なんでもありインターン とは
弊社(日揮パラレルテクノロジーズ・以下JPT)の採用はいささかユニークであり、応募から内定・業務開始まで、フルリモートで完結しています。
そんな中で、第一の関門が「採用インターン」であり、実際に課題を解いて頂いております。そんなインターンを、個人的には「なんでもありインターン」と呼んでいます。(まるで「なんでもありRTA」のように)
ちょうど今年度の採用が一段落しましたので、1担当者として勝手に攻略法を書いてみようと思います。
※ 本記事は2023年度の採用を基にした記事であり、今後内容は変更となる場合があります。ご了承ください。
JPTの採用インターンの傾向と対策
昨今のJPT採用インターンの課題は課題の難易度が上がってきております。
これは、純粋に応募いただく方が増えたこと、および従来より採用フローがバージョンアップされた事が理由となります。
しかし、以下の攻略法をマスターできると、課題の難易度が一気に変わってきます。
JPT採用インターンのルール
JPTの採用インターンは、フルリモート・フルフレックスの特性を最大に活かせるよう、以下のルールにて実施しています。
- 作業時間は累計100時間以内
- いつ、どこで、どれだけ作業してもよい
- メンターサービス・生成AI・知り合いに聞くなど、何でもあり
一方、コミュニケーションや提出については、以下のルールにて行っています。
- コミュニケーションは専用のDiscordサーバーで行う
- 毎日の作業後に日報を提出
- 成果物についてのプレゼンテーションの作成・提出
- 成果物はGitリポジトリにて提出
なんでもあり採用インターンの攻略法
開発/分析ともに一般論はありますが、まずは以下の点を抑えておくと良いかと思います。
- 安定したPCや作業環境を用意する。
ストレス要因はなるべく減らしておきましょう。 - 命の前借りはしない。
できれば常に2~3割の余裕をもつ - まずは設計・計画。
できればリカバリープランも用意できるとよき - 出来るだけGitHub Flowを使う。
同時になぜ現場でGitが必要なのか理解しておくとよき
これらを踏まえた上で、なんでもありインターンのオススメの攻略法を5つご紹介しましょう。
1. 完成の定義を決める(100%完成できなくていい)
課題のPDFを開き最初に感じられる事は、「今まで感じたことのない難しさ」だと思います(実際、そのようなフィードバックは多いです)。
一方、「試験のアウトプットは100%完成させるべき」と思われがちですが、昨今のJPTのインターン課題はそもそも100%の完成そのものが難しいです。
ここでのオススメは、100時間という絶妙に足りない時間の中で、「何をもって完成とするか」 を決める、です。言い換えれば難易度の調整とでも申しましょうか。
まずは提出する事が大事なので、ムリのない難易度に調整しましょう。
2. 完成できなかった部分は、どうしたら完成できたか説明する
100時間という絶妙な時間制限の中では完成が難しいことも少なくありません。
ここでのオススメは、「どうやったら残りを完成できるのか」を説明する事です。
エンジニアとして100%完成させたい気持ちは十分わかりますが、現実はまず成果物を完成させ提出する事が大事です。残った課題は、今後の自分に託す気持ちでまとめ、プレゼンテーションにしたためて頂けると良いかと思います。
3. 効率よい技術スタックを使う(決められた解法はない)
採用インターンでは毎回新しい課題が出ますが、特定の技術スタックに依存しないよう設計されています。つまり、答えはありません。
ここでのオススメは、「自身にとって効率のよい技術スタックを使う」、です。
新しく学習する技術にせよ、既に身に着けた技術にせよ、まずは先を見通せる技術スタックを選ぶと非常にこなしやすくなるかと思います。
併せて、Web系では公開(デプロイ)の経験があると、先の見通しが立てやすくなるのでオススメです。
4. わからない事は素直に聞く
実際のインターンの中で、わからない事はたくさん出てきます。課題のバックグラウンドがわからない、設計がわからない、実装方法がわからない。もしかしたら、そもそも課題にバグがあるのかもしれません(その時は教えてください)。
ここでのオススメは、「素直に聞く」、です。
もちろん、ある程度自力で試行錯誤し解決に向かう事は大切ですが、それでキャパオーバーになったりタイムロスするのは非常にもったいないです。
繰り返しになりますが、JPTの採用インターンは「なんでもあり」です。友人・知人・ネッ友・支援員・メンター・Youtube・Udemy・Qiita・AIなどなど、使えるリソースは全部使いましょう。
5. 自分の状況を正しく説明する
JPTのインターンでは、Discordへの参加やGitのセットアップなどが必要であり、必要な技術サポートをチャットにて行っております。上記の攻略法にも関連しますが、この際「今どういう状況で、どうしたいのか」が明確でないと、お返事が非常に難しくなります。
ここで大切なのが、「自分の状況を理解してもらえるように説明するスキル」、です。
オススメは、自身が質問された際に聞きたくなる情報を、事前にリストにまとめる、です。これをして頂けるだけで、非常にコミュニケーションしやすくなります。
「わからないことがわからない」という方は、まずは料理など一般的な質問に置き換えた上で、ロールプレイングまで出来ると身に着けやすいかと思います。
おわりに - JPTを目指す冒険者のみなさまへ
実はこの記事は、開発者として必要な一般スキルを書いたものでした。他社様でも十分にご活用いただける攻略法かと思います。よろしければ参考にしてください。
その上で、JPTは「障害者雇用×ITエンジニア×フルリモート・フルフレックス」という、きわめてユニークな会社です。人によっては桃源郷のようにも感じるでしょう(ソースは私です)。
また、「まずは力試ししてみたい!」といった方や「フルリモート・フルフレックスが自分に合うかわからない」といった方へは、「職場体験インターン」を実施しております。
次回のインターンでお会いできることを楽しみにしています。