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【初学者必見】はじめてのAWS CloudFormation(Ref: "○○" Fn::Select Fn::GetAZs DependsOn 属性 Fn::GetAtt )

Last updated at Posted at 2024-06-13

はじめに

Cludformationを使い始めようと考えている方々向けに、記事を作成しました。実際に動作確認済みのテンプレートの解説をする事で、理解を深めてもらえれば幸いです。

今回は、「Ref: "○○" Fn::Select Fn::GetAZs DependsOn 属性 Fn::GetAtt 」についての説明を中心に取り上げます。

  • Ref 関数: 他のリソースやパラメータの値を参照するために使用されます。
  • Fn::Select 関数: リストから特定の要素を選択するために使用されます。
  • Fn::GetAZs 関数: 指定されたリージョン内のアベイラビリティゾーンのリストを取得するために使用されます。
  • DependsOn 属性: リソースの作成順序を制御するために使用され、依存関係があるリソースが正しい順序で作成されることを保証します。
  • Fn::GetAtt 関数 関数:テンプレート内でリソースの特定の属性を取得するために活用します。リソース間の依存関係を管理し、動的に設定を行うことができます。

DependsOn 属性は、ソリューションアーキテクト認定試験でよく問われる観点ですね。

緑色の箇所を確認する事で、ポイントが理解できるように工夫しています。動作確認は、下記のサイトのリソースをご利用下さい。

早速、見ていきましょう!

ここで、指定しているパラメータの"VPCCidr"は、後程、 "Ref": "VPCCidr" といった形で、Ref 関数を使い、パラメータの値を参照するために使用される。(その他のパラメータ"PublicSubnetCidr""PrivateSubnetCidr"も同様に参照するために使用される。 )

  "Parameters": {
    "VPCCidr": {
      "Type": "String",
      "Default": "10.0.0.0/16",
      "Description": "VPCCidr"
    },
    "PublicSubnetCidr": {
      "Type": "String",
      "Default": "10.0.0.0/24",
      "Description": "PublicSubnetCidr"
    },
    "PrivateSubnetCidr": {
      "Type": "String",
      "Default": "10.0.1.0/24",
      "Description": "PrivateSubnetCidr"

CloudFormationテンプレートのParametersセクションは、テンプレートをデプロイする際に ユーザーが入力する値を定義 します。

Parametersセクションの詳細

VPCCidr

  • Type: String

    • パラメータのデータ型を指定します。ここでは文字列型(String)を指定しています。
  • Default: 10.0.0.0/16

    • パラメータのデフォルト値を指定します。ここでは 10.0.0.0/16 を指定しています。
  • Description: VPCCidr

    • パラメータの説明を指定します。ここでは「VPCCidr」としています。この説明は、テンプレートをデプロイする際にユーザーに表示されます。
  • CIDRブロック: 10.0.0.0/16 は、VPC内で使用可能なIPアドレスの範囲を示します。/16 はサブネットマスクの長さを示し、これは65,536個のIPアドレスを提供します(10.0.0.0から10.0.255.255まで)。

  • CIDRブロック: 10.0.0.0/24 は、パブリックサブネット内で使用可能なIPアドレスの範囲を示します。/24 はサブネットマスクの長さを示し、これは256個のIPアドレスを提供します(10.0.0.0から10.0.0.255まで)。

  • CIDRブロック: 10.0.1.0/24 は、プライベートサブネット内で使用可能なIPアドレスの範囲を示します。/24 はサブネットマスクの長さを示し、これは256個のIPアドレスを提供します(10.0.1.0から10.0.1.255まで)。

VPCリソースの定義

"Resources": {
  "VPC": {
    "Type": "AWS::EC2::VPC",
    "Properties": {
      "CidrBlock": {
        "Ref": "VPCCidr"
      },
      "EnableDnsSupport": true,
      "EnableDnsHostnames": true,
      "Tags": [
        {
          "Key": "Name",
          "Value": "h4b-vpc"

