はじめに
今期チームでトライしてみた施策について書きたいと思います!
何かの開発手法に沿ったものではなくポエム的な内容となります。
自分の所属しているーチムは6名で、普段はGitHubのカンバンでISSUEベースの開発を進めていくスタイルです。チーム所属2年前後のメンバーが多く、今期に入り仕事を進める上での大きな課題感がない状態(良い意味でルーチンワーク化できている)の印象があり何かチームできそうなことがないか考えていました。
トライ
運用している機能の改善ポイントは多々ありますがそれは別の施策とし、チームとしてベースアップできるようなことをトライにしたいと感じていました。
下記のようなトライのイメージがありました。
今のチームでトライできそうなこと
- ISSUEを作成する前段の生の課題を分析、整理し、リスクヘッジする
- チームの代表として関係者、関連チームと協力して課題を解決していく
- 他の人に仕事を完成させられる精度で説明する
部分的には対応しているメンバーもいますが、一つの課題に関して最初から最後までまるっと取り組むという機会があまりなく、課題を分析して言語化する経験を積むことはチームのびしろとしては良さそうに感じました。
今まで要件フェーズは特定の人で対応することが多く、他チーム調整済みで実現性などリスクヘッジされたものをチームでインプットしISSUEにしていくという流れが多かったので、トライの要素としてはマッチしてそうでした。
ポック
不明確な課題を実現していく作業がPoCのイメージが近かったのでポックという呼び名にしました。(チーム内の呼称で他意はないです)
各課題に対しメイン担当としてアサインし、その人を中心に分析、整理し、各種リスクオフして案件を進めていくような流れとなります。
今回は半年で4つの課題を進める計画としました。
メイン担当が担うこと
- メイン担当として案件を進める
- ドラフト設計やミニマム実装のようなものを作りチームに課題の説明を行う
- 情報共有としてslackのチームチャンネルに案件の状況を共有していく
- 実際の設計や開発は(なるべく)別メンバーが担当し、メイン担当は根拠を整理、説明する
※ 最初から明確なルールなどを定義したわけではなく、実施していく中で調整していきました。
目的としてはチーム向けの説明が最低でも2回とメンバーへの個別説明など、説明を繰り返すことで言語化していくことを期待したものとなります。
設計や開発前に、ドラフトの成果物をもとに議論できるため空中戦ではなく具体的な指摘が事前にできることも良さそうに感じました。
メイン担当は課題の完了状態を俯瞰的に把握し、メンバーを通して実現していくことでなんやかんやスキルアップするというイメージです!
実施してよかったこと
開発生産性は一時的に下がったかもしれないですが、主体的に幅広いフェーズの経験することができたと思います。
また、特に問題もなく進めている姿をみているとタスクベースのアサインが成長を阻害していたのかもとも思えました。
メンバーの経験値として設計、開発の勘所はわかっていて、ドラフトのアウトプットを作成する際も議論になりそうなポイントを押さえ進行できるレベルの習熟度もあり、良いタイミングで実施できたと思っています。
改善、もしくはもっと意識してやっても良かったと思った点ですが、 自分で開発したくなってしまう欲はなかなか止められない
という感じでした。
最後に
何のフレームワークでもないあそびのようなトライをポジティブに受け取ってくれたメンバーが揃っているというチームコンディションが良い状態だから実現できたと考えています。
今後の開発で何か一つでも活かせるものがあったらチームのあたりまえレベルをすこしは上げることにつながったのかなと思います。