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【翻訳】自動投稿ツールが300万で売れた話(契約内容も)

Last updated at Posted at 2020-09-13

この記事はTweet Photo got acquiredの執筆者のMarcさんのご本人の許可を得て翻訳をしたものです。

簡単に内容をまとめると

  • tweet.photoを開発する前に記事を書くことで需要があるのか確かめられた。
  • マネタイズの方法によっては、収益化かサービスを広げるかで相反することがある。
  • SNSのAPIに乗ったサービスは多少なりのリスクを持つ
  • 金額のオファー内容については、いろんな方法があり、両者納得できれば市場の価格より高くできる

金額の話や実際の内訳などは、日本だとあまり表にはでないことで、生々しくて面白かったです。
この記事が少しでも個人開発者の夢や希望になればと思っています😂

はじめに

この記事は、どうやってアイデア検証ができたのか、シンプルなプロダクト作り、どうやってユーザーを伸ばしたのか、マネタイズへの試み、そして売却の話をしようと思っています

📝 ブログの投稿がMVPに

※MVPについてのqiitaの記事はこちら

プロダクトで成功した人はみんなこういう

誰も欲しがらないプロダクトに時間を使う前に、MVPを作り需要があることを確認しよう。

私の経験上、これはとても良いアドバイスだと感じていますが、成功したプロダクトは意図していない、偶然のMVPから始まることも多いです。

そしてその偶然が今回のプロダクトです。

もしあなたが、インスタグラムの投稿をtwitterに投稿しようとしたら次のようになっていませんか?

ただのリンクで写真が見えていません。これはインスタグラムが写真のプレビューを無効にしたと思っています。

みんなそれが不満で写真をだすために回避策をググりますが
実際ググるとIFTTTやZapierなどの自動化サービスを使用して、多くの回避策を見つけられます。

しかし、その回避策は自分にとって不満だったので、2017年5月に自分で回避策の記事を書くことにしました。
それがこちら
これまでに70,000回以上みられており、3年たった今でも毎月1,000回以上見られています。

medium.png

この投稿を読むとわかりますが、セットアップがとても複雑なことがわかります。
(補足)(内容としては、zapierに登録から連携するアクションを作りJSを書いて、外部投稿アクションを作る。 多分ですが、エンジニアとかじゃないと複雑だと思います。)
だから私はここにプロダクトのチャンスがあるかもしれないと考えました。yukoがこの投稿をするまでは、収益化できるかはまったくわかりませんでした。

wip.png

彼女は自分の写真ツイートするためのzapierに喜んで$20払うと言っていました。
これを見て、私のプロダクトは後から収益化できると思いました
そして先ほどのブログの記事からアクセスもあったので、そこから誘導もできるのでチャンスでした。

🛠プロダクト作成

技術的にはRuby on Rails を使って余暇の間の約一週間で構築しました。tweet.photo自体はとてもシンプルでtwitter APIとインスタグラムAPIをつなげているだけです。
ほとんどの中身はオープンソースで構築しています。

最初は$1でtweetphoto.icuというドメインを取得してサービスを開始しました。
しかし本気でやろうと決めた時に$130でtweet.photoを取得しました。
今思うととても良い選択でした

後で気づくのですが、私が追加した重要な機能は、**すべてのツイートに「via tweet.photo」を追加することでした。**この一文がTweet Photoの成長の原動力となりました。

🚀 リリース

ProductHuntやBetaListで宣伝をした結果、当日に100アカウントが作成され、100ツイート以上がプロダクトを通して行われました。
宣伝は成功したと思います🥳

📈 グロース

時間とともに着実に成長していきました。
ほとんどのサービスと違い、tweet photoのリテンションは基本的に100%で登録した人の誰もが長期間使い続けそうでした。結局めんどくさいことの「自動化」が効いていました。

growth.png

このサービスを通してハリウッドの有名な人も獲得でき、その人がツイートすることで、ファンの間でも話題になりました。
これによりさらに認知が増えました。

(補足)一部だけご紹介すると、Zendayaさんはtwitter 1800万フォロー インスタ8000万フォローの女優です。

tweets.png

💸 マネタイズ

着実に成長はしていますが、収益化はさらに大変でした。
tweet photoを立ち上げた時には、「via tweet.photo」という文字を消すので年額$19のプランを提供していました。
ブランディングなどを気にする人なら払ってくれるんじゃないかと思っていました。

しかし、100万人のtwitterフォロワーを持っている場合は、そのツイートすべてにtweet.photoが入ることで、宣伝になるのでそっちのほうが価値がありました。

stripe.png

解約率がとにかく低いと考えた結果、毎月$5の月額制に切りかえました。
ユーザーにとっても低額でしたが、最終的には3倍の収益になりました。

しかし残念ながら、MRRはゆっくりと成長して現在は$135です。

無料プランがとてもいいものになっているので、有料プランに切り替えるための説得材料が少ないことです...

🤔 それから

無料プランの廃止や、マネタイズの改善をするアイデアはたくさんありましたが、MRRが$135しかない製品を成長させようとするのは、費用対効果が少ない気がしました。
たとえ10倍の収益をあげるようになっても、他と比べると低い金額です。

もう一つの理由としては、APIを使ったプロダクトなので、プラットフォーム側のAPIの変更などのリスクが伴っています
実際にインスタグラムのAPIの1つを公式が非推奨にしたため、別のAPIに統合するようにアップグレードしたりもしました。

💬 オファー

4月にkevinから「tweet photoの売却に興味がないか」と連絡がありました。

(補足)kevinはcreatorkitというインスタの動画作成サービスや、top nineというインスタのバイラルサービスを手掛けています。

dm.png

読者の皆さんが思っている通り、金額の話がすぐに出てきます。
Saas製品は年収の3~4倍の金額が普通です。
tweet photoの場合はそれが、$5,000でした(133MRR12month3倍)
しかしこれは、カスタマーサポートを必要とせずに成長してきた事実や、無料ユーザーは含まれていませんでした。

もし売るとすると、一桁あげた金額にする必要があると思っていました。
普通の金額であれば、サービスを維持したままこれまで通り見届けたいと思いました。
それは有名人が使っており、流行る可能性もまだまだ秘めているからです。

💰 $30,000

$30,000で交渉した結果、それに落ち着きました。
まず$10,000は現金で前払いされました。
残りの$20,000はtweet photoの収益に応じて支払われるようになりました。

買収後の24カ月間に発生した収益を上限$20,000としてすべて受け取れます。

結果がどうなるかはわからないので、両者リスクはありますが、MRR$135のビジネスを通常より高い金額でオファーできる良い方法でした。

今後の状況を楽しみにしておいてください🙂

👀 これからどうするの?

$10,000は銀行にあり、資産の譲渡も完了しています。

私とCreatorKitチーム(kevinの会社のチーム)と連携を取り合って、さらなる成長を目指していきたいと思います。

$20,000の流れを知りたい場合は、元ページの下にニュースレターの購読があるので、ぜひしてみてください。

最後に

最後までお読みくださりありがとうございました。Twitterでは、Qiitaに書かない海外のマーケティング事例や個人開発のアイデアなどもツイートしているので、よかったらフォローお願いします

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