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月一でLightning Talkを開催してみて2年経ちました

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はじめに

この記事は、2022年1月から1回/月ペースでLTを開催してみて得られた感想ポエムです。
Lightning Talkを開催するノウハウやコツについても記載しています。

以下の記事の続編です。これはLTやってみて3~4カ月時点のポエム。ノウハウメインに書いてました。

組織を超えた技術共有のハードルが高かったので、気軽に技術共有する場を作ることが目的で、そのために試したことの一つがLT会でした。加えて、社内で知り合いを増やすというのも裏の目的でした。

LT会とは?

LT=Lighting Talkの略で、3-10分くらいの短いプレゼンをしていく場です。IT業界(特に技術職)でよく行われているようで、参加者にとっては気軽に色々な話を聴くことができる場になります。

Lightning Talkの特徴は、インタラクティブなやり取りが生まれることです。コメント数/参加者の割合が他の会議や打ち合わせと比べて格段に高く、コミュニケーションが生まれやすいイベントだということが分かりました。心理的・時間的なハードル低く技術やノウハウが共有できることに加えて、発表者をはじめ参加者同士がリスペクトしあうコミュニケーションが生まれることがメリットだと感じています。

私は「気軽に」ということが重要だと思っていて、ハードル下げて全員が気軽にアウトプットして交流できる場を意識しています。発表者だけでなく、運営サイドも「気軽に」開催できるように、なるべく労力をかけないようにしたいと思っていました。

ツール

  • connpass
    技術チャレンジ部(challenge_club)のグループでLTを開催してます。

  • ファシリ資料
    基本この形式で使いまわしてます。詳細は前の記事にも書きましたが、グランドルールの共有とアイスブレークは必ずするようにしてます。

前回からの差分

1. LTに参加してくださる方が増えました

前回の記事時点では、発表者が集まらないこともあったので、運営サイドが発表に回ることも多かったですが、回数を重ねるにつれて、発表者を募集するとすぐに枠が埋まるようになりました。本当にありがたいです。

前回記事に対する答えが出ました。)

(自分でテーマ設定した手前、みなさんに発表してもらうだけなのが申し訳なくなり、3回中2回は自分が発表することになりました。回数を重ねるごとに自分が発表しなくてもいいようになるのだろうか。)

2. 社内LTを一緒に運営するメンバーが増えました

月一LTを初めて1年経った頃、参加者や発表者に感謝する場と称して、改めて開催する意図や目的をお伝えしました。同時に、一緒に取り組んでくれそうな方を募集して、お声がけして、仲間が増えました。

運営サイドも「気軽に」開催できるように

ノウハウをドキュメント化して、自動化ツールも共有して、メンバーある程度「気軽に」開催できるようになり、運営が非常に楽になりました。余裕が生まれたので、技術座談会などのLTではないイベントも試してみました。

3. 大規模な社内LT(参加者N=10^2オーダー)を経験しました

半年に1回開催される社内イベントの前夜祭LTに関わらせていただきました。社内LTのつながりでお声がけいただき、初回と第二回目の運営をさせていただきました。普段の野良LT(max50名程度)と違い、会社の公式イベント、業務時間内で数百人の前での発表となり、「気軽に」という個人的なコンセプトとは逆に、気軽さが失われていくのが課題でした。

発表者が集まらない

初回は運営メンバーから何名かにお声がけして発表してもらいました。2回目は、公式感のあった募集フォームを崩して、普段のLTと同じようにハードル低いことをアピールしてみたところ、発表者が申し込んでくださいました。

リアクションの無い参加者の割合が多い

オープニングでのアイスブレークでもいつも通り、全員にコメントしていただくように仕掛けてみましたが、普段のLTに比べて参加人数の割にコメントは少なかったです。参加人数が多いこと、業務時間内のため別の作業しながらの人が多いこと、会社アカウントではないZoom開催のためほぼ匿名に近かったことなど、いくつか原因は考えられます。

パネルディスカッション形式が良かった

参加者も数百人となり、インタラクティブなやり取りは難しくなります。そのため、オープンなQAセッションではなく、テーマの近い2~3名発表したらファシリテータ含めて数名でパネルディスカッション、という形式で進めました。コメント欄での質問を拾いつつ、ファシリテータと発表者で議論するこの形は、参加者からのリアクションが比較的少ない中では良いやり方でした。

