今までZabbixのホスト作成時に
無心でインターフェースタイプを「エージェント」にしていたのですが、ふと他のタイプとの違いが気になったのでまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
そもそもZabbixにおけるインターフェースとは
Zabbixでは、様々な方法で監視対象のホストから情報を収集することができます。
その際、インターフェースと呼ばれるものが利用されます。
インターフェースは、Zabbixと監視対象の間の通信方法を定義するもので、それぞれのインターフェースには特徴と得意な監視対象があります。
タイプの違い
エージェント
概要
Zabbixエージェントがインストールされたホストを監視する際に使用されます。
エージェントは、Zabbixサーバーからの要求に応じて、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率など、さまざまな情報を収集できます。
特徴
柔軟性が高く、非常に多くのアイテムを監視でき、カスタマイズ性も高いです。
OSレベルの情報を詳細に取得することができ、スクリプトの実行や、外部コマンドの実行も可能です。
使用例: サーバー、ワークステーション、仮想マシンなどの一般的なホストの監視
インターフェース | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
エージェント | Zabbixエージェントがインストールされたホストを監視する際に使用される | サーバー、ワークステーション |
SNMP
概要
Simple Network Management Protocolの略で、ネットワーク機器の監視に広く利用されるプロトコルです。SNMPエージェントが搭載されたネットワーク機器を監視する際に使用されます。
特徴
多くのネットワーク機器がSNMPに対応しており、標準的な方法で監視できます。
比較的シンプルなプロトコルで、設定も容易です。
使用例: ルーター、スイッチ、ネットワークプリンターなどのネットワーク機器の監視
インターフェース | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
SNMP | ネットワーク機器の監視に広く利用されるプロトコルで、SNMPエージェントが搭載されたネットワーク機器を監視する際に使用される | ネットワーク機器 |
JMX
概要
Java Management Extensionsの略で、Javaアプリケーションを監視する際に使用されます。
Javaアプリケーションに組み込まれたJMXエージェントを通じて、アプリケーションのパフォーマンスや状態を監視します。
特徴
Javaアプリケーションに特化: Javaアプリケーションの内部情報を詳細に取得できます。
複雑な監視: アプリケーション固有の指標を監視できます。
使用例: Javaで開発されたWebアプリケーション、ミドルウェアなどの監視
インターフェース | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
JMX | Javaアプリに組み込まれたJMXエージェントを通じてJava アプリケーションのパフォーマンスや状態を監視する | Java アプリケーション |
IPMI
概要
Intelligent Platform Management Interfaceの略で、サーバのハードウェア情報を監視する際に使用されます。IPMIインターフェースを搭載したサーバの温度、電圧、ファン速度などを監視できます。
特徴
ハードウェア監視: サーバのハードウェアの状態を詳細に監視できます。
リモート管理: サーバの電源のオンオフやリセットなどの操作も可能です。
使用例: サーバのハードウェア障害の早期検出、リモート管理
インターフェース | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
IPMI | サーバのハードウェア情報を監視する際に使用される。IPMIインターフェースを搭載したサーバの温度、電圧、ファン速度などを監視できる。 | サーバー |
まとめ表
インターフェース | 特徴 | 使用例 |
---|---|---|
エージェント | Zabbixエージェントがインストールされたホストを監視する際に使用される | サーバー、ワークステーション |
SNMP | ネットワーク機器の監視に広く利用されるプロトコルで、SNMPエージェントが搭載されたネットワーク機器を監視する際に使用される | ネットワーク機器 |
JMX | Javaアプリに組み込まれたJMXエージェントを通じてJava アプリケーションのパフォーマンスや状態を監視する | Java アプリケーション |
IPMI | サーバのハードウェア情報を監視する際に使用される。IPMIインターフェースを搭載したサーバの温度、電圧、ファン速度などを監視できる。 | サーバー |
思ったよりいっぱいあるんですね( ゚Д゚)