Part3では、3ボタン通知機能の実装と、連射バグ・Wi-Fi切断バグという2つのトラブルを乗り越えるまでをお届けしました。最終回のPart4では、この一連の開発を振り返って感じた「AI協働開発」の面白さと、今後の展望をまとめます。
Geminiと組んで見えた「AI協働開発」の面白さ
ここから先は、実際のやり取りを踏まえた上での私自身の解釈・感想です。裏側でGemini先生がどう考えていたかを振り返ると、各つまずきに対して次のような特徴があったと感じました。
- エラー文の中の一単語(
importなど)から、問題の本質(言語の不一致)を素早く見抜いてくれた - 難しい専門用語を「翻訳機+道具箱」「圧縮の道具」のような身近な例えに変換してくれた
- 理論より先に「まず動く成功体験」を優先する順番でアドバイスしてくれた
- 長いエラーメッセージが出ても「よくある罠だよ」と前置きし、パニックにならないよう配慮してくれた
これらはあくまで私が受けた印象であり、Gemini側が明示的にそう宣言していたわけではありません。ただ、自分が「なんとなく解決できた」と思っていたことの裏に、こうした一貫した対応の型があったのかもしれないと感じ、地味に感動しました。
実際にゼロ知識の私がやっていたことは、突き詰めるとこの3つだけでした。
- わからないことをそのまま聞く:「〜って何?」「〜の意味ある?」と、初歩的すぎるかもと思う質問でもそのままぶつける
- コードは書いてもらう:自分で一から書く知識がなくても、「こういう動きにしたい」を伝えればコードが返ってくる
- エラー画面はスクリーンショットで貼る:長い英語のエラーを自分で読み解こうとせず、画像をそのまま渡せば原因を見てくれる
この3つさえできれば、あとはGemini側が本質的な原因を見抜いて、専門用語を身近な言葉に翻訳しながら解決策まで提示してくれました。ゼロ知識だからこそ、変にプライドを持たず「わからない」を素直に投げられたのが、結果的に一番の近道だったのではないかと思います。
おわりに
ESP32が何かも知らなかった状態から、家族に通知が飛ぶ自分だけのIoTデバイスができるまで、一つ一つのエラーとの格闘の連続でした。振り返ってみると、どのつまずきも「意味不明な絶望」ではなく、原因を追えばちゃんと理由がある問題だったと思います。
同じようにゼロ知識から始める人がいたら、「エラーが出ても大丈夫、原因は必ずある」ということを伝えたいです。
次の挑戦としては、Discordよりも難易度が高いと言われているLINE連携に挑んでみたいと思っています。加えて、M5Stackであらゆるセンサーを使ってスマホに通知を送る仕組みも試してみたいです。時計表示や、送信中に画面が赤くなる演出と合わせて、それはまた別の記事で!
シリーズ一覧
- Part1: きっかけと環境構築編
- Part2: 開発環境とバージョン地獄編
- Part3: 実装とバグ修正編
- Part4: AI協働開発の面白さと今後の展望(本記事)