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デバイス、Linuxファイルシステム、FHS (ファイルシステムのマウントのコントロール、ディスククォータの管理)

Last updated at Posted at 2020-07-17

##mount
そもそもmountとは
「mount」は、HDDやUSBメモリ、DVD-ROMなどのフォーマット済みの領域(ファイルシステム)を指定したディレクトリ(マウントポイント)と一時的に結び付けてアクセスできるようにするコマンドです ※1。この操作を「マウント」と呼びます。

##/etc/mtab
現在、マウントされているファイルシステムの情報が格納されている。
/etc/fstab
→ファイルシステムのマウント設定を記載するファイルです

##/etc/fstab
利用するファイルシステムのマウント設定を事前に行っておく設定ファイルです。
mountコマンドはこのファイルの設定内容を参照して動作します。
「/etc/fstab」ファイルの設定項目は6つです。

(1) デバイス名
(2) マウントポイント
(3) ファイルシステムの種類
(4) マウントオプション
(5) dumpフラグ
(6) fsckフラグ

(1) デバイス名
「/dev/sda1」のようにデバイスファイルを書くか、ラベル(あらかじめファイルシステムに対して付けておいた名前)やUUID(被ることがないデバイス固有の識別子)を使った指定を書きます。
ラベルを使う場合は 「LABEL=/boot」のように「LABEL=」の後ろにラベル名を書きます。この場合ラベル名は「/boot」です。
UUIDを使う場合も同様で「UUID=」の後ろに続けてUUID文字列を書きます。

(2) マウントポイント
ルートファイルシステム上のどの位置にマウントするかの指定をルートからのパスで書きます。

(3) ファイルシステムの種類
デバイス名で指定したファイルシステムの種類を書きます。

(4) マウントオプション
マウントする際に必要となるオプションを書きます。

(5) dumpフラグ
そのファイルシステムをdumpコマンド(バックアップ用のコマンド)の対象とするかどうかを「0」か「1」で書きます。「0」では対象外となり、「1」では対象となります。

(6) fsckフラグ
起動時に自動的に行われるfsck(ファイルシステムチェック)の優先度を数字で書きます。数字が小さいものから順にチェックされますが、0は例外で、チェックを省く指定になります。

##unmount
アンマウントを行う際に使うコマンド。
ファイルシステムにあるファイルが操作中の場合や、ユーザがファイルシステム内で操作をしている場合、そのファイルシステムはアンマウントできません。
→その際にはbusyと出る。

名称未設定.pngj.png

umountコマンドは「デバイス名」または「マウントポイント」のどちらかを指定すればよいことに注意してください。

##オプション
名称未設定.png coco.png

nouser 一般ユーザーのマウントを禁止する。

##mount
ファイルシステムをマウントするコマンド
名称未設定.pngここおこ.png

オプションなどを指定せずにmountコマンドのみを実行した場合は、現在マウントされているファイルシステムの一覧を表示します。

mount [オプション] [マウントするデバイス名] [マウントポイント]
マウントされているファイルシステムを確認するコマンドたち。
・mount
・cat /etc/mtab
・cat /proc/self/mounts
・cat /proc/mounts

##quotaonコマンド
クォータを起動するコマンド。
quotaとは、一般的には「分量、割当て」などという意味ですが、Linuxでは、ユーザやグループ、ファイルシステムに対してディスクの使用量を制限するための仕組みのことを言います。

ディスククォータとは、ユーザまたはグループ毎にディスク容量を制限する機能のことです。多くのユーザがシステムを共有する環境で、ある特定のユーザまたはグループがディスクを占有してしまうと困ります。ディスククォータ機能を使用し、1人または1グループあたりが使用できるディスク容量を制限することでリソースを有効に使用します。
なお、ディスク容量の制限はディスクのサイズまたはinode数(ファイルとディレクトリの数)で指定します。

名称未設定.pngっっr.png

名称未設定.pngっっj.png

quotaoffコマンドも同じオプションを使用します。上表の「有効化」の部分が「無効化」に読み替えてください。

①grpquota→グループ毎のディスククヲーターを設定
①usrquota→ユーザ毎のディスククヲーターを設定

##edquota
ディスククォーターの容量の設定にはこのコマンドを使用する。
名称未設定.png888.png
ユーザーのuはなしでもOK

##ディスククォーター作り方
ディスククォータとは、ユーザまたはグループ毎にディスク容量を制限する機能のことです。
クォータの設定は以下のような手順で行います。

  1. 「/etc/fstab」ファイルで、ディスククォータ機能を使用したいファイルシステムの設定を行う
     なお、設定を行った後はファイルシステムをマウントしなおします。
  2. quotacheckコマンドでクォータの情報を格納するファイルを作成・更新する
  3. quotaonコマンドでクォータを有効にする
  4. edquotaコマンド、またはsetquotaコマンドでユーザまたはグループのクォータを設定

##repquotaコマンド
指定したファイルシステムのディスククォーター状況を表示するコマンドのこと
名称未設定5.pngっっっ.png

##quotacheckコマンド
ファイルシステムのディスク使用料をチェックし、dbファイルを作成更新するにはこのコマンドを使用する。

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