「Azure Paas上のDevOps」を受講してみた
「Azure Paas上のDevOps」はVSTSを利用したCI/CD環境の構築やTDD(テスト駆動型開発)等のDevOpsを学習するカリキュラムです。流行のDevOpsを勉強しようと思い受講してみたのですが、個人的に難易度高めでした・・・。
Azure Skill 日本語コース ※現在新規エンロールメントできないようです。
「Azure Paas上のDevOps」には5つのモジュールが用意されています。ちょっと少なめかなと思いきや内容はかなり濃くハンズオンまでついてくるので全部受講した後のやってやった感は高めです。それではモジュールごとに内容を説明していきたいと思います。
モジュール1:開発運用のコア値を理解する
DevOpsについての基本的概念について説明しています。DevOpsを利用する価値やメリットについて言及しています。
モジュール2:本番環境に合わせて標準化された環境を展開および構成します
「コードのインフラストラクチャ」と「コードとしての構成」をベースにARMテンプレートやDSCを学びます。Windows PowerShell DSCについては別途学ぶ機会が必要になるかもしれません。
モジュール3:プロダクションに自動的にビルドしてデプロイします
自動ビルド、自動配置、継続的な配達を学びます。急にDockerやパッケージ管理が出てくるので急に難易度があがります。ここで初めてハンズオンが出てきます。VSTSを利用したCI/CDの環境構築と手法について実地で学べるのでぜひやりましょう。
モジュール4:生産前と生産中に自動的にテストします
自動テストやTDD(テスト駆動型開発)について学びます。ここでもハンズオンラボがあるのでぜひ受講しましょう。ハンズオンラボの内容は動画を見るよりも効果的だと個人的に思いました。
モジュール5:生産から継続的に学び、業績を向上させます
アプリケーションのパフォーマンス監視や仮説駆動型開発について学びます。運用フェーズに入ってからのDevOpsを学ぶ感じですね。このモジュールのハンズオンラボはApplicationInsightの利用方法について説明が細かく記載されているのでぜひ受講しましょう。
このモジュール全体に対していえることですがハンズオンラボの内容が秀逸なので動画やドキュメントよりもハンズオンラボを優先的にきちんと受講してDevOpsを体に染み込ませたほうがいいです。理屈も大切だけどDevOpsは実地で得られる理解のほうが大切に思います。
総評
一通り受講すればDevOpsについて体型的に学ぶことができます。ハンズオンラボもあるので実際に触りながら学ぶこともできます。アセスメントの確認テストは動画の内容から出題されるものも多かったので動画は倍速でかまわないのでちゃんと見たほうがいいです。
「Azure Paas上のDevOps」のカリキュラムは比較的新しめなので動画コンテンツにメディアインデクサ機能がついていたりと「Azureの基礎」の時よりかはリッチでした。ただ、日本語の翻訳がおかしい箇所が結構あります。例えばコードの自動化するツールの「puppet」がそのまま「人形」と訳されていたり、「仮説主導型開発」の3つのプロセスが「ビルド・尺度・学習」と説明されていたりと少し混乱する内容でした。他にも沢山ありますがここら辺は新しめのカリキュラムなので洗練されていないのだろうなぁという感じはします。
さて先に色々と言い訳を書きましたがDevOpsって中々難しくて最終試験は正答率60%で不合格でした・・・。不合格だったのでデジタル終了証明書も発行されませんでした。最終試験の再受験はできないようでして多分次回のカリキュラムまでお預けになる感じだと思います。うーん、悔しい。
告知
**「Azureもくもく会」で「Azure Skills」**を集中して勉強してみませんか?
月1回マイクロソフト社SGTオフィスのセミナールームをお借りして実施しています。
Azureもくもく会とは
筆者が主催しているAzureに関する作業をもくもく行うコミュニティです。
勉強会やセミナーは沢山ありますが、そこで得た知識を深堀する機会ってないと思います。 後でやろうと思って積んでいる知識をもくもく会で深堀してみませんか?
基本的に自分が興味のあるサービスについてもくもく作業をします。 時には参加者と情報共有してみたり、解らないことがあったら相談できる場所です。