はじめに
Google が提供する新しい AI IDE Antigravity。
2025年11月現在、Public Preview 段階ながら Gemini 3 Pro を IDE 内で利用できるという非常に強力なツールです。
さらに個人向けの Individual Plan は無料。
AI 開発者ならぜひ触っておきたい環境になっています。
そんな Antigravity を WSL から VS Code の code . のように呼び出せたら便利だよね?
ということで、WSL 用のランチャー atg を作って公開しました。
GitHub:
➡ https://github.com/kitfactory/wsl-antigravity-launcher
🔥 Antigravity(Public Preview, 2025年11月)の特徴
1. Gemini 3 Pro が直に使える
Antigravity の最大の特徴は、AI チャットではなく
IDE の内部から Gemini 3 Pro が“行動できる” 点です。
- ファイル操作
- ターミナル操作
- エディタ編集
- ブラウザ操作
- プロジェクト全体の理解
これらをまたいでタスクを実行してくれる、エージェント型 IDE になっています。
2. Individual Plan が無料(2025年11月時点)
公式 Pricing:
https://antigravity.google/pricing
Public Preview の期間中は 無料でフル機能を試せます。
🎯 wsl-antigravity-launcher(atg)とは?
WSL から次のように Antigravity を開くことができます:
atg
atg .
atg ./README.md
atg ~/project/app
VS Code の code . と同じ UX を Antigravity に持ち込めるランチャーです。
主な特徴(READMEより)
- WSL のディストロ名を自動検出
-
vscode-remote://wsl+<distro>形式の URI を自動生成 - フォルダ・ファイルの両方に対応
- PATH 追加を含む 一度きりの自動セットアップ
- Python など追加依存なし(POSIX シェルで動作)
📥 インストール方法(READMEに完全準拠)
WSL ターミナルで以下のどちらかを実行:
curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/kitfactory/wsl-antigravity-launcher/main/install.sh | bash
# または
wget -qO- https://raw.githubusercontent.com/kitfactory/wsl-antigravity-launcher/main/install.sh | bash
インストール後、PATH を再読み込み:
source ~/.bashrc
# または
source ~/.zshrc
# または
source ~/.config/fish/config.fish
🚀 使い方(READMEそのまま)
atg # Antigravity を WSL リモートモードで新規起動
atg . # カレントディレクトリを開く
atg ./README.md # 特定ファイルを開く
atg ~/project/app # 別ディレクトリを開く
内部では:
- パスの正規化
- パーセントエンコード
- ファイル/フォルダの判定
-
--file-uri/--folder-uriの切り替え
を自動処理しています。
🧩 必要要件
-
antigravityコマンドが WSL 内で使えること -
$WSL_DISTRO_NAMEを利用できる WSL2 -
realpath/readlinkなど GNU ユーティリティ(なければシェル実装にフォールバック)
📁 プロジェクト構成
-
install.sh: 一度きりのセットアップスクリプト(PATH 追加込み) -
~/.local/bin/atg: ランチャー本体。WSL 検出と Antigravity 呼び出しを担当
🗑 アンインストール
rm -f ~/.local/bin/atg
必要に応じて .bashrc / .zshrc / config.fish 内の PATH 設定を削除してください。
📝 まとめ(2025年11月・Public Preview)
- Antigravity は Gemini 3 Pro を使える AI IDE
- Individual Plan が無料
- Public Preview 中なので仕様変更の可能性もある
- WSL から
atg .で即起動できるランチャーを公開 - Linux ワークフローに AI エージェントを自然に組み込みたい人に最適