はじめに
Moddable SDK 5.2.0で追加されたカメラ機能の動作確認をしている時にATOMS3R M12を連続で動作させると画像が乱れ始めました。
デバイスの初期不良か切り分けるために工場出荷時のファームウェアに戻して動作を確認します。
工場出荷時のファームウェアをダウンロードする
製品ページからファームウェアをダウンロードします。
ファームウェアのURL(直リンク)はこちらです。
zipファイルを展開します。
unzip ATOMS3R-CAM-M12-UserDemo-M5Stack-20240927.zip
cd ATOMS3R-CAM-M12-UserDemo
README.mdにビルド手順が記載されています。
ESP-IDF v5.1.4でビルドする必要があります。(v5.1の最新版v5.1.5では動作しませんでした)
ESP-IDFのバージョンをv5.1に戻す
Moddable SDK 5.2.0はESP-IDF v5.3.0が必要ですが、ファームウェアのビルドでエラーが出るため、インストールされているESP-IDF v5.3.0を削除します。
cd $IDF_PATH
rm -rf esp-idf
ESP-IDFのv5.1.4)をダウンロード(git clone)します。
git clone -b v5.1.4 --recursive https://github.com/espressif/esp-idf.git
ESP-IDFをインストールします。
cd esp-idf
./install.sh
環境変数を設定します。(ターミナルを開くたびに実行します)
cd $IDF_PATH
. ./export.sh
ファームウェア(ソースコード)をビルドする
ファームウェアを展開したディレクトリに移動します。
cd ATOMS3R-CAM-M12-UserDemo
ファームウェアをビルドします。
idf.py build
ファームウェアをデバイスに書き込む
ファームウェアをデバイスに書き込みます。
(デバイスが認識されていない場合は、リセットボタンを2秒以上長押しします)
idf.py -p /dev/cu.usbmodem101 flash
動作確認
UVCカメラとして動作するので、PC(Mac)のカメラアプリで確認します。
デバイス名は「AtomS3R-M12」でした。
正常に動作しました。
デバイスの初期不要ではなさそうです。