Type: AWS::EC2::VPC

  • 説明: このリソースのタイプを指定します。ここでは、VPC(Virtual Private Cloud)を作成するために AWS::EC2::VPC を指定しています。

Properties:

  • CidrBlock:

VPCのCIDRブロックを指定します。ここでは、 Ref を使用してパラメータ VPCCidr の値を参照しています。 これにより、テンプレートのデプロイ時にユーザーが指定したCIDRブロックが使用されます。

  • EnableDnsSupport:

    • 説明: VPC内でDNS解決を有効にするかどうかを指定します。true に設定すると、VPC内のリソースはDNS解決を利用できます。
  • EnableDnsHostnames:

    • 説明: VPC内のインスタンスにDNSホスト名を割り当てるかどうかを指定します。true に設定すると、インスタンスにDNSホスト名が割り当てられます。
  • Tags:

    • 説明: VPCにタグを付けます。タグはキーと値のペアで構成され、リソースの識別や管理に役立ちます。

      • Key: タグのキーを指定します。ここでは Name を指定しています。
      • Value: タグの値を指定します。ここでは h4b-vpc を指定しています。
    "PublicSubnet": {
      "Type": "AWS::EC2::Subnet",
      "Properties": {
        "VpcId": {
          "Ref": "VPC"
        },
        "CidrBlock": {
          "Ref": "PublicSubnetCidr"
        },
        "AvailabilityZone": {
          "Fn::Select": [
            "0",
            {
              "Fn::GetAZs": {
                "Ref": "AWS::Region"
              }
            }
          ]
        },
        "MapPublicIpOnLaunch": true,

Type: AWS::EC2::Subnet

  • 説明: このリソースのタイプを指定します。ここでは、サブネットを作成するために AWS::EC2::Subnet を指定しています。

Properties:

  • VpcId:

    • 説明: サブネットを作成するVPCのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してVPCリソースのIDを参照しています。
  • CidrBlock:

    • 説明: サブネットのCIDRブロックを指定します。ここでは、Ref を使用してパラメータ PublicSubnetCidr の値を参照しています。これにより、テンプレートのデプロイ時にユーザーが指定したCIDRブロックが使用されます。
  • AvailabilityZone:
    サブネットを配置するアベイラビリティゾーンを指定します。ここでは、Fn::SelectFn::GetAZs を使用して、リージョン内の最初のアベイラビリティゾーンを選択しています。

Fn::Select: リストから特定の要素を選択します。ここでは、最初のアベイラビリティゾーン(インデックス0)を選択しています。
Fn::GetAZs: 指定されたリージョン内のアベイラビリティゾーンのリストを取得します。ここでは、Ref を使用して現在のリージョンを参照しています。

  • MapPublicIpOnLaunch:
    • 説明: インスタンス起動時にパブリックIPを自動的に割り当てるかどうかを指定します。true に設定すると、インスタンスにパブリックIPが自動的に割り当てられます。

PrivateSubnetリソースの詳細解説

PrivateSubnetリソースの定義

"PrivateSubnet": {
  "Type": "AWS::EC2::Subnet",
  "Properties": {
    "VpcId": {
      "Ref": "VPC"
    },
    "CidrBlock": {
      "Ref": "PrivateSubnetCidr"
    },
    "AvailabilityZone": {
      "Fn::Select": [
        "1",
        {
          "Fn::GetAZs": {
            "Ref": "AWS::Region"

各プロパティの詳細

Type: AWS::EC2::Subnet

  • 説明: このリソースのタイプを指定します。ここでは、サブネットを作成するために AWS::EC2::Subnet を指定しています。

Properties:

  • VpcId:

    • サブネットを作成するVPCのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してVPCリソースのIDを参照しています。
  • CidrBlock:

    • サブネットのCIDRブロックを指定します。ここでは、Ref を使用してパラメータ PrivateSubnetCidr の値を参照しています。これにより、テンプレートのデプロイ時にユーザーが指定したCIDRブロックが使用されます。
  • AvailabilityZone:

