この記事は Classi Advent Calendar 2019の21日目の記事です。
Classi Advent Calendar 2018 にも参加していましたが、以下の記事を書いてから
すでに一年経過しようとしているところに恐怖を覚えました。
非AndroidエンジニアからAndroidのレイアウトを修正するためにAndroidの勉強したいと連絡を受けたときに考えたこと
今回は、少し趣向を変えて、「プロダクトマネージャー(PdM)に必要な能力を養うのに最高だと思えるツール?の検討」について書いてみます。
※以下、プロダクトマネージャーのことを「PdM」と言います。
おことわり
私自身は、Classiで2019年8月に発足した、CRE (Customer Reliability Engineer)チームのメンバーであり、メインはAndroidやRailsのエンジニアでございます。プロダクトマネージャー職のことは、実際にPdMの方と仕事をしたりしていますが、PdMとして仕事をしたことがないので、ご了承の上、ご一読いただければ幸いです。
はじめに
PdMという役職については、インターネットや書籍などさまざまなところで紹介されてきていますが、
ClassiのPdMの業務内容( https://www.wantedly.com/projects/358662 より)は、以下となっております。
ClassiのPdM業務内容
- プロダクト戦略・ロードマップの策定
- 各種定性・定量調査に基づく分析・課題抽出
- 教育業界の特性を踏まえた解決策の立案・実施
- プロダクトチームの推進
難しいですね・・・(上記のリンク初めて読んだ・・・怒られる・・・)
一言でいうと、
「ユーザーが求めている価値を届けられるプロダクト企画、プロダクト開発、プロダクトのグロースなどなど、プロダクトに関わることすべてに責任持ってマネージメントする仕事」
ってことなのかなと思います。(ほかにも、いろいろやってそうです。)
プロダクトの関わることすべてに責任をもって、マネージメントするとは?
なかなかイメージがつかないです。
- ユーザーが求めている価値を届けられる
- 製品の開発
- 製品のグロース
おそらく、上記だけ考えられるのであれば、意外と簡単にできるのではないかと思います。
難しいのは、外的要因とかルールがたくさんあって、マネージメントすることが大変なんだと思います。
例えば
ユーザーのこと「だけ」を考えるわけにはいかない
ユーザーを一番大事にしています。
が、プロダクトに関わる人は、ユーザー以外にもたくさんいます。
これからユーザーになるかもしれない人や、ユーザーだった人、ユーザーの周りにいる人もそうだし、内部でも、チームメンバー、関わっていないメンバー、これから関わるかもしれないメンバー、投資してくれる人 など、 プロダクトに関わりうるすべての人 たちのことを考えなければならないが大変ですね。
コストが限られているのに、最高の結果を求められる
いくらでも使っていいなら、いろいろやってみればいいし、
「100億円渡すから、ユーザー増やしてきて」と言われたら、100億円でできることを考えてみますが、
「100万円しかないけど、100億円渡したときと同じくらい、ユーザー増やしてきて」と言われたとき、どうするか?
とか・・・
そもそも、「ユーザーを増やしてきて」が解決したい課題なのか?
ユーザーを増やしてきてって言われたけど、「ユーザーを増やす」のが、その人の解決したい課題なのか。
「100億円渡すから、ユーザーを増やしてきて(で、1年後には5000兆円稼いできて)」という、
本当に解決したい課題というのが隠れていることがあります。
本質的な課題は、なかなか最初から見えてこないので、それを引き出す能力が求められます。
また、〇〇という課題を解決すれば良いと思っていたけど、実は□□という課題を解決するべきだった・・・
とか、プロダクトを完成させたあとに気づいてしまっては遅い、できる限り早く気づいて、できる限り早く軌道修正することができる能力が求められます。
すべてではないですが、これらの能力を養うのに最高だと思えたツール
上記以外にも、PdMという職種には、いろいろ必要な能力があると思いますが、
これらは、経験がないと身につかないでしょうか? PdM未経験の方が、どうやってこれらの能力を身につければ良いでしょうか?
ミニ四駆です!!!
研修など、さまざまな用途に使えそう
そもそもミニ四駆とは?
ミニ四駆(ミニよんく)は、タミヤが発売している小型の動力付き自動車模型(プラモデル)である。小型電動機(モーター)を搭載した四輪駆動の模型で、単3型乾電池を動力源として走行する。モーターと電池はスイッチで直結されており、スイッチを入れたら全開出力で前進し、軌道上で走行させる仕様である (Wikipedia)
ミニ四駆を利用した研修例
予算と期日が決まったプロジェクトの研修
ルール例
- 予算:5000円以内(マシン、モーター含む)
- リリースまでの時間:3時間
- その他、ミニ四駆公認競技会規則に従う
ユーザー求めているもの
- 指定されたコースを、0.01秒でも早く完走できるマシン
実際にやってみると?
■ スイッチを入れてみた。
・ 動かない・・・ (接触不良?電池がない? etc)
→ まずは、ひとつひとつのパーツを丁寧に組み立てることが重要
■ 一度もコースを見ずにパーツを買った
・ 利用できないパーツがでて、予算を無駄にした。
→ コースを見ながら、戦略的にパーツを購入する必要がある
■ いろんなパーツを買ってから走らせた。
・ コースアウトした・・・ これを試したいのに、もう予算がなくてチューニングができない・・・
→ 試さずに完璧だと思ったものは、大体完璧じゃない。
■ 一度もコースを走らせずに、最後までパーツを組み立てた
・ コースアウトした・・・ 一度外してもう一度考え直す時間がない・・・
→ 小さく試すって本当に重要と感じる
■ 二人一組で、ボディーとシャーシの作成を分担した
・ コミュニケーションを取ってなかったので、お互い、想いがバラバラで、気まずくなった・・・
→ 少しずつ、確認しながらやりましょう。
■ そもそも組み上がらない
・ 走らせることが目的なのに、ボディのシールから始める。などで、時間内に走らせることができなかった・・・
→ ユーザーが求めているものを間違えてはいけないですね。
(走らなくていいから美しく。という要件なら、シールから始めてもOKですが。)
などなど、実際のプロダクトにも通ずるさまざまな問題を体験できたりします。
0.01秒でも早く を見てしまうと完走できなかったり、
平均20秒で完走できるコースで、2分かかっていては、ユーザーの満足を得られない(かもしれない)
まとめ
Classiでも、ミニ四駆同好会というサークルを立ち上げました。
ミニ四駆には、
- ミッション「子供の無限の可能性を解き放ち学びの形を進化させるため」のツールとして検討する
- 社員のPdM能力向上のための研修案を考える
- コミュニケーションツールとして使う
- 純粋に速さを追求する
など、無限の可能性を秘めていると思います。
上記の研修案をもっとブラッシュアップして、楽しみながらプロダクト開発に必要な能力を磨いていければ良いなと思いました。
最後に
もっと余裕をもって準備しよう・・・(1年ぶり4回目)
明日は、@ruru8 さんです!