自宅サーバーときくと「高そうな回線使用料金」が頭をよぎります。それでもしばらくすると「自サイトのFQDNとグローバルIPアドレス」が常に一致していれば問題なさそう!と思い直す。どう実現するかが問題になります。
選択肢として入ってくるのが
- ISPとの間で固定IP契約する
普通は動的IP契約です。ルーター電源の再投入などでWAN側IPアドレス (グローバルIPアドレス) は替わります。にも関わらず困らないのは自分がクライアント側だから。今回は自分がサーバーになるのであえて固定にするのが固定IP契約
です。
メリット:固定IPなので専用線と実質的に同じ
デメリット:毎月それ相当の額を払わなければならない - ルータ製造会社が提供するDDNSサービスを利用する
メリット:上記とは逆のことをしますが目的は達成できます
デメリット:年に数千円程度の出費が必要になるのと、サブドメインでの運用を強いられる
いずれにせよ次の問題が発生します。
- ヘアピンNAT
ブラウザURLに自ドメインのFQDNを入れた時どう見えるか気になりますよね。この作業をしない人なんて決していません。やってみると大抵はエラーになります。一方、自宅じゃない…会社等からアクセスしてみると普通に見える!なぜ自宅LAN環境からだとエラーになるのか。ひとえに ルーターの問題 なんです。- ヘアピンNATあり
- 家庭用で幾つか存在!意識して購入する
設定はありません。適時の判断で勝手にループバックさせて表示します。 - ヘアピンNATなし
- 普通はこっち、業務用もこっち
機能がないのでエラーになりますが業務用の一部に、設定すればループバックできる機種も存在します。只デフォルトではループバックしないのでこちら側としました。
ルーター | 仮想化しない | 仮想化する |
方法 | 固定IP契約 | VPNアプリを起動 |
ルーター製造会社のDDNS | ||
装置 | ヘアピンルーターを探そう | NTT貸借はグローバル IPアドレスを変化させない |
ヘアピン機能 | 必要 | 不要 |
Webアプリ | 変更なしで動く | 修正が必要になることも |
費用 | 数千円~数百円/月 | なし |
ここからは本命 VPN の話をします。
世間の反応を確認したいWEBサービスをあなたはお持ちのはず!お金をかけるのは 自分の中でゴーサインが出た後 でしょう。費用を全くかけずにWEBサービスを公開できなければ何の意味もありません!それが VPN です。
先ず決めるべきは 使うルーター です。個人契約でNTTから貸借ルーターを借りていれば 何もしないでそのまま が一番良いです。と言うのも市販ルーターだと サーバー的使用が数時間続くとリセットがかかるもの が存在します。ヘアピンを有するもの は皆そうなる運命なのか?自分が購入した範囲での話。ここまでの内容を精査すると ISPかルーター製造会社 の一方を無理矢理使わせる構造に見えます。むろん私は 貸借ルーター+VPN を選択しています。
ヘアピンを必要としない理由も書いておきます。
仮想ルーター を使うと言うことは、今の自分は 米国だったり、韓国だったり に居るように見える。日本の自環境にアクセスできて当たり前。
最後に大仕事が待っているかも。Webアプリ に大掛かりな修正を施さなければならなくなる事を指します。詳細は別記事にします。