はじめに
AIを使う機会が増える中で、自分の中でふとこんな疑問が浮かびました。
「AIに頼りすぎてるんじゃないか?」
「これって自分がやったって言えるのかな?」
今回は、新人エンジニアの自分がAIを使うことに感じたモヤモヤを、研修での経験から現在までの活用を通して感じたこととして正直に書いてみます。
AIを使い始めたきっかけ
自分が本格的にAIを使い始めたのは、研修期間中でした。
課題や演習を進める中で、わからない部分を調べたり、コードの意味を理解したりするときにAIを活用していました。
特に、エラーの原因を聞いたり、実装方法を尋ねたりする中で、
「なるほど、こういう動きをしているのか」と理解できることも多かったです。
ただ同時に、AIに頼りすぎてしまっているのではないかという不安も感じていました。
その後、研修が終わった今でも、AIは自分の学びや仕事を支えてくれる存在として使い続けています。
最近では、次のような使い方が増えました。
- 自分の考えが合っているかを確認する
- 自分が書いたメールや報告文の内容を見直す
- 他のAIに投げるためのプロンプト(指示文)を考える
つまり、考えを整理したり、伝える力を磨いたりするための使い方です。
経験を通して感じたAIの使い方
AIを使う経験を重ねる中で、プロンプト(AIへの指示文)を書くことの難しさと面白さを感じました。
自分の意図を正確に伝えるためにはどんな言葉で、どんな順番で説明するかが大切です。
最初はうまく伝わらず、思っていた結果と違う答えが返ってくることも多かったです。
また、自分は文章を考えるのが得意ではないので、AIに質問するときも「自分の意図をちゃんと伝えられているのか?」を意識するようになりました。
どうすればAIに正しく伝わるかを考える中で、人にも伝わる文章の書き方を少しずつ学べた気がします。
AIに「こういう意図をどう書けば伝わるか?」と相談してみることで、
言葉の選び方や順序を改善でき、より明確な指示文を作れるようになりました。
この経験を通して、AIを答えをくれる相手ではなく、
一緒に考えてくれる相棒のように感じるようになりました。
「AIを使うことで成長できないのでは?」という不安と葛藤
AIを使うことで、調べる時間が減り、効率は確かに上がります。
けれど、その便利さの裏で、自分で考えなくなってしまうのではという不安を感じることがありました。
研修中から今にかけて、コードの書き方やエラーの原因をAIに聞くことはよくあります。
動くコードを出してもらえたときは「助かった」と思う反面、
これは自分の力でできたと言えるのかという後ろめたさが残ることもありました。
AIの提案をそのまま使って終わりにしてしまうと、理解が追いつかないまま進んでしまう感覚があります。
けれど、少しずつ考え方が変わってきました。
AIは自分の考えを形にするためのツールであり、
どう使うか・どう理解するかは自分次第。
AIが出した答えをただ使うのではなく、
「なぜこの答えになるのか?」
「自分の考えとどう違うのか?」
を意識するようにしたことで、AIを依存する存在ではなく、一緒に考える存在として捉えられるようになりました。
AIが出した結果を考えの終点ではなく、考えの出発点として扱うことで、
AIを使うことへの後ろめたさが少しずつ薄れていった気がします。
実際、AIを使うことは悪いことではない
AIを使うこと自体は悪いことではありません。
むしろ、次のような場面ではとても効果的です。
- 考え方を整理するとき
- 文章や表現を整えるとき
- 発想のきっかけを作るとき
大事なのは、
AIを使って「何を理解できたか」
AIに答えを求めるだけではなく「なぜその答えになったのか?」を考えることで、
AIは便利なツールではなく、自分を成長させる道具になります。
まとめ
AIを使うことに罪悪感を持つ必要はありません。
でも、AIに頼るのではなく、AIと一緒に考える意識が大切だと感じました。
- AIに答えをもらうのではなく、考えを整理するために使う
- AIが作った内容をそのまま使わず、自分の理解に変える
- 経験を通して、AIをどう使えば成長につながるかを考える
AI時代のエンジニアに求められるのは、
AIを使えることよりもAIを理解して使いこなせることだと思います。
おわりに
この記事は、研修から現在にかけての学びを通して感じたAIとの向き合い方を整理するために書きました。
AIを使った経験を重ねる中で、少しずつ「頼る」ではなく「活かす」感覚が身についてきたように思います。
同じように「AIってどこまで使っていいの?」と悩んでいる新人エンジニアがいたら、
一緒に考えていけたら嬉しいです。
そして、ここで書いた内容はあくまで現時点での自分の解釈であり、まだ断言できるような結論ではありません。
自分はまだ学びの途中にいて、これから考え方が変わっていくかもしれません。
それでも、今感じていることを言葉にしておくことで、
同じように悩んでいる誰かの小さなきっかけになれば嬉しいです。
以上となります!最後まで読んでいただきありがとうございました!