はじめに
AWS(Amazon Web Services)のRDS(Relational Database Service)は、クラウド環境でのデータベース管理を簡単にするマネージドサービスです。
この記事では、シングルAZ(Availability Zone)構成のRDSインスタンスのインスタンスタイプをアップグレードする方法について説明します。
DB 識別子を変更しない限り、エンドポイントは変更されません。※1
参考サイト
インスタンスタイプのアップグレードプロセス
RDSのインスタンスタイプをアップグレードする際のプロセスは以下の通りです。
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変更の計画: アップグレードにはダウンタイムが伴います。適切な時間帯を選び、必要に応じて利用者や関係者に通知しましょう。
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バックアップの確認: 万が一のために、アップグレード前にデータベースのバックアップを確認しましょう。RDSの場合は、起動したままスナップショットを取得することができます。※2
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バックアップからステージング環境を作成: 本番環境に問題が生じたときにダウンタイムを最小限にするためにステージング環境を用意しておきます。ステージング環境が不要な場合は、作業終了後に削除してかまいません。
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インスタンスタイプの変更リクエスト: AWS管理コンソール、CLI、またはSDKを使用して、新しいインスタンスタイプへの変更をリクエストします。
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自動的な停止と再起動: AWSはインスタンスを自動的に停止し、新しいインスタンスタイプで再起動します。この間、データベースは使用不可になります。
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変更の適用: 新しいインスタンスタイプでインスタンスが再起動され、変更が適用されます。
注意点
- ダウンタイムの長さは、データベースのサイズや構成によって異なります。
- シングルAZの場合、アップグレード中のダウンタイムは避けられません。必要に応じて、ダウンタイムの影響を軽減するためにマルチAZデプロイメントへの移行を検討しましょう。
- アップグレード後は、アプリケーションとの互換性を確認し、必要に応じて設定を調整します。
まとめ
RDSのインスタンスタイプアップグレードは比較的簡単なプロセスですが、計画的に行うことが重要です。特に、シングルAZのインスタンスではダウンタイムを考慮し、適切な時期を選んで実行しましょう。
※1:https://dev.classmethod.jp/articles/tsnote-rds-restore-endpoint-001/
※2:https://dev.classmethod.jp/articles/tsnote-rds-snapshot-stopped-001/