大規模なLTと小規模のLTとは別物と考えて運営したほうがよさそう

大規模なLTは、LTというより公式な社内発表の場と捉えて運営すべきだと思いました。発表者もある程度はこちらでお願いしつつ、リアクションも少ない前提で、発表者のケアをしながら進めていくのがよさそうです。

また、運営について、イベント初回の運営は3名に任せてもらい身軽に運営していましたが、2回目以降は担当者が曖昧になり、全員の合意形成をしながら進めていったため、運営が「気軽に」にできなくなってきました。担当者や意思決定者が不明確のままだと、LTのようなイベントでも動きが重くなるのだと感じました。

4. 別の会社と合同でLTやってみました

社内LTの繋がりで、他のIT企業と一緒にLT会を開催することになりました。イベントポスターの作成や、miroを使った自己紹介や懇談会、内定者にも参加してもらうなど、社内LTではなかったアイデアたくさんありました。社内LTよりも多様な発表テーマ、多様なリスナーに参加いただきました。個人的には非常に楽しく成功したイベントになったと思います。

一方で、関係者も多くなり、それに従って合意形成も難しくなり、社内LTほど「気軽に」開催できませんでした。また、先方のIT企業の方は業務内容を語ってくださりましたが、弊社側は趣味のテーマばかりだったことにも違いを感じるところがありました(どちらが良し悪しではなく)。

合同LTという形で第3回、第4回…と継続することはありませんでしたが、社外LTのノウハウを得ることができ、誰でも参加OKと社外LTという形でconnpassLTの開催につながっていきます。また、これをきっかけに運営メンバーと知り合いなれたことも良かったです。

5. connpassでの社外LTもやってみた

connpassで社外LTを開催しました。運営については社内LTとほとんど同じです。社内LTと違い、ITエンジニアらしいテーマでの発表が多くなりました。

社外の人に「今度LTするのでお時間あれば遊びに来てください」とお誘いできるようになったのも良かったです。

社外LTは1~2名で運営しており、これまで関わったLTの中では一番労力をかけずに運営できました。1カ月前にイベント公開して(コピペ)、直前に告知とスライド準備(コピペ)するだけ、というお手軽運営。

一方で、社名も使わず、Teams等の会社のインフラでの告知はほとんどしなかったため、普段の社内LTよりは参加者が少ない傾向にありました。それでも、毎回10~20名参加してくださり、勉強会コミュニティツールとしてのconnpassの強さを感じました。

気づき

  • 多くの分野の方と接することで、自分や自組織がどのような立ち位置にいるのか、外から眺める手助けになっている気がします(LTに参加する人はソフトウェアエンジニアが多く、偏りは感じますが…)。

  • 興味の幅が増えました。自分で手を動かさないと理解はできませんが、LTで知ったことをきっかけに興味を持って普段の生活の中の情報に触れるようになりました。

  • 参加者とのつながりができました。その中でも、特にいつも参加してくださる常連の方や、一緒に運営するメンバーとは「同じ釜の飯を食べた」感があり、何かあったときに相談しやすくなりました。

  • ファシリテーション慣れ、運営慣れしてきました。LTを始める前にファシリテーション研修を受けて、その内容を繰り返し実践する場としてLTを使わせていただき、徐々に慣れてきました。

  • 運営については、2~3回同じことをやってきたら飽きて慣れてきました。慣れて余裕が出てきた分、少しずつ違うチャレンジをできるようになってきました。

  • どこまで属人的に運営するのか迷いました。結局、社内LTはすべてドキュメント化してメンバーに共有しています。業務外とはいえ社内のリソースを少しでも使わせてもらうのであれば、属人性を剥がして、誰でも効率的に運営できるようにした方が長期的には良いと判断しました。
    一方で、LTがなくなっても特に困らないので、属人的に一人でやったほうが一番効率的で全体最適だ、という思いは持ち続けています。

おわりに

これまでLT会に参加してくださった方、一緒に運営してくださった方には感謝しかありません。本当にありがとうございます。

今後も技術チャレンジ部(challenge_club)でLTを開催するので、ご興味あれば遊びに来てください。業務関係なく趣味でやってます。誰でも参加OKです。参加してみたい方、LT運営してみたい方、運営の様子を見てみたい方、よくわからないけど興味ある方、気軽にお声がけください。

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