Flutterでネイティブアプリの開発を行った際の覚書です。
Windows での Flutter 開発では Android Studio のエミュレーターでデバッグするのが一般的かと思いますが、私の場合 WSL 上に環境を置いており、 WSL の GUI では エミュレーターが起動しない/重くて使い物にならない という問題がありました。
その際に、実機を使ったワイヤレスデバッグで解決したので手順をメモしておきます。
結論としては adb pair
→ adb connect
で簡単に実機接続できました。
環境
Windows 11
WSL2 (Ubuntu 24.04)
Android 15
前提: adbの確認
adb --version
flutterの環境構築時に入っているはず
入ってなければ
sudo apt update && apt install adb
手順
実機をワイヤレスデバッグモードに
- Android の 開発者向けオプション → ワイヤレスデバッグ を ON
- 「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」をタップすると
- IPアドレス
- ペアリング用ポート
- ペアリングコード
が表示される

実機に接続
上記で表示された値で、まずはペアリングを行います。
adb pair <IPアドレス>:<ペアリングポート> <ペアリングコード>
↓のように表示されたらOK
Successfully paired to 192.168.0.41:5555
ペアリングが完了したら実機へ接続します。
adb connect <IPアドレス>:<ポート>
接続時は画面上部に表示されているIPアドレスとポートで接続します
確認:
adb devices
→ 接続したデバイスが表示されていればOK
アプリをデバッグ実行
接続できたら、あとはFlutterの実行コマンドで実機にアプリがインストールされます。
flutter run
- 初回はビルドに少し時間がかかります
当初は「WSL 側の adb から Windows の Android Studio のエミュレーターに接続して... 」みたいなことをしようとしてハマりましたが、結局は非常にシンプルな方法で解決できました。
同じような状況の方の参考になれば幸いです。