背景
Ubuntu 16.04 ではネットワークインタフェースの設定に ifupdown
を利用しますね.
/etc/network/interfaces
を書き換える方法に慣れてしまった方も多いのではないでしょうか.
しかし,Ubuntu 18.04 では標準で netplan
を利用します.
Ubuntu 16.04 からアップグレードした場合には従来の設定ファイルをそのまま使えますが,
netplan
は構文のチェックもしてくれるので何かと便利です.
そこで,Ubuntu Server 16.04 から 18.04 にアップグレードした後,
ifupdown
ではなく netplan
を使うようにするための方法を記載します.
おさらい
Ubuntu 16.04 から 18.04 へのアップグレード方法の詳細は省略させていただきます.
概ね以下のようなコマンドを入力し,インストールウィザードに従っていけば大丈夫なはずです.
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt autoremove
$ sudo do-release-upgrade
手順
-
netplan
のインストール
apt でインストールできます.
$ sudo apt install netplan.io
- 設定ファイルの作成
例を参考にしながら /etc/netplan/
以下に .yaml ファイルを作成します.
Netplan configuration examples
network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
enp3s0:
addresses:
- 10.10.10.2/24
gateway4: 10.10.10.1
nameservers:
search: [mydomain, otherdomain]
addresses: [10.10.10.1, 1.1.1.1]
上記の例では 1 つのインタフェースに IPv4 のアドレスを静的に割り当て,DNS の設定もしています.
各自の /etc/network/interfaces
を見ながら作成してください.
- 設定の適用
下記のコマンドで設定が反映されます.
netplan try
によって apply 前に構文チェックも可能です.
$ sudo netplan apply
- 不要なパッケージの削除
使用しなくなった ifupdown
は削除してしまいましょう.
$ sudo apt purge ifupdown
- 再起動
設定がうまく行っていれば,再起動で完了となります.
$ sudo reboot
おわりに
まだ /etc/network/interfaces
を使っている方も netplan
へ移行してしまいましょう.
設定ファイルのミスを修正するのが楽になると思います.