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Nablarchを使ったWebアプリケーションの作成

Last updated at Posted at 2022-04-13

はじめに

こんばんわ、きりです。
本記事はNablarchを使ってみようのサブ記事として作成しております。

今回はNablarchのメイン機能であるWebプリケーションの作成を行います。
テンプレートとなるプロジェクトが用意されているためまずはテンプレートのダウンロードと実行を行ってみたいと思います。

本記事以外のコンテンツはこちらから閲覧可能です。

なるべく、初心者目線で作成するつもりですが、分かりづらい部分ありましたら、コメント頂きたいです。

動作環境

種類 バージョン
OS Windows Professional 20H2
Eclipse 2022 Full Edition

※Eclipseのダウンロードについては、こちらの記事をご確認ください。

Webアプリケーションとは

Webアプリケーションとは、正確にはインターネット上で動作するアプリケーションを指しますが、今回作成するWebアプリケーションは会社のホームページやクレジットカードの会員ページなどのWebサイトを指します。

厳密にはNablarchのテンプレートだけで生成できるのは、Warファイルと呼ばれるJavaのクラスファイルなどをZip化したファイルとなりますが、Tomcatなどのソフトウェアを利用することでWebサイトとして動作することができます。

Warファイルを作る >>> Tomcatの特定のフォルダにWarファイルを配置する >> ブラウザで画面が表示できる

といったイメージで一旦OKです。

作業内容

  1. Webアプリケーションのテンプレートプロジェクトをダウンロードする
  2. テンプレートプロジェクトの動作確認を行う

Webアプリケーションのテンプレートプロジェクトをダウンロードする

テンプレートプロジェクトのダウンロード

Webアプリケーションのブランクプロジェクトをダウンロードします。

ダウンロードはこちらのドキュメントを参考に行います。

Eclipseからテンプレートをダウンロードする

テンプレートはmvnからダウンロードします。
一般的にはコマンドプロンプトやターミナルからmvnのコマンドを実行するのですが、今回はEclipseからmvnを実行します。

メニュー>実行>実行構成 をクリックします。
image.png

実行構成ダイアログにて、Mavenビルドを選択し、新規の起動構成ボタンをクリックします。
image.png

以下の情報を入力します。

キー
名前 任意の値 mvn-download-nablarchweb
基底ディレクトリー ${workspace_loc}
ゴール org.apache.maven.plugins:maven-archetype-plugin:2.4:generate -DinteractiveMode=false -DarchetypeGroupId=com.nablarch.archetype -DarchetypeArtifactId=nablarch-web-archetype -DarchetypeVersion="5u21" -DgroupId=com.example -DartifactId=myapp-web -Dversion=0.1.0 -Dpackage=com.example

※archetypeVersion,groupId,artifactId,version,package名は変更可能です

image.png

適用後、実行ボタンをクリックします。
ダウンロードが開始され、コンソールビューで以下のようにBUILD SUCCESSが表示されれば成功です。
ワークスペース直下に、「myapp-web」フォルダが作成されているはずです。

image.png

テンプレートプロジェクトの読み込み

メニュー>ファイル>ファイル・システムからプロジェクトを開く をクリックします。
image.png

ファイル・システムまたはアーカイブからプロジェクトをインポートダイアログでディレクトーボタンをクリックします。
image.png

Eclipseからテンプレートをダウンロードするにてダウンロードした「myapp-web」を選択して、「フォルダーの選択」ボタンをクリックします。
image.png

「myapp-web」にチェックがついていることを確認して、完了ボタンをクリックします。
image.png

プロジェクトが追加されました。

プロジェクトの設定を実行環境のJavaバージョンに合わせる

ダウンロードしたテンプレートはJava8での動作を想定した構成となっています。

今回はJava17で実行できるように、各設定を変更します。
詳細についてはJava17で使用する場合のセットアップ方法をご確認ください。

pom.xmlの変更

以下のように既存のpom.xmlを編集し、依存関係を追加します。

pom.xml
<dependencies>
  <!-- 中略 -->
  <!-- 以下を追加する。 -->
  <dependency>
    <groupId>com.sun.activation</groupId>
    <artifactId>javax.activation</artifactId>
    <version>1.2.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
    <artifactId>jaxb-core</artifactId>
    <version>2.3.0</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>com.sun.xml.bind</groupId>
    <artifactId>jaxb-impl</artifactId>
    <version>2.3.5</version>
  </dependency>
  <dependency>
    <groupId>javax.annotation</groupId>
    <artifactId>javax.annotation-api</artifactId>
    <version>1.3.2</version>
  </dependency>
</dependencies>

変更後に、プロジェクト名を右クリック>Maven>プロジェクトの更新をクリックし必要な依存関係をダウンロードします。

image.png

jettyのモジュールを変更する

pom.xmlとunit-test.xmlを以下のように編集します。
jetty6をjetty9に変更します。

  • pom.xml
pom.xml
<!-- nablarch-testing-jetty6の箇所を以下のように変更する -->
<dependency>
  <groupId>com.nablarch.framework</groupId>
  <artifactId>nablarch-testing-jetty9</artifactId>
  <scope>test</scope>
</dependency>
  • src/test/resources/unit-test.xml
unit-test.xml
!-- HttpServerFactoryJetty6の箇所を以下のように変更する -->
<component name="httpServerFactory" class="nablarch.fw.web.httpserver.HttpServerFactoryJetty9"/>

コンパイラーと実行環境を変更

JREの設定

プロジェクト作成時にビルド・パス設定に追加される、Java実行環境 のバージョンを指定します。

プロジェクト作成後もビルド・パス設定にて、変更ができます。

  1. メニュー>ウィンドウ>設定 をクリック
  2. サイドメニュー>Java>インストール済みのJRE を選択
    image.png
  3. java17をチェック(画像だとJava17がデフォルトとなっている)
  4. 「適用して閉じる」ボタン をクリック

コンパイラーの設定

ビルド時に使用するJDKバージョンを指定します。

  1. メニュー>ウィンドウ>設定 をクリック
  2. サイドメニュー>Java>コンパイラー を選択
    image.png
  3. コンパイラー準拠レベルを17に変更します
  4. 「適用して閉じる」ボタン をクリック

テストの実行

既にテストが用意されているので以下の手順でテストを実行します。

上記のテンプレートプロジェクトのダウンロードと同じように、実行構成を作成して実行ボタンをクリックします。

キー
名前 任意の値 mvn-test-web
基底ディレクトリー ${project_loc:myapp-web}
ゴール test

image.png

成功した場合は以下の画像のようにBUILD SUCCESSとなります。

image.png

失敗した場合は、#プロジェクトの設定を実行環境のJavaバージョンに合わせるの設定が行えているかを確認してください。

ブラウザで画面を表示する

本記事で何度か行っている方法で「mvn waitt:run」を実行します。

キー
名前 任意の値 mvn-waitt
基底ディレクトリー ${project_loc:myapp-web}
ゴール waitt:run

image.png

ブラウザが起動し、以下の画面が表示されれば成功です。
image.png

最後に

今回はNablarchのWebアプリケーションのテンプレートのダウンロードから実行までを行いました。
まだ、言われたままにやっただけといった印象かと思いますので、次回以降の記事でテンプレートの内容について整理していきたいと思います。

他の記事についてはこちらから御覧ください。

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