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はじめに

私は、エンジニアなので、普段、技術書を読むことがメインとなっています。年末年始、お店も空いていないし、普段と違う事をしてみようと思って、「行動経済学の逆襲」という本を購入して、読んでみました。仕事をする上での原理原則が書かれていたので、忘れないように整理してみました。

行動経済学とは?

行動が必ずしも理性的でなく、感情的な判断や思い込みによる判断をしていることにフォーカスしている。人は、周りの出来事や他人の行動に振り回されやすいということのようだ。

主な原理原則 

限定合理性
健康に気を付けている人でも、スーパーに行くと、健康に良くないものを購入してしまう ことがある。買い物をする時、全ての商品を比較検討することはできず、目についた商品やセール品などを購入することが多い。

【以前まとめた記事】

プロスペクト理論
損失が同じ大きさの利益よりも心理的に強い影響を与える。つまり、損失の痛みは利益の喜びの約2倍強い。たとえば、1000円を得る喜びよりも、1000円を失う痛みの方が強いと感じる。行動を制約してしまうので、そのせいで、行動できていないのではないかと、行動できていない時に、言い訳をしないよう常に考えておく必要がある。言い訳ばかりして、行動出来ていない時に、振り返りたい。

ヒューリスティックス
「お金持ちで成功しているビジネスマン」というカテゴリに、特定の人物(例えば、服装が豪華で、自信に満ちた言動をする人物)が典型的に似ていると感じた場合、その人物が実際にどのような職業をしているか、またその職業がどれほどお金持ちや成功しているかに 関係なく 、その人物を「ビジネスマン」としてすぐに分類してしまうことがある。人に過度に期待しないようにしようと思った。

過信
未来の出来事に対する予測を非常に正確だと信じ込むこと。しばしば 過去の経験 や直感に基づいて行われ、実際には予測が外れる可能性があるにも関わらず、過度に自信を持つことになる。「直感で動け」 とか安易なフレーズに惑わされず、日々の努力の積み重ねが大事だと思った。

フレーミング効果
同じ治療法が以下のように提示された場合の例として、

ポジティブフレーム「この手術の成功率は80%です」
ネガティブフレーム「この手術の失敗率は20%です」

前者の方が選ばれやすい のは、ポジティブなフレームが心理的に好まれるため。人々は失敗する可能性よりも、成功する可能性を強調された方が安心感を持ちやすくなるようだ。確かに、注意しないと、騙されるような気がした。

社会的影響
他者の行動が個人の意思決定に影響を与えるという概念。たとえば、周囲の人々の選択が自分の選択に影響を与えることがある。今だと、SNSでバズっている時、自分も流されやすいという事を認識しておく必要がある。

アンカリング
初期の情報(アンカー)がその後の判断に強い影響を与える現象。たとえば、セール価格が「通常価格10,000円→セール価格5,000円」のように示されると、「5,000円が非常にお得に思える」と感じる。SNSでフォロワーが沢山いる人のバズっている言葉(アンカー)に流されて、無駄な物を購入してしまう。気をつけたい。

ファスト&スロー(Fast and Slow)
言葉は、刺激と反応のトリガーなので、刺激を受けた時、自分がどう反応しているのか、習慣的行動をしている時に、それは本当に妥当な判断なのか振り返って思慮深い判断に繋げたい。

思考タイプ システム1 (速い思考) システム2 (遅い思考)
主な活動 日常的な行動や判断(例:顔を見て感情を判断、慣れた道の運転) 複雑な問題解決、計算、分析
使用場面 習慣的行動、パターン認識、簡単な判断 計画的な意思決定、問題解決、深い思考
依存する要素 記憶や過去の経験、直感 論理的分析、計算、事実に基づく判断

整理してみて

普段、合理的に判断しているつもりだったけれど、結構、流されて生きているんだなと思った。来年は、まとめた内容を意識して、周りに流されないように注意して、オリジナリティに溢れた一年にしたいと思いました。読んでいただいた方々も、そういった一年になるようお祈り致します。

読んでいただいてありがとうございました。

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