LoginSignup
9
17

More than 1 year has passed since last update.

「GA4」のカスタムイベントの計測方法を徹底解説します

Last updated at Posted at 2021-07-13

Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)にアップグレードしてみたけど、細かい使い方がわからず全く上手く活用できていない、もしくは旧Googleアナリティクス(以下ユニバーサルアナリティクス)に使い慣れているため、なかなか移行しづらいという方は多いのではないでしょうか。

「GA4でのイベントの計測の仕方がよくわからない」そんな声も多く耳にします。
というのもユニバーサルアナリティクスとは、そもそもの定義や設定の方法が異なるので無理はありません。

そこで、本記事ではGA4でのイベント計測する設定方法とイベントをコンバージョンに設定する方法について解説したいと思います。

GA4のイベントの概要

GA4においても、ユニバーサルアナリティクスと同様に、「イベント」としてユーザーの行動を収集できます。

ユニバーサルアナリティクスにおいてイベントは、「カテゴリ」「アクション」「ラベル」で構成されるヒット(ページビュー含まない)のことを指しますが、GA4では(ページビューを含む)すべてがイベントとして扱われます。

したがって、ユニバーサルアナリティクスでのイベント構成をそのままGA4に適用するのではなく、ゼロベースでどういうデータを収集していくか考えていく必要があります。

GA4には以下のような種類のイベントがあります。

  • 自動的に収集されるイベント
  • 測定機能の強化イベント(自動的に収集されるものの、GA4の管理画面で有効にする必要がある)
  • 手動で測定されるイベント(ページ上のコードまたはGoogleタグマネージャーで測定されるイベントを介する)
    • 推奨イベント
    • カスタム イベント

自動的に収集されるイベント

基本的なデータ収集によって自動的に収集されます。

自動的に収集されるイベントの種類は以下の公式リファレンスを参照してください。
自動的に収集されるイベントの種類

測定機能の強化イベント

「測定機能の強化」を有効にしている場合に自動的に収集されます。個々の測定機能の強化イベントの収集は、Googleアナリティクス4プロパティの管理ページで有効または無効にできます。

カスタムイベント

高度なデータ収集が必要な場合は、追加で独自のイベントを収集することも可能です。
カスタムイベントは、イベント作成機能を使って、計測中のイベント(自動的に収集されるイベント)から、イベント名やパラメータ名をもとに作成します。

参照:[GA4] イベントについて

具体的なカスタムイベントの作成については、次章から見ていきましょう。

GA4での特定のページを閲覧したイベント計測の設定

ここからは独自のイベント計測の設定方法について見ていきましょう。

まずは、特定のページを閲覧したイベント計測の設定から以下、解説していきます。

GA4を開き、左サイドメニューより[トリガー]を選択し、画面右上の[イベントを作成]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_404_-_アナリティクス_-_analytics_google_com.jpg

イベントの作成画面にて、画面右上の[作成]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_406_-_アナリティクス_-_analytics_google_com.jpg

イベントの設定を行います。
イベントの[一致する条件]として、例えば次のように入力します。

設定例)
「event_name」→「含む」→「page_view」
「page_location」→「含む」→「/about」

この設定例では、イベント名「event_name」に「page_view」が含まれている
かつ
イベント名「page_location(ページURL)」に「/about」が含まれている
という条件になります。

上記は設定例なので、演算子と値は必要に応じて変えてください。

条件を設定したうえで、画面右上の[作成]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_408_-_アナリティクス_-_analytics_google_com.jpg

イベントが無事に発火して数値が反映されるまでタイムラグがありますが、無事に計測できていれば、GA4のイベントリスト画面に新規追加したイベントとその件数を確認できるようになります。

スクリーンショット_2021-07-10_0_34_00.jpg

特定のページを閲覧したイベント計測の設定の非常に簡単で、以上の操作で完了します。

GA4での特定のボタンをクリックしたイベント計測の設定

クリックイベントについては、GTMを使用した計測方法の説明していきます。

GTMでクリックの「トリガー」を作成する

トリガーを作成するあたりは、従来のユニバーサルアナリティクスでの方法とあまり変わりありません。

まずGTMを開いて、左メニューより[トリガー]を選択し、画面右上の[新規]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_409_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

トリガーのタイプを選択]のスライド画面より、[リンクのみ]を選択します。

FireShot_Capture_410_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

トリガーの設定を行います。
このトリガーの発生場所]で「一部のリンククリック」を選択し、その下の[イベント発生時の条件]として例えば次のように設定します。

設定例)
「Click Element」→「CSSセレクタに一致する」→「#info > div.v_cta > a」

画面右上の[保存]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_411_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

以上でトリガーの設定が完了します。

GTMでGA4の「クリックタグ」を設定する

左メニューより[タグ]を選択し、画面右上の[新規]ボタンをクリックします。

FireShot_Capture_412_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

タグタイプを選択]のスライド画面より、[Google アナリティクス:GAイベント]を選択します。

FireShot_Capture_413_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

設定タグ]では、「GA4」を選択し、その下に任意のイベント名を入力します。

さらにその下[イベントパラメータ]の設定で、[パラメータ名]と[]を以下のように入力します。

設定例)

パラメータ名
url {{Click URL}}

こうすることで、どのクリックしたCTAボタンリンクの遷移先URLをトラッキングできます。

トリガー]には、前項で作成した「CTAボタンクリック」を選択します。

FireShot_Capture_415_-_Google_タグ_マネージャー_-_tagmanager_google_com.jpg

ページビューと同様に、イベントが無事に発火して数値が反映されるまでタイムラグがありますが、無事に計測できていれば、GA4のイベントリスト画面に新規追加したイベントとその件数を確認できるようになります。

以上でGTMを使ったクリックイベント計測の設定が完了します。

イベントをコンバージョンに設定

イベントをコンバージョンに設定する方法はとても簡単です。
イベント]ダッシュボードのイベント表の右側にある[コンバージョンとしてマークを付ける]のスイッチをオンにするだけです。

FireShot_Capture_416_-_アナリティクス_-_analytics_google_com.jpg

まだ、新規追加したイベントがまだイベント表に追加されていない場合は、[イベント]ダッシュボードの画面右上[新しいコンバージョンイベント]ボタンをクリックし、イベント名を入力することで、コンバージョンとして設定できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「GA4」でのイベント計測する設定方法について解説しました。GA4で分析を進めていくうえで、イベントは欠かせない機能です。
また、ユニバーサルアナリティクスと同様に無料で使えるのでぜひとも活用していきたいところです。

カスタムイベント計測の設定にあたっては、面倒に感じられる方もおられるかと思いますが、事前にどういう計測が必要かを整理しておくと迷いなくスムーズに設定を行えます。

この記事が今後GA4を活用するキッカケになれば幸いです。

9
17
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
17