日本語フリーフォントのまとめはいくつかあって、qiita内の「使い勝手の良いフォントのまとめ」や同人誌に使えるかどうかでまとめたものはあるんですが、「ソフトに同梱して配布可能か」「改変可能か」「感染条項はあるか」という観点でのまとめがなかったので面倒ですが再編集。本当はwikiとかに上げるべき記事なので誰かやってください
ライセンス
- 完全フリー
- 同梱自由、フォントを使用したドキュメントの利用自由
- フォント自体の感染条項なし
- ライセンス表示と改変物のフォント名変更強制はまちまち
- Apacheライセンス、MITライセンスなど
- 利用自由、フォント自体は感染条項
- 同梱自由、フォントを使用したドキュメントの利用自由
- このフォントを利用するプログラムはドキュメント扱いであり、商用利用可、ソース開示義務もなし
- ソフトの一部として同梱した場合、フォント単独でライセンスの表示義務と開示義務がある
- フォント自体は再編集・改変に感染条項を持ち、フォント名の変更が必須
- SIL Open Font License、IPAフォントライセンスv1.0など
- ドキュメントのみフリー
- 同梱不可、フォントを使用したドキュメントの利用自由
- 基本的にこの項目では取り扱わない
独自グリフ
M+フォント
- 独自ライセンス ~ 評価:完全フリー
- かな文字と 5,200 以上の漢字
Gutenberg Labo
Oradano明朝
- 独自ライセンス ~ 評価:完全フリー
- カバー範囲:ラテン、キリル、かな、「青空文庫上位2800字」
- 東京築地活版製造所「五号活字」(明治30年)の他、国会図書館収蔵の戦前の活字印刷物をベースとしている
- 戦後の新字体の部分も旧字体が埋め込まれている。
- 当時の活字特有のカスレ、滲み等もそのまま取り込み
IPAフォント
-
IPAフォントライセンスv1.0
~ 評価:利用自由、フォント自体は感染条項 - カバー範囲:JIS X 0213:2004
Adobe Typekit
- SIL Open Font License(途中から変更された)
- エンドユーザの利便性のための措置とあるので、同じフォント名を持つカスタムフォントの出現を牽制するためと思われる
- 絵文字を含め非常に広い範囲をカバー
- 源ノ角ゴシック
- 源ノ明朝
- Source Han Code ~ 偽等幅版(全角+⅔角)、エディタ用
- Noto Fonts ~ Googleによる再編集版
LinuxLibertine
- SIL Open Font License または GPL3 ~ 評価:利用自由、フォント自体は感染条項
- カバー範囲:ラテン文字
- Libertine(セリフ)
- [Biolinum(サンセリフ)] (http://www.linuxlibertine.org/)
Font Awesome
- SIL Open Font License
- カバー範囲:Web向け各種ピクトグラム(dingbats)
改変グリフ
フリーの独自グリフの字形に一定の改変を加えて新書体にしたもの。
自家製フォント工房
- Adobe Typekit系はSILOFLが感染済み。
- 源柔ゴシック ~ 丸ゴシック化
- 源真ゴシック ~ 字詰め変更
- Mgen+ ~ M+と源ノ角ゴシックの合成
- Rounded Mgen+ ~ 丸ゴシック化
- M+系はM+準拠(完全フリー)
- 自家製 Rounded M+ ~ 丸ゴシック化
- ビットマップフォントのドット絵的アウトライン化フォントは条項がまちまち
フリーフォントの樹
再編集フォント
フリーの独自グリフから文字を選抜しなおしたり字詰めを変更したりと、各文字の形状自体は手を入れずに再編集されたフォントの一覧。
源暎フォント
- LinuxLibertineを使用しておりSILOFLが感染
- 漫画向けに再編集