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aws_whats_new_2025-08-19 Amazon S3が、保存されたデータセットのコンテンツを検証する機能を追加 他

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はじめに

AWSの基礎力をつけるためにAWS What's Newを毎日目を通す事を始めました。
最初は日本語訳されたものを見ていたのですが、1週間ほど遅れて訳されるようなので、英語の情報を訳して整理することにしました。

本情報が役立つ人もいるかなと思い公開します。
個人的な理解なので、実際の情報は原典をあたってください。


Amazon BedrockがAnthropic Claude Sonnet 4およびOpenAI GPT-OSSモデルのバッチ推論をサポート開始

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon Bedrockで、AnthropicのClaude Sonnet 4とOpenAIのGPT-OSSモデル(120Bおよび20B)を使用したバッチ推論が利用可能になりました。これにより、複数の推論リクエストを非同期で実行できます。

何が嬉しいのか

大規模なデータセットに対する処理性能が向上し、オンデマンド推論価格の50%という低コストで利用できます。また、Amazon CloudWatchメトリクスを通じて、AWSアカウントレベルでバッチ処理の進捗状況を追跡できるようになりました。

これまでとどう変わるのか

  • これまで
    • これまでこれらの新しいモデルでは、オンデマンドでの推論が主であり、大量のデータを一度に処理するにはコストやパフォーマンスの課題がありました。
  • これから
    • これから大量のデータを非同期で効率的かつ低コストで処理できるようになります。ドキュメント分析、コンテンツの一括生成、データ抽出などのタスクを大規模に実行することが容易になります。

具体的なユースケース

  • ドキュメントや顧客フィードバックの分析
  • マーケティングコピーや製品説明などのコンテンツの一括生成
  • 大規模なプロンプトやモデル出力の評価
  • ナレッジベースやアーカイブの自動要約
  • サポートチケットやメールの大量分類

Amazon S3が、保存されたデータセットのコンテンツを検証する機能を追加

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon S3に、S3 Verifyという新機能が追加されました。この機能は、S3に保存されたデータセットのコンテンツが、アップロード中または保存中に変更されていないことを暗号学的に検証します。

何が嬉しいのか

  • データ完全性の保証: アップロードされたデータがソースと完全に一致し、保存中に破損や改ざんが起きていないことを証明できるため、データの信頼性が大幅に向上します。
  • 検証プロセスの簡素化: これまで手動で行っていたチェックサムの計算や比較、カスタムスクリプトの運用が不要になります。S3が検証プロセスを自動化し、詳細なレポートを提供してくれます。
  • コンプライアンス対応の強化: 規制の厳しい業界で求められるデータの完全性要件を満たすのに役立ちます。

これまでとどう変わるのか

  • これまで
    • データの完全性を検証するには、ユーザーが手動でMD5などのチェックサムを計算・比較したり、カスタムの検証スクリプトを開発・運用したりする必要があり、手間と時間がかかっていました。
  • これから
    • S3 Verifyを有効にするだけで、S3が自動的にデータの完全性を検証し、レポートを生成してくれるため、検証プロセスが大幅に簡素化され、信頼性も向上します。

具体的なユースケース

  • AI/MLモデルのトレーニングに使用する大規模なデータセットが、学習前に改ざんされていないことを確認する。
  • 金融取引の記録や電子カルテなど、規制遵守のためにデータの完全性証明が必要なデータをS3に保存し、その正しさを検証する。
  • ソフトウェアの配布物やバックアップアーカイブが、ダウンロード元からS3にアップロードされる過程で破損していないかを確認する。

Amazon Aurora MySQL 3.10 が長期サポート(LTS)リリースとして利用可能に

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon Aurora MySQL互換エディション 3.10 (MySQL 8.0.36互換) が、長期サポート (LTS) リリースとして利用可能になりました。

何が嬉しいのか

  • 長期的な安定性: LTSリリースは標準で約3.5年間サポートされ、セキュリティパッチやバグ修正が提供されるため、頻繁なメジャーバージョンアップグレードなしで安定した運用が可能です。
  • 延長サポート: 標準サポート終了後も、Amazon RDS延長サポート(有料)を利用すれば、最大3年間サポートを延長できます。
  • 新機能の利用: MySQL 8.0.36の改善点(EXPLAIN FORMAT=JSONの改善、GROUP REPLICATIONのパフォーマンス向上など)を活用できます。

