企業でiPhoneを管理していると、iOSの新たなメジャーバージョンが公開された後でも、どれくらいの間旧メジャーバージョンのままマイナーバージョンアップし続けられるか、気になります(よね?)。ちょっと調べてみました。
最初に結論
- iOS18がリリースされた後、手元のiPhoneでiOSのソフトウェアアップデートをするときに、どれくらいの期間、iOS17台を選択できるか、調べました。
- 結果は、2024/9/16にiOS18が公開された後、2024/12/11にiOS18.2が公開されるまでの間は、バージョンアップ先としてiOS17台が選択できました。
詳細
ここ数年のiOSメジャーバージョンアップ時の仕様について説明します
- iOSを含むApple製品のOSは、ここ数年にわたってずっと、毎年秋に、新メジャーバージョンが公開されます。
- はるか昔は、新メジャーバージョンが公開されると、旧メジャーバージョンが動いているiPhoneでiOSのソフトウェアバージョンアップを試みると、その新たに公開された新メジャーバージョンだけに、バージョンアップ出来ました。
- しかし数年前のメジャーバージョン公開時以降、現在に至るまで、iPhoneでiOSのソフトウェアバージョンアップを試みると、現メジャーバージョンのままマイナーバージョンアップだけするのか、それとも、新メジャーバージョンにバージョンアップするのか、GUI上で選択できるようになりました。
- ただし、この「現メジャーバージョン内でマイナーバージョンアップするのか」「新メジャーバージョンにバージョンアップするのか」の選択は、新メジャーバージョンが公開されて数カ月後には、出来なくなります。新メジャーバージョンが公開されて数カ月後には、「現メジャーバージョン内でマイナーバージョンアップする」選択肢はiPhoneのGUI画面上表示されなくなり、「新メジャーバージョンにバージョンアップする」しか、選択肢はなくなります。
- つまりまとめると、「新メジャーバージョン公開後も、数カ月間は、現メジャーバージョン内でマイナーバージョンアップするという猶予期間が設けられている」ということになります。
どうしてこの猶予期間の長さを知りたくなったのか
- iOSがメジャーバージョンアップすると、いろいろとGUIや挙動がかわったりしますよね。新機能も実装されたりします。多くの社員が使っている重要なアプリが新メジャーバージョンにすぐに対応するとも限りません。
- つまり、私のような企業でiPhoneを管理している立場からすると、どれだけの期間、現バージョンに留まれるのかという猶予期間を知りたいな、と思うことがかなりあると思います。これが今回の調査を実施した動機です。
iOS18が公開された時の実績
日付 | 公開されたバージョン | 公開後にiPhoneの[設定アプリ]-[一般]-[ソフトウェアアップデート]をタップしたときの挙動 |
---|---|---|
2024/09/16 | 18.0 , 17.7 | 17.7が大々的に表示される。もちろん18.0も表示されますが、画面下に控えめに表示される。下記のパターン1参照。 |
2024/10/03 | 18.0.1 | 見かけ上の変化なし |
2024/10/28 | 18.1 , 17.7.1 | 18.1が大々的に表示されるように変化した。ただしまだ17.7.1を選択可能。 |
2024/11/19 | 18.1.1 , 17.7.2 | GUIが少し変わった。が、18.1.1が大々的に表示されその一方でまだ17.7.2を選択可能という点は変わらず。 |
2024/12/11 | 18.2 | 候補として18.2しか表示されなくなった。17.7.2は候補として表示されなくなった。 |
パターン1
以上です