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【初心者向け】Google タグマネージャー(GTM)初期設定ガイド

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Last updated at Posted at 2026-03-18

この記事は GTMをはじめて触る方 を対象としています。
GA4との連携設定から、ブログ記事でよく使う「外部リンククリック計測」「お問い合わせリンク計測」まで、ステップバイステップで解説します。

はじめに

データ分析は、まず「今の状況を正しく把握すること」から始まります。たとえば会社ブログを運営していると、「どのリンクがよく押されているの?」「お問い合わせページへの誘導は効果があるの?」といった疑問が自然と生まれてくるものです。

こうした疑問に答えるためのデータを収集・分析するツールとして、GTM(Google タグマネージャー)GA4(Google アナリティクス4) が広く使われています。

本記事では以下の流れで設定を進めます。

  1. GTMの仕組みを理解する(タグ・トリガー・イベントの関係)
  2. GTMアカウント・コンテナの作成
  3. GTMスニペットのサイトへの埋め込み
  4. GA4との連携設定(設定タグ)
  5. イベント計測の設定(外部リンク・お問い合わせリンク)
  6. プレビューでの動作確認
  7. 公開(公開ボタンを押す)

用語の整理

用語 説明
GTM(Google タグマネージャー) 各種タグ(計測コード)を一元管理するツール
GA4(Google アナリティクス4) Googleのアクセス解析ツールの最新版
タグ GTM上に設置する計測コードの単位。「何を送るか」を定義する
トリガー タグを発火させる条件。「いつ送るか」を定義する
変数 タグ・トリガーで使いまわせる値(例:クリックされたURLなど)
コンテナ タグ・トリガー・変数をまとめて管理する入れ物
イベント GA4に送信されるユーザー行動の記録単位
パラメータ イベントに付随する詳細情報(どのURLを、どのページから、など)

GTMの仕組みを理解する:タグ・トリガー・イベントの関係

設定を始める前に、GTMの核となる概念と関係性を整理しておきましょう。

全体の流れ(関係図)

ステップ 役割 内容
① ユーザーのアクション きっかけ リンクをクリック、ページを開く など
② トリガー 「いつ」を定義 種類(リンククリック等)+ フィルタ条件(URLに○○を含む 等)
↓ 条件一致で発火
③ タグ 「何を」を定義 タグの種類 + イベント名 + パラメータ
↓ データを送信
④ GA4(送信先) 蓄積・分析 イベント名 + パラメータとして記録される

ポイント: 1つのトリガーを複数のタグに紐づけることも、1つのタグに複数のトリガーを設定することも可能です。


タグの構成要素

タグは「何のデータをどこに送るか」を定義するブロックです。

① タグの種類(Tag Type)

どのサービスにデータを送るかを選択します。

タグの種類 用途
GA4 設定 GA4への基本接続設定(全ページに配置)
GA4 イベント GA4に特定のイベントを送信する ← 今回メインで使用
カスタム HTML 任意のHTMLやJavaScriptを実行する
Google 広告 コンバージョン 広告の成果計測

② イベント名(Event Name)

GA4のレポートで「何が起きたか」を識別するための名前です。

ルール 説明
使用できる文字 半角英数字とアンダースコア(_
先頭文字 アルファベットのみ(数字から始めることはできない)
大文字・小文字 区別される(Clickclick
推奨スタイル スネークケース(例:contact_link_click
最大文字数 40文字

ブログ向け命名例:

ユーザー行動 イベント名の例
外部リンクをクリック external_link_click
お問い合わせリンクをクリック contact_link_click
会社サイトへ遷移 company_site_click
記事をSNSでシェア social_share

GA4には page_viewscroll など 自動収集イベント が存在します。それらと名前が被らないように命名しましょう。

③ イベントパラメータ(Event Parameters)

イベントに付随する「詳細情報」です。「何をクリックしたか」「どのページから来たか」などの文脈を一緒に記録できます。

パラメータ名 GTMの変数 取得できる値の例
link_url {{Click URL}} https://example.com/contact
link_text {{Click Text}} お問い合わせはこちら
page_location {{Page URL}} https://blog.example.com/article-1
page_title {{Page Title}} GTM入門記事

GTMでは {{Click URL}} のような 組み込み変数 を使うと、値を動的に取得できます。

【GTM設定イメージ】

イベント名    : contact_link_click
パラメータ①  : link_url      → {{Click URL}}
パラメータ②  : link_text     → {{Click Text}}
パラメータ③  : page_location → {{Page URL}}

トリガーの構成要素

トリガーは「いつタグを発火させるか」を定義するブロックです。

① トリガーの種類(Trigger Type)

