滑ってると思ってた
「アウトプットしないのは、知識の便秘」
みなさんこの言葉、聞いたことあります?私がこの言葉を知ったのは遡ること約1年前。
とあるイベントでサウナ好きのおじさんから聞きました。
当時の私の感想は「上手いこと言って滑ってるっwww」でした。
―― それから時は流れ、約1年。
お恥ずかしながら私、最近Twitter(X)を始めました。
「…あれ?みんなめっちゃアウトプットしてる...」
タイムラインに流れてくる色々な人のアウトプットを眺めているうちに、あの言葉が急によみがえってきました。
「アウトプットしないのは、知識の便秘」
「…もしかして、私...知識の便秘?」
いやいやいや、待て待て...エンジニアたるもの仮説を立てたら検証です。
「アウトプットしない=知識の便秘」という例えが本当に成立するのか。
それを確かめるにはまず便秘側の仕様を確認する必要があります。
ということで、公式ドキュメント(医学のガイドライン)を読みに行きました。
🔬 そもそも便秘とは何か?を真面目に調べてみた
日本のガイドラインでは、便秘はこう定義されているそうです。
本来体外に排出すべき糞便を、十分量かつ快適に排出できない状態
ポイントは「回数」だけじゃないこと。「十分量」かつ「快適に」。
毎日出ていても、残便感があれば便秘。この定義、あとで効いてくるので覚えておいてください。
タイプもいくつかあるのですが、私が一番ゾッとしたのがこれです。
直腸性便秘
便が出口まで来ているのに、便意を我慢し続けた結果、便意そのものを感じにくくなってしまうタイプ。
……これ、心当たりありませんか?
「お、これ記事にできそう」と思ったのに、寝かせているうちに書きたい気持ち自体が消えている。あの現象、医学的な裏付けがあったんです。
出したい気持ちは、我慢し続けると消える。
さらに、便は腸に留まるほど水分が抜けて硬くなり、ますます出しにくくなるそうです。悪循環ですね。
私は医療の専門家ではないので、医学的な厳密さについては大目に見てください。
👨💻 エンジニアに置き換えたら症状が一致しすぎた
調べた症状を、エンジニアに置き換えてみました。
| 便秘の症状 | 知識の便秘の症状 |
|---|---|
| 食べてばかりで出さない | 技術記事は見るけど「いいね」だけ |
| 便意を我慢すると便意が消える | 「書こう」と寝かせているうちに、書きたい熱が消える |
| 留まるほど便が硬くなる | 寝かせるほど記憶が薄れて、記事化のハードルだけが上がる |
| 腹部膨満感 | 頭の中はパンパンなのに、いざ説明すると何も出てこないモヤモヤ |
| 食欲低下 | 消化しきれない知識が詰まって、新しい技術へのワクワクが湧かない |
| 腸内環境の悪化 | 未整理の知識が頭の中で発酵して、勘違いのまま蓄積される |
| 残便感 | あんなに勉強したのに「身についてる感」がない |
ちなみに私の自覚症状
- ✅ Qiita記事、書いてはいる。でもインプット10に対してアウトプット1くらい
- ✅ 「これ記事にできそう」と思ったネタ、9割は書かないまま消滅
- ✅ たまに出しても、書きたかった熱量の半分も出せてない感じが残る
- ✅ Udemyのセール、買った瞬間が学習意欲のピーク
出てはいるんです。ただ、細く、少しずつ、スッキリしないまま。
いわば知識の軟便。「十分量かつ快適に」からは程遠い状態でした。
外に出して検証されない理解は、間違ったまま頭の中で発酵し続ける。
💡 便秘の解消法が、アウトプット習慣の教科書だった
じゃあどう解消するのか。
便秘の解消法を調べたらそのままアウトプット習慣の教科書でした。
| 便秘の解消法 | アウトプット版 |
|---|---|
| 食物繊維・水分を摂る | 出すことを前提に、良質なインプットをする |
| 適度な運動で腸を刺激 | 実際に手を動かす。体験があると文章はスルッと出る |
| 便意が来たら我慢しない | 「書きたい」と思った瞬間に書く、すぐ書く! |
| 一度に全部出そうとしない | 小ネタでもいい! |
| どうしても出ないときは薬に頼る | テンプレやAIなど、出すための補助ツールに頼っていい |
一番大事なのは 「便意が来たら我慢しない」。
便意は生理現象で待ってくれません。書きたい熱も同じです。メモでもツイートでもいいから、来たときに出す。
ただし、下剤(AI)の使いすぎには要注意。
下剤に頼りすぎると腸が自力で出す力を失うように、AIに丸投げしたアウトプットは「出た気」がするだけで自分の血肉にはなりません。AIはあくまで補助。踏ん張るのは自分です。
🎁 出すと、何がいいのか
メリットを難しく語るつもりはないです。
調べていて「なるほど」と思ったことを3つだけ。
1. 書けない箇所=わかってない箇所
書こうとすると理解の穴が露呈します。
読み直すより「思い出して出力する」方が記憶に残るというのは認知心理学でも言われていることらしく記事を書くこと自体が最強の復習になります。
2. 勘違いが発酵する前に浄化される
外に出せば間違いは誰かが訂正してくれます。頭の中に溜めたままの勘違いは誰にも直してもらえません。
マサカリは腸内フローラです。
3. シンプルにスッキリする
これはもう説明不要ですね。出すと気持ちいい。以上!
そして思い出してほしいのが便秘の定義です。
十分量かつ快適に
つまり快便の基準は回数じゃない。アウトプットも「毎日書かなきゃ」じゃなくて気持ちよく出せているかでいいんだと思います。
🧖 滑ってませんでした!!
あのサウナ好きのおじさんはサウナで汗を出し、老廃物を出し、たぶん知識も出しまくっている「出すことのプロ」だったんでしょう。「ととのう」って溜め込んだものを出し切った後の爽快感ですもんね。
この言葉が刺さるまで、1年かかりました。
というわけでこの記事が私の「快便」への第一歩です。
皆さんも便意(書きたい熱)が来たら我慢しないでください。
🙏 あとがき
後から知ったのですがあのサウナ好きのおじさん、否「あの方」は界隈では超がつくほどの大物有名人でした。
RPGでいえば村人Cくらいのモブキャラだった私にも丁寧且つ紳士に話を聞いてくださったこと今でも感謝しています。
いつか胸を張って「あの言葉、刺さりました」と報告できるように、出し続けていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!