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NoodlでWeb Speech API Speech Recognitionを使う!Noodl Javascriptノードの使い方も解説

Last updated at Posted at 2020-01-01

※この記事はNoodl2.0を使用しています

NoodlでWeb Speech API Speech Recognitionを使う方法です。
音声認識を使うとなると、バックエンド側の開発が必要となり大変ですよね。
Chromeのブラウザのみ対応になりますが、Web Speech API Speech Recognitionを使うと
数行のJavascriptで簡単にマイクから拾った音声をテキストにすることができます!

参考にした記事

Web Speech API Speech Recognitionについて、詳細はこちら
Webページでブラウザの音声認識機能を使おう - Web Speech API Speech Recognition

サンプルページはコチラ
※micro:bitは抜いてます。

サンプルの使い方

1. Noodlのプロジェクトをクローンする

ここからクローンし、Noodl2.0で読み込んでください。

2. chromeをブラウザから開く

スクリーンショット 2020-01-01 22.09.56.png 右上のブラウザアイコン→URLをクリックします。 スクリーンショット 2020-01-01 22.10.12.png URLの「192.168.xxx.xxx」を「localhost」に変更する。 ※ブラウザの制限で、マイク機能はlocalhostかhttpsでないと動かないためです。[サーバーにデプロイ](https://qiita.com/kmaepu/items/d59fe69d1c5e3f591504)することでも解消されます。

3. ラーメン画像をクリックし、マイクを許可

ラーメンタップで音声認識が開始します。

NoodlのJavascriptノードの解説

Noodl1.3のJavascriptノードと少し使用が変わっているようです。
基本的な使い方の説明と、NoodlでJavascriptノードで非同期通信するときのコツを記述します。

inputsとoutputs

inputs: 任意の入力ポートを作ることができる。
outputs: 任意の出力ポートを作ることができる。

書き方
inputの名前:'データ型'
利用可能な型:'number', 'string', 'boolean', 'color', 'signal', 'collection'

mySignal:function

特定のシグナルが来た場合に実行したいときに使用します。
例えば、タップしたら実行するなど。


任意のinput名その1boolean)】:function{
//実行したい処理
},
任意のinput名その2boolean)】:function{
//実行したい処理
}

このように、複数追加もできるようです。
Noodl1.3ではこのような処理はif文で書いていました。2.0のほうがスッキリかけそうですね。

change:function

inputの値のどれかが変更されたときに実行される。

このプロジェクトのJavascriptノードの中身

サンプルでは、ラーメンをタップしたときにmySignalにtrueのシグナルを送り、音声認識を実行させています。

define({
	// The input ports of the Javascript node, name of input and type
	inputs:{
	    // ExampleInput:'number',
	    // Available types are 'number', 'string', 'boolean', 'color' and 'signal',
	    mySignal:'signal'
	},
	
	// The output ports of the Javascript node, name of output and type
	outputs:{
	    // ExampleOutput:'string',
	    text: "string",
	    received: "boolean",
	    finalTextReceived:"boolean"
	},
	
	// All signal inputs need their own function with the corresponding name that
	// will be run when a signal is received on the input.
	mySignal:function(inputs,outputs) {
		// ...
		outputs.received = false;
		outputs.finalTextReceived = false;
		
		outputs.received = false;
		SpeechRecognition = webkitSpeechRecognition || SpeechRecognition;
          const recognition = new SpeechRecognition();
          
          recognition.interimResults = true;
        
          recognition.onresult = (event) => {
            outputs.text = event.results[0][0].transcript;
            this.flagOutputDirty("text");
            this.sendSignalOnOutput("received");
            console.log(event.results[0].isFinal);
            outputs.finalTextReceived = (event.results[0].isFinal) ? true:false;
            this.flagOutputDirty("finalTextReceived");
          }
        
          recognition.start();
	},
	
	// This function will be called when any of the inputs have changed
	change:function(inputs,outputs) {
		// ...
	}
})


})


Javascriptノードで非同期通信をするときのコツ

Javascriptノード内で非同期通信をすると、
レスポンスが返ってきているのにoutputsが変更されない!という問題に遭遇します。

基本的にNoodlはinputsに変更があったときに中の関数を実行するため、
実行後にレスポンスが返ってきても、きちんとトリガーを作らない限りoutputsに反映されません。

こうした問題を解決するため、JavascriptノードにはいくつかのAPIが用意されています。

this.flagOutputDirty("変更を反映させたいoutputの名前")
inputsの変更以外をトリガーに、outputsを変更させるときに使用します。
このサンプルでは、音声認識のレスポンスが返ってきたときに、認識結果の文字列を"text"の出力に反映させています。

this.sendSignalOnOutput("任意のoutputの名前(boolean)")
素早くfalseからtrueへの往復を繰り返すブーリアンの信号を発信します。
このサンプルでは、音声認識のレスポンスが返ってきたときに信号を送信し、
音声認識中のアニメーション(ラーメンの拡縮)を止めるトリガーにしています。

まとめ

Javascript数行で音声認識ができました!すごい!
対応ブラウザがchromeのみなのが不便ですが、今後、他のブラウザにも実装されることを祈ります...!

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