はじめに
HULFT開発部はQuality Trackerというテスト管理ツールを導入することになり、所属のAPI Gatewayチームも利用を開始いたしました。
既存テストケースとQualityTrackerのフォーマットが違っているため、移行する際に工夫が必要です。また、既存テストケースには改善箇所があり、今後のテスト効率と品質向上を図るため、移行を機にテストケースの見直しを行っています。この記事では、テストケースの移行内容と改善点を記載します。
テストケース移行の実施内容
移行時の実施内容を説明します。
移行元の既存テストケース(Excel形式)に以下の項目があります。
- 階層1 (カテゴリ名)
- 階層2 (大項目)
- 階層3 (中項目)
- 階層4 (条件1)
- 階層5 (条件2)
- 階層6 (条件3)
- 優先度
- 検証内容
- 備考
移行先のQualityTrackerの項目は以下になります。
※インポートファイルはCSV形式
- 機能(大)
- 機能(中)
- 機能(小)
- タイトル
- 手順
- 期待値
- ノート
- テスト観点
- テストスイート
- タグ
- 見積もり(分)
- スペック
- 優先度
既存テストケースの項目をQualityTrackerのどの項目に移行するかについて、以下のように実施しました。
| 移行元(既存テストケース) | 移行先(QualityTracker) |
|---|---|
| 階層1 (カテゴリ名) | 機能(大) |
| 階層2 (大項目) | 機能(中) |
| 階層3 (中項目) | 機能(小) |
| ※1 | タイトル |
| 階層5 (条件1) | 手順 |
| 階層5 (条件2) | 手順 |
| 階層6 (条件3) | 手順 |
| 検証内容 | 期待値 |
| 備考 | ノート |
| ※2 | テスト観点 |
| ※3 | テストスイート |
| ※4 | 見積もり(分) |
| ※5 | スペック |
| 優先度 | 優先度 |
※1~※5は、既存テストケースにない項目のため、移行先のインポートファイルに記載する必要があります。
- タイトル:テストケースの目的や要約(記載例:○○詳細画面の表示確認)
- テスト観点:テストの観点(記載例:基本品質)
- テストスイート:テストケースのグループ名(記載例:画面テスト)
- 見積もり(分):テスト実行の見積もり時間
- スペック:テストを行う際に必要な詳細情報
テストケースの改善ポイント
既存のテストケースは、前提条件の記載がない、期待結果の記述が曖昧などの問題があります。
テストケースを明確化するためには、誰が実施しても同じ結果が得られるように、具体的な手順、条件、期待結果を記述することが重要です。そのため、以下のポイントを意識して改善を行っています。
- 手順実施前の前提条件の追記
※前準備が必要な場合は提示しておく
(例)
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 手順:●●アカウントで管理画面にログインする |
前提条件:●●アカウントが作成されていること 手順:●●アカウントで管理画面にログインする |
- 表示内容の詳細化
表示内容が「エラーメッセージが表示される」場合は、正確なメッセージ内容や表示場所を記述します。
(例)
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 期待値:エラーメッセージが表示されること | 期待値:画面の上部に赤文字で「必須項目が入力されていません」が表示されること |
- 期待結果の明確化
(例)
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 期待値:ログイン情報が正しく更新されること | 期待値:ログイン日時が最新になり、表示形式が仕様書通りであること |
上記の例以外、時間・数値の確認がある場合は、具体的な数値を指定するようにします。曖昧な表現を避け、客観的な基準でテストの合否が判断できるように改善しました。
最後に
テストケースをツールに移行する機会に、改めてテストケースの記載内容を整理できると感じでいます。
テストケースを作成するとき、条件や手順をどこまで記載すればよいか、いつも悩むところですが、「明確性」と「簡潔性」を意識して作成できれば、テスト効率の向上につながると思います。
今回はテストケースの改善について話してみました。すこしでも共感してもらえるとうれしいです。
お読みいただき、ありがとうございました。