第2章 環境構築と準備
Google Antigravity を使い始めるための準備をします。
本章では、ツールのインストールから、安全に利用するための初期設定までを解説します。
2.1 インストールとセットアップ
Google Antigravity は、VS Code をフォーク(派生)して作られた**独立した IDE(統合開発環境)**です。VS Code の拡張機能ではなく、専用のアプリケーションとして提供されています。(2025年11月公開)
特徴
- VS Code ベース: 見た目や操作感は VS Code そのものです。既存の VS Code 拡張機能もほぼそのまま利用できます。
- Gemini 3 搭載: 高性能な Gemini 3 モデルを内蔵し、自律的なエージェント機能が強化されています。
手順
- インストーラーのダウンロード: 公式サイト ( https://antigravity.google/ ) にアクセスし、OS に合わせたインストーラーをダウンロードします。
- インストールと起動: ダウンロードしたファイルを開き、通常のアプリケーションと同様にインストールします。
- 認証: 初回起動時、Google アカウントでのログインと認証します。
- プロジェクトを開く: 作業対象のフォルダを開くと、Antigravity の初期化処理が始まります。
2.2 権限設定とセキュリティ
Antigravity は「自律的にファイル操作やコマンド実行する」ため、セキュリティ設定は非常に重要です。無制限に権限を与えると、意図しない破壊的な操作が行われるリスクも含んでいます。
リスク管理の基本設定
Antigravity には、各アクションに対する「承認モード」が存在します。最初は以下の設定を推奨します。
-
File Edits (ファイル編集):
Require Approval(承認を必要とする)- AI がコードを書き換える前に、差分 (Diff) を確認して「Accept」ボタンを押す運用にします。慣れてきたら、信頼できるディレクトリでは自動適用に切り替えることも可能です。
-
Terminal Commands (コマンド実行):
Require Approval(承認を必要とする)- 特に
rmやgit pushなどの副作用があるコマンドは、必ず人間が目視確認すべきです。
- 特に
.antigravityignore の活用
Git における .gitignore と同様に、.antigravityignore ファイルを作成することで、AI に「触らせたくない」「読ませたくない」ファイルを指定できます。
推奨される除外対象:
-
.envファイル(パスワードやAPIキーが含まれるため) -
LOCKファイルや自動生成されたバイナリファイル - 個人的なメモ書きなど
# .antigravityignore example
.env
secret_keys/
personal_notes/
これにより、誤って機密情報が外部(Geminiのコンテキスト)に送信されるのを防ぐことができます。
次章では、設定を終えた Antigravity を実際にどう動かすか、基本的な操作方法を学びます。