目的
新しくリリースされたアカウント間のNFSファイル共有機能について検証してみた
公式ドキュメントだけだとわかりにくい部分もあるため、スクリーンショットと一緒に記載
概要
適切な権限を付与することで複数のアカウント間でNFS ファイル・システムが共有可能となり利便性が向上した
IBMCloud Docsの説明は下記
別のアカウントからのファイル共有の共有とマウント
アカウントとサービス間でのファイル共有データの共有
[作業の流れ]
①共有元でサービス間許可の作成(共有先から共有元へのアクセス権限許可設定)
②共有元でNFS共有の作成
③共有先でNFSファイルマウント(マウント権限がない場合は追加が必要)
サービス間許可の作成
共有ファイルを所有するアカウント(共有元親アカウント)と、それらのファイルにアクセスするアクセサー(共有先子アカウント)間のアクセス許可設定を実施する
UI でのアカウント間アクセスのためのサービス間許可の作成
共有先アクセサーのアカウントIDの確認
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
[IBMCloud Portal] -> [管理] -> [アカウント設定]
下記図に記載している緑色の部分が今回必要にあるアカウントID
アカウント間のサービス間許可の設定
ファイル共有元での作業
[IBMCloud Portal] -> [管理] -> [アクセス(IAM)]を選択
[Specific account] -> [アカウントID記載] -> [次へ]
サービスで[VPC Infrastructure Services]を検索して選択し、[次へ]
リソースで[特定のリソース] -> [リソースタイプ] -> [File Storage for VPC]を選択し、[次へ]
サービスで[VPC Infrastructure Services]を選択し、[次へ]
リソースで[特定のリソース] -> [リソースタイプ] -> [File Storage for VPC]を選択し、[次へ]
役割でサービスアクセス[Share Broker]にチェックをいれ、[許可]
共有の作成
ファイル共有元での作業
はじめに、共有元のNFSを作成する
[ファイルストレージ共有] -> [作成] -> [ファイル共有の作成]を選択
必要な情報を入れて共有を作成
NFSのCRNの確認方法
ファイル共有元での作業
アクセサーアカウント(共有先子アカウント)のIAM権限追加
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
共有をマウントするアカウントで権限を付与する
サービスにて[VPC Infrastructure Services]を選択し、[次へ]
リソースにて[特定のリソース] -> [リソースタイプ] -> [File Storage for VPC] -> [次へ]を選択
役割とアクションにて、[Share Remote Account Accessor]と[エディター]を選択し、[次へ]を選択
アクセサーアカウント(共有先子アカウント)からのNFSファイルマウント
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
共有先のアカウントでNFSファイルマウントを実施する
[VPCインフラクトラクチャー] -> [ファイル・ストレージ共有]を選択
[作成] -> [Create accessor share]を選択
Accessor share name: アクセサー共有の分かりやすい名前を指定
Remote Share CRN: NFSのCRNの記載
以上でアクセサー(共有先の子アカウント)に対してNFSファイル共有の作成が完了
あとはサーバ等からNFSをマウントして利用可能
サーバからのNFSマウント
マウントターゲットを作成する
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
share-nfsのページよりマウントターゲットの[作成]を選択
ターゲット名、VPCを選択し、マウントポイントで利用するインタフェースにチェックを入れ[次へ]を選択
転送中の暗号化を利用する場合はチェックをいれ、[次へ]を選択
マウントパスの確認
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
Linuxサーバからのマウント
アクセサーアカウント(共有先のアカウント)で実施する作業
現在のマウント状態の確認
[root@paas-sv1 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs 4.0M 0 4.0M 0% /dev
tmpfs 1.8G 0 1.8G 0% /dev/shm
tmpfs 732M 17M 716M 3% /run
/dev/vda3 100G 2.1G 98G 3% /
/dev/vda2 100M 7.5M 93M 8% /boot/efi
tmpfs 366M 0 366M 0% /run/user/0
mountコマンドで先ほど確認したマウントパスを指定して/mnt/testにマウント
[root@paas-sv1 ~]# mount -t nfs4 -o sec=sys,nfsvers=4.1 10.244.64.34:/5a2019f2_d12a_4f25_a4a6_b36a1bb998d0 /mnt/test
マウントできたか確認
[root@paas-sv1 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs 4.0M 0 4.0M 0% /dev
tmpfs 1.8G 0 1.8G 0% /dev/shm
tmpfs 732M 17M 716M 3% /run
/dev/vda3 100G 2.1G 98G 3% /
/dev/vda2 100M 7.5M 93M 8% /boot/efi
tmpfs 366M 0 366M 0% /run/user/0
10.244.64.34:/5a2019f2_d12a_4f25_a4a6_b36a1bb998d0 10G 320K 10G 1% /mnt/test
ファイル書き込みテストで問題なく書き込みできた
[root@paas-sv1 ~]# cd /mnt/test/
[root@paas-sv1 test]# echo aaa > testfile.txt
[root@paas-sv1 test]# cat testfile.txt
aaa