    • サブネットを配置するアベイラビリティゾーンを指定します。ここでは、Fn::SelectFn::GetAZs を使用して、リージョン内の2番目のアベイラビリティゾーンを選択しています。

    • 詳細:

      • Fn::Select: リストから特定の要素を選択します。ここでは、2番目のアベイラビリティゾーン(インデックス1)を選択しています。
      • Fn::GetAZs: 指定されたリージョン内のアベイラビリティゾーンのリストを取得します。ここでは、Ref を使用して現在のリージョンを参照しています。

EIPリソースの定義

NATゲートウェイ用のElastic IPを作成します。

"EIP": {
  "Type": "AWS::EC2::EIP"

InternetGatewayリソースの定義

インターネットゲートウェイを作成します。

"InternetGateway": {
  "Type": "AWS::EC2::InternetGateway"

AttachGateway

インターネットゲートウェイをVPCにアタッチします。

"AttachGateway": {
  "Type": "AWS::EC2::VPCGatewayAttachment",
  "Properties": {
    "VpcId": {
      "Ref": "VPC"
    },
    "InternetGatewayId": {
      "Ref": "InternetGateway"

NATGatewayリソースの定義

パブリックサブネット内にNATゲートウェイを作成し、Elastic IPを割り当てます。

"NATGateway": {
  "Type": "AWS::EC2::NatGateway",
  "Properties": {
    "AllocationId": {
      "Fn::GetAtt": [
        "EIP",
        "AllocationId"
      ]
    },
    "ConnectivityType": "public",
    "SubnetId": {
      "Ref": "PublicSubnet"

NATGateway

  • Type: AWS::EC2::NatGateway
  • Properties:
    • AllocationId: Elastic IPの割り当てIDを指定します。ここでは、Fn::GetAtt を使用してEIPリソースの割り当てIDを取得しています。
    • ConnectivityType: 接続タイプを指定します。ここでは public を指定しています。
    • SubnetId: NATゲートウェイを配置するサブネットのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してパブリックサブネットリソースのIDを参照しています。

Fn::GetAtt 関数は、テンプレート内でリソースの属性を取得するために使用されます

RouteTableforPublicリソースの定義

"RouteTableforPublic": {
  "Type": "AWS::EC2::RouteTable",
  "Properties": {
    "VpcId": {
      "Ref": "VPC"

RouteTableforPublic

パブリックサブネット用のルートテーブルを作成します。

  • Type: AWS::EC2::RouteTable
  • Properties:
    • VpcId: VPCのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してVPCリソースのIDを参照しています。

RouteTableforPrivateリソースの定義

プライベートサブネット用のルートテーブルを作成します。

"RouteTableforPrivate": {
  "Type": "AWS::EC2::RouteTable",
  "Properties": {
    "VpcId": {
      "Ref": "VPC"

RouteTableforPrivate

プライベートサブネット用のルートテーブルを作成します。

  • Type: AWS::EC2::RouteTable
  • Properties:
    • VpcId: VPCのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してVPCリソースのIDを参照しています。

RouteForPublicリソースの定義

パブリックルートテーブルにデフォルトルートを追加し、インターネットゲートウェイを経由するように設定します。

"RouteForPublic": {
  "Type": "AWS::EC2::Route",
  "DependsOn": "AttachGateway",
  "Properties": {
    "RouteTableId": {
      "Ref": "RouteTableforPublic"
    },
    "DestinationCidrBlock": "0.0.0.0/0",
    "GatewayId": {
      "Ref": "InternetGateway"

RouteForPublic

  • Type: AWS::EC2::Route
  • DependsOn: AttachGateway
  • Properties:
    • RouteTableId: パブリックルートテーブルのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してパブリックルートテーブルリソースのIDを参照しています。
    • DestinationCidrBlock: デフォルトルート(0.0.0.0/0)を指定します。これは、すべての外部トラフィックをインターネットゲートウェイにルーティングすることを意味します。
    • GatewayId: インターネットゲートウェイのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してインターネットゲートウェイリソースのIDを参照しています。