どのユーザー行動を検知するかを選択します。

種類 検知するタイミング
ページビュー ページが読み込まれた時
DOM Ready DOMの構築完了時
ウィンドウの読み込み すべてのリソース読み込み完了時
リンクのみのクリック <a> タグのクリック時 ← 今回使用
すべての要素のクリック あらゆるHTML要素のクリック時
フォームの送信 フォームが送信された時
カスタムイベント dataLayerへのプッシュで任意に発火
スクロール距離 ページのスクロール量に応じて発火

② 発火タイミング(When to fire)

設定 説明
すべてのリンク クリック 全リンククリックで発火(フィルタなし)
一部のリンク クリック フィルタ条件を満たした場合のみ発火 ← 今回使用

③ フィルタ条件(Trigger Filters)

「一部のリンク クリック」を選んだ場合に設定します。変数・演算子・値 の3つで条件を組み立てます。

【構造】
変数(何を見るか)  +  演算子(どう比較するか)  +  値(何と比べるか)

【例①:外部リンクのみ発火させる】
Click URL   /   含まない   /   example.com

【例②:お問い合わせURLのみ発火させる】
Click URL   /   含む       /   /contact

よく使う演算子:

演算子 意味 使用例
等しい 完全一致 URLが特定のページだけ
含む 部分一致(含む) URLに /contact を含む
含まない 部分一致(含まない) 自社ドメインを含まない
正規表現に一致 正規表現で判定 複数パターンをまとめて指定

具体例:イベントとトリガーの対応関係

🖱️ ユーザーが「お問い合わせはこちら」をクリック

【トリガー】クリック - お問い合わせリンク

項目 設定値
種類 リンクのみのクリック
条件 Click URL に /contact を含む

↓ 条件一致 → タグ発火

【タグ】GA4 - お問い合わせリンククリック

項目 設定値
タグ種類 GA4 イベント
イベント名 contact_link_click
パラメータ① link_url = {{Click URL}}
パラメータ② link_text = {{Click Text}}

↓ GA4へ送信

📊 GA4レポートに contact_link_click として記録


Step 1:GTMアカウント・コンテナの作成

1-1. GTMにアクセス

https://tagmanager.google.com/ にアクセスし、Googleアカウントでログインします。

1-2. アカウントを作成

「アカウントを作成」ボタンをクリックし、以下のように入力します。

項目 入力例
アカウント名 会社名やブログ名
日本
コンテナ名 ブログのURL(例:blog.example.com
ターゲットプラットフォーム ウェブ

「作成」ボタンをクリック後、利用規約に同意します。


Step 2:GTMスニペットをサイトに埋め込む

コンテナを作成すると、以下のような 2つのコードスニペット が表示されます。

<!-- スニペット① → <head> タグ内に貼り付ける -->
<script>(function(w,d,s,l,i){w[l]=w[l]||[];w[l].push({'gtm.start':
new Date().getTime(),event:'gtm.js'});var f=d.getElementsByTagName(s)[0],
j=d.createElement(s),dl=l!='dataLayer'?'&l='+l:'';j.async=true;j.src=
'https://www.googletagmanager.com/gtm.js?id='+i+dl;f.parentNode.insertBefore(j,f);
})(window,document,'script','dataLayer','GTM-XXXXXXX');</script>

<!-- スニペット② → <body> タグ直後に貼り付ける -->
<noscript><iframe src="https://www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-XXXXXXX"
height="0" width="0" style="display:none;visibility:hidden"></iframe></noscript>

GTM-XXXXXXX の部分はご自身のコンテナIDに置き換えてください。

WordPressを使用している場合は、テーマの header.php を直接編集するか、「GTM4WP」などのプラグインを使うと簡単に埋め込めます。


Step 3:GA4との連携設定

3-1. GA4の測定IDを確認する

GA4の管理画面を開き、以下のパスで測定IDを確認します。

管理 → データストリーム → 対象のストリームを選択 → 測定ID(G-XXXXXXXXXX)

3-2. GTMで「GA4設定タグ」を作成する

GTMの管理画面で「タグ」→「新規」をクリックします。

タグの設定

項目 設定値
タグの種類 Google アナリティクス:GA4設定
測定ID G-XXXXXXXXXX(GA4の測定ID)

GTMのバージョンによっては「GA4設定」ではなく「Googleタグ」と表示される場合があります。機能は同じなので、表示されている方を選択してください。

トリガー

項目 設定値
トリガー All Pages(すべてのページ)

タグ名を「GA4 - 設定」などわかりやすい名前にして「保存」します。

GA4設定タグはすべてのページで発火させることで、ページビューが自動的にGA4へ送信されます。


Step 4:イベント計測の設定

ここからがメインパートです。ブログの 外部リンクお問い合わせリンク のクリックを計測します。

4-1. 組み込み変数を有効化する

リンクのURLやテキストを取得するために、GTMの「変数」で 組み込み変数 を有効化します。

変数」タブを開き、画面右上の「設定」ボタンをクリックします。「組み込み変数を設定」パネルが表示されたら、以下にチェックを入れます。

  • ✅ Click Element
  • ✅ Click Classes
  • ✅ Click ID
  • ✅ Click Target
  • ✅ Click Text
  • ✅ Click URL

