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アジャイル[Agile]組織開発

Last updated at Posted at 2022-12-05

組織開発で考慮すべき、
ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)

仕事をするためには、誰かに何かを頼んで、協力してもらう必要が多々ある。
しかし、頼んだ通りの結果が得られていないという事がある。これは、どうして起こりうるのでしょうか?

◆◆例えば◆◆
あなたが、部下を持っているとします。
部下に対して、俺のやり方は、こうだ。成果物は、このようなもののはずだ。
と思いつつ、部下に対して、何かを頼むとします。

しかし、結果は、異なったものであったりします。
何故、このような事が起こりうるのでしょうか?

理由の一つとして、状況が変わるからという点があると思います。
この理由にフォーカスして、考えてみたいと思います。

状況が変わるのに対して、自分たちのやり方も常に、変えて、
反復 (イテレーション) を繰り返す必要性があるから、Agile組織開発が注目されています。

仕事を頼まれた時の状況と、成果物を受け取る際の状況が、変わるのが当たり前だから、
まず、作ってみる。それを見てもらう、作り直す、を繰り返して精度を高めていく必要があります。

部下からすると、精度を高めていくというのは、必ずしも、頼まれた時の相手の認識に合わせて行く事ではないようです。

◆◆例えば◆◆
春の温かい日に、明日の会議では、重要なお客様との会議があるので、
冷たいジュース(成果物)を用意して下さいと部下に頼んで、翌日を迎えます。

翌日の会議では、ちょっと気温が下がり(状況が変わり)、春の寒い日となり、
冷たいジュース(成果物)を用意してもらったとします。
部下は、用意して欲しいジュース(正しい成果物)を持って来てくれているのでしょうか?

確かに、部下は、言われた通り、冷たいジュース(成果物)を持って来てくれています。
これは、頼まれた時の相手の認識と一致している点では、正解です。
しかし、状況が変わってしまうと、不要なものとなりますし、
もっと、温かい飲み物(成果物)の方が欲しいというようになりますよね?
ちょっと気温が下がり(状況が変わり)、春の寒い日となった場合、
正しい成果物は、温かいジュースである可能性があります。
ただ、成果物を受け取るのは、上司でも、部下でもありません。

■■      顧客です。      ■■

春という時期は、寒暖が激しく、温かい、寒いという認識も個人によって変わります。
部下も判断に困ったのでは、ないでしょうか?

つまり、どういう事が言いたいかと言うと、部下も判断に困るような状況に陥っているだろうなという、
要因がある場合は、頼み方も修正しなくては、正しい成果物は、得られないという事です。

成果物をもたらすのは、部下です。上司は、成果物を受け取るタイミングで、どう受け取るかが、重要です。

・・・頼まれる部下の状況を理解して、成果物を受け取る必要があります。

つまり、判断に困っているだろうなという場合は、状況の変化を察知し、フォローを入れて、
重要なお客様が、飲み物を飲むときに、温かいと感じているのか、寒いと感じているのかを聞いて、
部下に、飲み物(成果物)を用意してもらう必要があるという事です。成果物を渡す相手に品質を担保する責任があります。

成果物を創る責任は、部下にあるとしても、
成果物を受け取る際に品質を担保するのは、上司です。

さて、仕事を頼まれる部下としては、どのような状況で、仕事を引き受けているのか、考えてみましょう。

仕事における満足度は、
満足度を上げる「動機付け要因」と不満足度を上げてしまう「衛生要因」があります。

仕事を頼まれる部下は、その満足度に基づいて、タスクをこなして、成果物を提出します。
単純に、タスクをこなしているわけでは、ありません。

次の二つの要因に基づいて、タスクをこなしています。
そのため、頼んだタスクをこなしている相手の立場も考慮して、依頼する必要があります。

◆「動機付け要因」満足度を上げる(促進要因とも呼ばれる)
「達成する事」「承認される事」「仕事そのもの」「責任」「昇進」「成長の機会」「評価」
これらが満たされると満足感を覚えるが、満たされないからといってすぐに不満が出るものではない。

◆「衛生要因」不満足度を上げる
「安全」「上司との関係」「監督」「給与」「同僚との関係」「作業条件」「ステータス」
これが不足すると不満が出るが、満たしたからといって、満足感につながらない。単に不満足を予防する意味しか持たない。

◆◆◆解決策の例◆◆◆

◆不満足を取り除く

・尊重する文化を育む。
・競争力のある給与を提供する。
・意義のある職務を通じて、仕事のステータスを向上させるように取り組む。
・雇用の安定性を提供する。
・良く思われていない方針を見直す。
・協力的な監督を行う。

◆満足するための条件を整える

・可能な限り多くの責任を与える。
・トレーニングと成長の機会を提供する。
・仕事を、それぞれの才能やスキル、能力に合わせて調整する。
・成長の機会を提供する。
・業績や貢献を評価する。

ハーズバーグの二要因理論、動機付け要因と衛生要因について、
理解して、相手の立場を理解したうえで、仕事を頼みましょう。

適切なフォローを入れれば、きっと、頼まれた相手は、期待に応えてくれるはずです!!

参考
https://mitsucari.com/blog/herzberg/

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