DependsOn 属性は、CloudFormationテンプレート内で リソースの作成順序を制御 するために使用されます。特定のリソースが他のリソースに依存している場合、そのリソースが作成される前に依存するリソースが作成されることを保証します。この属性は、RouteForPublic リソースが作成される前に AttachGateway リソースが作成されることを保証します。これにより、インターネットゲートウェイが正しく設定されてからルートが作成されることが保証されます。DependsOn 属性を使用することで、リソースの作成順序を明示的に指定し、依存関係があるリソースが正しい順序で作成されることを保証します。

RouteForPrivateリソースの定義

プライベートルートテーブルにデフォルトルートを追加し、NATゲートウェイを経由するように設定します。

"RouteForPrivate": {
  "Type": "AWS::EC2::Route",
  "DependsOn": "NATGateway",
  "Properties": {
    "RouteTableId": {
      "Ref": "RouteTableforPrivate"
    },
    "DestinationCidrBlock": "0.0.0.0/0",
    "NatGatewayId": {
      "Ref": "NATGateway"

RouteForPrivate

  • Type: AWS::EC2::Route
  • DependsOn: NATGateway
  • Properties:
    • RouteTableId: プライベートルートテーブルのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してプライベートルートテーブルリソースのIDを参照しています。
    • DestinationCidrBlock: デフォルトルート(0.0.0.0/0)を指定します。これは、すべての外部トラフィックをNATゲートウェイにルーティングすることを意味します。
    • NatGatewayId: NATゲートウェイのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してNATゲートウェイリソースのIDを参照しています。

SubnetRouteTableAssociation1リソースの定義

パブリックサブネットをパブリックルートテーブルに関連付けます。

"SubnetRouteTableAssociation1": {
  "Type": "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation",
  "Properties": {
    "SubnetId": {
      "Ref": "PublicSubnet"
    },
    "RouteTableId": {
      "Ref": "RouteTableforPublic"

SubnetRouteTableAssociation1

  • Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation
  • Properties:
    • SubnetId: パブリックサブネットのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してパブリックサブネットリソースのIDを参照しています。
    • RouteTableId: パブリックルートテーブルのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してパブリックルートテーブルリソースのIDを参照しています。

SubnetRouteTableAssociation2リソースの定義

プライベートサブネットをプライベートルートテーブルに関連付けます。

"SubnetRouteTableAssociation2": {
  "Type": "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation",
  "Properties": {
    "SubnetId": {
      "Ref": "PrivateSubnet"
    },
    "RouteTableId": {
      "Ref": "RouteTableforPrivate"

SubnetRouteTableAssociation2

プライベートサブネットをプライベートルートテーブルに関連付けます。

  • Type: AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation
  • Properties:
    • SubnetId: プライベートサブネットのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してプライベートサブネットリソースのIDを参照しています。
    • RouteTableId: プライベートルートテーブルのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してプライベートルートテーブルリソースのIDを参照しています。

EC2SecurityGroupリソースの定義

インバウンドルールがないEC2インスタンス用のセキュリティグループを作成します。

"EC2SecurityGroup": {
  "Type": "AWS::EC2::SecurityGroup",
  "Properties": {
    "VpcId": {
      "Ref": "VPC"
    },
    "GroupDescription": "No Inbound Rule Security Group",
    "GroupName": "h4b-ec2-sg",

EC2SecurityGroup

  • Type: AWS::EC2::SecurityGroup
  • Properties:
    • VpcId: VPCのIDを指定します。ここでは、Ref を使用してVPCリソースのIDを参照しています。
    • GroupDescription: セキュリティグループの説明を指定します。ここでは「No Inbound Rule Security Group」としています。
    • GroupName: セキュリティグループの名前を指定します。ここでは h4b-ec2-sg としています。

読んで頂きまして、ありがとうございました。

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