概要
スタンバイという仕事探しに特化した検索エンジンを開発する会社の一員として、普段はユーザー視点でのサービス品質を調べています。しかし、今回はいつもとは違い、私たちの日常に密接に関わる「天気」にスポットライトを当ててみようと思います。特に、寒さが苦手な私にとって、冬の出社日は暖かい日になってくれると嬉しいなと思います。
2023年11月24日にスタンバイメンバーと一緒にランチに出かけた記憶が鮮明です。この日は東京で最高気温24.2度が観測された日であり、とても暖かくて快適に過ごせた日でした。会社の中では半袖で過ごしている人も何人かいました。
そこで、気になったのが「12月、東京都内で20度を超える日って実際どのくらいあるのだろう?」ということです。天気に興味のある方には楽しく読んでもらえると思います。
調査方法
調査のために参照したデータは、2021年のアドベントカレンダーでも紹介された気象庁の公開データです。気象庁のサイトは非常に充実しており、過去の気温データにも簡単にアクセスできます。今回は2001年から2020年までの20年間のデータをダウンロードし、特に最高気温が20度を超えた日に焦点を当てて調査しました。
日付 | 平均気温 | 最高気温 |
---|---|---|
2004/12/05 | 17.5 | 24.8 |
2015/12/11 | 14.7 | 24.1 |
2010/12/03 | 17.0 | 23.7 |
2018/12/04 | 17.7 | 23.4 |
2006/12/27 | 14.7 | 20.3 |
2016/12/22 | 14.6 | 20.2 |
2018/12/05 | 16.8 | 20.2 |
調べたところ、12月になっても東京では20度を超える日が複数回ありました。例えば、2004年12月5日には最高気温が24.8度に達し、2015年12月11日には24.1度、2010年12月3日には23.7度という記録があります。
これらはいわゆる「夏日」とは呼ばれないものの、12月としては驚異的な暖かさです。また、2018年12月4日には23.4度、2006年12月27日には20.3度、2016年12月22日には20.2度といったデータも見られました。
これらの日は、冬らしくない暖かさが感じられたことでしょう。
なぜこのような現象が起こるのか、さらに深堀りしてみると、今年(2023年)はエルニーニョ現象が発生していることが分かりました。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の海水温が平年よりも高くなる現象で、これにより世界各地の気象に影響を与えることが知られています。日本の場合、エルニーニョ現象が発生すると、冬季に暖冬の傾向が見られることが多いです。
実際、今年の冬は暖冬となる可能性が高く、今後、来年の春にかけてもこの傾向が続くかもしれません。
さて、暖冬の傾向を踏まえると、屋外イベントにとっては好ましい条件になることが期待できます。寒い冬でも、時折訪れる暖かい日は、クリスマスイベントや年末年始の祝賀行事にとって大きなプラスとなるでしょう。特に今年は、新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが制限されてきましたが、暖かい気候は屋外での社会的距離を保ちやすくし、安全なイベント開催に貢献するかもしれません。
まとめ
この記事を通じて、12月に東京で20度を超える日が過去にも実際に存在したことを知ることができました。寒い冬が苦手な私にとってはありがたいと思う発見です。特に、2015年12月11日は、私自身も「暑い」と感じた記憶があります。こちらの記事を書きながら、今年の冬はどのような日になるのか天気予報の確認は欠かせないなと思いました。
次回のアドベントカレンダーでは、別のトピックでまたお会いしましょう。それまで、皆さんも暖かくしてお過ごしください。