が増えるので、上記金額より安くなります) |
#最後に
東京リージョンで使用できる
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で利用可能なOracle Databaseサービスの
見積り方法について投稿しましたがいかがでしたでしょうか。
正確な概算金額の確認については、
Oracle Digitalまでお問い合わせください。
https://faq.oracle.co.jp/app/ask/referer_id/faq_trial
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Oracle Cloud Autonomus Database(自律型データベース)の概算見積り方法をわかりやすく解説 ※2019年5月時点の情報