これまでとどう変わるのか

  • これまで: Aurora MySQLの各バージョンには特定のサポート期間があり、ユーザーはサポート終了前にアップグレード計画を立てる必要がありました。
  • これから: LTSリリースを選択することで、アップグレードのサイクルを大幅に延ばし、より長期間にわたって安定したバージョンを運用できるようになります。これにより、アップグレードに伴う検証や改修の負担が軽減されます。

具体的なユースケース

  • 頻繁なデータベースのメジャーバージョンアップグレードを避け、安定した環境を長期間維持したいエンタープライズシステム。
  • 厳格な変更管理プロセスがあり、アップグレードに時間とコストがかかるミッションクリティカルなアプリケーション。
  • 特定のMySQL 8.0バージョンとの互換性を長期間維持する必要があるアプリケーション。

Amazon S3 Express One ZoneがAWS Fault Injection Service (FIS)によるレジリエンス・テストをサポート

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon S3 Express One Zoneストレージクラスを使用するアプリケーションに対して、AWS Fault Injection Service (FIS) を使ったレジリエンス(回復性)テストが実行できるようになりました。

何が嬉しいのか

  • 障害のシミュレーション: S3 Express One ZoneのAPIに対して、遅延の注入やエラー応答(例: 503 Service Unavailable)といった障害を意図的に発生させることができます。
  • 弱点の特定: アプリケーションがS3の障害にどのように反応するかをテストし、潜在的な弱点を特定できます。
  • 回復性の検証: アプリケーションのタイムアウト設定、リトライ機構、フォールバックロジックが期待通りに機能することを、実際の障害を起こさずに安全に検証できます。
  • 信頼性の向上: カオスエンジニアリングを通じて、アプリケーション全体の信頼性と回復力を向上させることができます。

これまでとどう変わるのか

  • これまで: S3 Express One Zoneの障害をシミュレートするには、カスタムコードやモックサーバーを用意する必要があり、複雑で再現性が低いテストしかできませんでした。
  • これから: FISを利用することで、管理された安全な環境で、S3 Express One Zoneに対する様々な障害シナリオを再現する実験を簡単かつ繰り返し実行できるようになりました。

具体的なユースケース

  • S3 Express One Zoneに保存された画像が遅延して読み込まれた場合に、Webサイトがプレースホルダーを表示するなど、適切に処理を継続できるかテストする。
  • データ処理パイプラインが、S3からのデータ読み込み時に一時的なAPIエラーが発生しても、リトライ処理によって正常に完了するかを検証する。
  • 金融アプリケーションなどで、コンプライアンス要件を満たすために、S3の障害時にもデータ損失や破損が発生しないことを証明するテストを実施する。

AWS Fault Injection Service とは意図的に障害発生時と同様の状態を発生させることで,障害復旧作業などの確認をすることができるさービスです。


AWS Direct Connectがスペインのバルセロナに新しいロケーションを開設

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

AWS Direct Connectの新しいロケーションが、スペインのバルセロナにあるEquinix BA1データセンターに開設されました。これはスペインで3番目のDirect Connectロケーションとなります。

何が嬉しいのか

  • 接続性の向上: カタルーニャ州およびその周辺地域の顧客は、AWSへのプライベートで高速なネットワーク接続を、より低遅延で確立できるようになります。
  • パフォーマンスとコスト: アプリケーションのパフォーマンスを向上させ、ネットワークコストを削減できます。
  • 高速接続: 1Gbpsおよび10Gbpsの専用接続が利用可能で、10GbpsではMACsec暗号化もサポートされます。

これまでとどう変わるのか

  • これまで: スペインのDirect Connectロケーションはマドリードに2つのみで、バルセロナ周辺の顧客はマドリード経由で接続する必要がありました。
  • これから: バルセロナに直接接続できるようになったことで、より近くでAWSへのプライベート接続を確立でき、ネットワークの信頼性とパフォーマンスが向上します。

具体的なユースケース

  • バルセロナ近郊の企業が、オンプレミスのデータセンターとAWSをプライベートネットワークで接続し、ハイブリッドクラウド環境を構築する。
  • 大量のデータをAWSに転送する必要があるメディア企業や研究機関が、高速な専用線を利用してデータ転送コストを削減し、時間を短縮する。
  • 低遅延が求められるリアルタイムアプリケーション(金融取引、オンラインゲームなど)を、バルセロナからAWSに接続して提供する。

Amazon Connect がエージェントスケジュールで繰り返しアクティビティをサポート

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon Connectで、エージェントのスケジュールに繰り返しアクティビティを設定できるようになりました。これにより、数クリックで繰り返しイベントを追加できます。

