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ORiN3入門:環境構築ガイド+GUIツールで動かしてみる②

Last updated at Posted at 2025-05-12

ORiN3入門:環境構築ガイド+GUIツールで動かしてみる②

※この記事は ORiN3入門:環境構築ガイド+GUIツールで動かしてみる① の続きです

ORiN3プロバイダーとは

ORiN3を使う上で頻繁に出てくる用語として「プロバイダー(Provider)」というものがあります。まずは「ORiN3プロバイダーとは何なのか?」という点について簡単に説明します。

ORiN3プロバイダーの役割

ORiN3プロバイダーとは、簡単に言うと ORiN3経由で特定のデバイスやサービスと通信するための「通信ドライバ」や「インターフェイス」のようなもの です。

ORiN3では、接続するデバイスやサービスごとに専用のプロバイダーを用意することで、利用するアプリケーション側は、デバイスの具体的な通信プロトコルや仕様を意識せず、統一された方法で簡単に接続・制御を行うことができます。

ORiN3プロバイダーの具体例

具体的にどのようなプロバイダーがあるのかを紹介します。例えば以下のようなものがあります。

こうした各プロバイダーを利用することで、プログラム側では個別のデバイス固有のコードをほとんど書く必要がなくなり、開発効率が大幅に向上します。

ORiN3プロバイダーのインストール

ORiN3 ConfiguratorでORiN3 Remote Engineを右クリックし、『プロバイダーのインストール』を選択します。

image.png

ORiN3.Provider.ORiNConsortium.Mockはプロバイダーのインストール

ORiN3プロバイダーはnupkgの形式で配布されており、nuget.org で公開されているORiN3プロバイダーを以下の画面からインストール可能です。

image.png

今回は ORiN3.Provider.ORiNConsortium.Mockプロバイダ をインストールしてみましょう。
以下はnuget.orgの個別ページに書かれていたプロバイダーの説明です。

ORiN3.Provider.ORiNConsortium.Mockはプロバイダーの一般的な機能を仮想的に使用できるORiN3プロバイダーです。 特定の実機不要で各種Variableクラスに擬似的にアクセスする機能や、プロバイダー内でPLCを擬似的に再現し各種デバイスにアクセスする機能があります。

Mockはプロバイダーを選択した状態で画面右側のインストールボタンをクリックしてください。

もしもプロバイダーが一覧で表示されない場合はプロキシの設定を確認してみてください。ORiN3 Configuratorのオプション画面でプロキシの設定が可能です。

ORiN3プロバイダーの設定

ORiN3プロバイダーの追加

次はORiN3プロバイダーの設定です。

ORiN3 ConfiguratorでORiN3 Remote Engineを右クリックし、『プロバイダーの追加』を選択します。

image.png

プロバイダーの選択画面でMockプロバイダーを選択して追加ボタンをクリック。

image.png

以下のようにプロバイダが追加されるので生成ボタンを押してみてください。

image.png

プロバイダーのアイコンの色が変化し、リモートエンジンのログにプロバイダー起動に関するものが出力されていれば成功です。

image.png

ちなみにプロバイダーは.NETのプロセスとして動作するのでタスクマネージャで確認すると以下のようにSYSTEMで起動しているプロバイダーのプロセスが確認できます。
image.png

ControllerとVariableの設定

プロバイダーの設定は初期値のままで問題ないのでControllerを追加します。
Mockプロバイダーを右クリックし、『新しいオブジェクトを追加』を選択します。

image.png

Controllerは General Purpuose Controller を選択してください。
追加ボタンをクリックします。

image.png

General Purpose Controllerを右クリックし、『新しいオブジェクトを追加』を選択します。

image.png

色々なVariableがありますが今回は PulseWave Bool Variable を選択し追加ボタンをクリックします。

image.png

プロバイダーのモニタリング

これで設定が完了したのでプロバイダーを起動します。
Mockプロバイダーを右クリックし、『すべて生成』を選択します。

image.png

生成したVariableの値を確認したいのでメニューの『表示』-『モニター』-『モニター1』をクリックしてください。

image.png

表示されたモニターの名前列にVariableの名前(PulseWaveBoolVariable)を入力します。
数文字入力すると候補が表示されるので候補を選択して確定してください。

image.png

Variableの値が表示されます。
モニター画面は定期的にサンプリングを行うので値の変化が確認できると思います。

image.png

以上で終了です。


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