4-2. 外部リンククリックの計測

トリガーを作成する

トリガー」→「新規」をクリックし、以下のように設定します。

項目 設定値
トリガーの種類 リンクのみのクリック
タグの配信を待つ ✅ オン
タグ有効化後のリンクナビゲーションを確認する ✅ オン
このトリガーの発火タイミング 一部のリンク クリック
条件 Click URL含まないexample.com(自社ドメイン)

トリガー名を「クリック - 外部リンク」として保存します。

タグを作成する

タグ」→「新規」をクリックします。

項目 設定値
タグの種類 Google アナリティクス:GA4 イベント
設定タグ GA4 - 設定(Step 3で作成したもの)
イベント名 external_link_click

イベント パラメータを追加」で以下を入力します。

パラメータ名
link_url {{Click URL}}
link_text {{Click Text}}

トリガーに「クリック - 外部リンク」を選択して保存します。

タグ名:「GA4 - 外部リンククリック


4-3. お問い合わせリンクのクリック計測

会社へのお問い合わせや採用ページなど、特定のリンクを個別に計測します。

トリガーを作成する

項目 設定値
トリガーの種類 リンクのみのクリック
このトリガーの発火タイミング 一部のリンク クリック
条件 Click URL含むcontact(または計測したいURLの一部)

トリガー名:「クリック - お問い合わせリンク

タグを作成する

項目 設定値
タグの種類 Google アナリティクス:GA4 イベント
設定タグ GA4 - 設定
イベント名 contact_link_click

イベント パラメータ:

パラメータ名
link_url {{Click URL}}
link_text {{Click Text}}
page_location {{Page URL}}

トリガーに「クリック - お問い合わせリンク」を選択して保存します。

タグ名:「GA4 - お問い合わせリンククリック


Step 5:プレビューで動作確認

設定が完了したら、公開前に必ずプレビューで確認しましょう。

5-1. プレビューモードを起動

GTM管理画面右上の「プレビュー」ボタンをクリックします。

「Tag Assistant」が起動するので、自社ブログのURLを入力して「Connect」をクリックします。

5-2. 確認手順

  1. ブログ記事を開く
  2. 外部リンクをクリックする
  3. Tag Assistantの画面に戻り、「external_link_click」タグが「Tags Fired(発火済み)」に表示されることを確認する
  4. お問い合わせリンクをクリックして同様に確認する

「Tags Not Fired(未発火)」に表示されている場合は、トリガーのフィルタ条件を見直してください。


Step 6:公開する

動作確認が取れたら、GTM管理画面右上の「公開」ボタンをクリックします。

バージョン名(例:「GA4連携・外部リンク計測追加」)と説明を入力して「公開」します。

「プレビュー」状態のままでは一般ユーザーへのタグは発火しません。必ず「公開」まで行いましょう。


Step 7:GA4で計測データを確認する

公開後、GA4の管理画面でイベントが計測されていることを確認できます。

レポート → エンゲージメント → イベント

external_link_clickcontact_link_click が表示されていれば成功です。

リアルタイムで確認したい場合は「レポート → リアルタイム」から確認できます。


まとめ

ステップ 内容
概念理解 タグ・トリガー・イベント・パラメータの関係を把握
Step 1 GTMアカウント・コンテナ作成
Step 2 スニペットをサイトに埋め込む
Step 3 GA4設定タグを作成(全ページで発火)
Step 4 外部リンク・お問い合わせリンクのイベントタグ作成
Step 5 プレビューで動作確認
Step 6 公開する
Step 7 GA4でデータを確認する

GTMを活用することで、コードを直接触らずにさまざまな計測が追加できます。今回設定したイベントをもとに「どの記事からお問い合わせページへの遷移が多いか」などを分析すると、コンテンツ戦略に役立てることができます。

GTMでさらにできること

今回紹介したリンククリック計測はあくまで入口です。GTMを使いこなすと、以下のような計測も追加できます。

計測の種類 具体例
スクロール計測 記事をどこまで読んだか(25%・50%・75%・100%)を計測する
フォーム送信計測 お問い合わせフォームが実際に送信されたかを計測する
動画再生計測 YouTube動画の再生・完了をイベントとして記録する
滞在時間計測 ページに一定時間以上滞在したユーザーを計測する
ファイルダウンロード計測 PDFや資料のダウンロードを計測する
Google広告タグの管理 広告のコンバージョンタグをGTMで一元管理する

いずれもタグとトリガーの組み合わせで実現でき、今回習得した基礎知識がそのまま応用できます。まずは今回の設定を運用しながら、計測したい行動に合わせて少しずつ拡張していきましょう。


参考リンク

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