何が嬉しいのか

  • スケジュール管理の効率化: 毎日のスタンドアップや週次のチームミーティングなどを、繰り返しイベントとして一度設定するだけで、自動的にエージェントのスケジュールに追加されます。
  • 柔軟な設定: 各エージェントに個別の繰り返しスケジュールを作成したり、チーム全体で共有のスケジュールを作成したりと、柔軟な設定が可能です。
  • 生産性の向上: マネージャーが各イベントを手動で作成する手間が省けるため、スケジュール管理にかかる時間が削減され、生産性が向上します。

これまでとどう変わるのか

  • これまで: マネージャーは、繰り返し発生するアクティビティをその都度、手動で個別に作成する必要があり、時間がかかっていました。
  • これから: 繰り返しアクティビティをシリーズとして一度設定すれば、自動的にスケジュールに追加されるため、手作業が大幅に削減され、管理が効率化されます。

具体的なユースケース

  • 毎日のスタンドアップミーティングや週次のチームミーティングを、繰り返しイベントとして設定する。
  • エージェントごとに異なるトレーニングや1on1の時間を、個別の繰り返しスケジュールとして設定する。
  • チーム全体の休憩時間や共有タスクを、共有の繰り返しスケジュールとして一括で管理する。

Amazon Connectが、タスクとEメールをウェブサイトやアプリケーションに標準で埋め込む機能を提供開始

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

Amazon Connectのコミュニケーションウィジェットに新たに追加されたコンタクトフォームオプションにより、タスクやEメールベースの顧客対応をウェブサイトやアプリケーションに簡単に組み込めるようになりました。

何が嬉しいのか

顧客はより柔軟な方法で企業に連絡できるようになり、企業側はすべてのやり取りを既存のAmazon Connectのワークフローで一元管理できます。

これまでとどう変わるのか

  • これまで
    • これまでウェブサイトからの問い合わせは、別のフォームやメールシステムで受け付け、手動でAmazon Connectにタスクとして登録する必要がありました。
  • これから
    • これからウェブサイトに埋め込まれたフォームから直接タスクやEメールをAmazon Connectで受信し、自動的にルーティングや処理ができるようになります。

具体的なユースケース

  • 営業時間外のウェブサイトからの問い合わせをタスクとして受け付け、翌営業日にエージェントが対応する。
  • 製品サポートページにフォームを設置し、顧客からの技術的な質問をEメールとして受け取り、専門チームに自動で割り当てる。
  • キャンペーンサイトからの申し込みをタスク化し、セールスチームがフォローアップする。

AWS Batchが、デフォルトのインスタンスタイプ指定で最新世代のEC2インスタンスをサポート

投稿日: 2025年08月18日

何ができるようになったのか

AWS Batchで、コンピューティング環境のインスタンスタイプとしてdefault-x86_64default-arm64という新しいオプションが利用可能になりました。これにより、ジョブの要件に応じて、複数の世代にわたるEC2インスタンスの中から最もコスト効率の良いタイプが自動的に選択されます。

何が嬉しいのか

ユーザーは、手動でインスタンスタイプを指定することなく、常に最新世代のEC2インスタンスの恩恵を受けることができます。これにより、コストを抑えつつ高いパフォーマンスを得ることが容易になります。

これまでとどう変わるのか

  • これまで
    • これまで特定のインスタンスファミリー(例: optimal)を指定するか、インスタンスタイプを明示的にリストする必要がありました。新しい世代のインスタンスを利用するには、設定の変更が必要でした。
  • これから
    • これからdefault-x86_64またはdefault-arm64を指定するだけで、AWS Batchが自動的に最新かつ最もコスト効率の良いインスタンスを選択してくれるため、運用が簡素化され、コスト効率も向上します。

具体的なユースケース

  • 大規模なバッチ処理ジョブで、特定のインスタンスタイプに依存せず、常にコストパフォーマンスの良いコンピューティングリソースを利用したい場合。
  • インスタンスタイプの選定や管理のオーバーヘッドを削減したい開発者や運用者。
  • 最新のEC2インスタンスが提供する性能やコストメリットを、迅速にバッチ処理環境に反映させたい場合。

さいごに

S3 Verify でS3に保存されたデータの正常性をチェックできるようになりました。従来自作のスクリプトなどでチェックしていましたが、そこがAWS側で機能提供されるのは便利ですね。

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